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#働き方

「週5」に縛られすぎな学校、仕事、保育園

今年は大学や教育について考えていきたいと昨年末に宣言した通り、教育関係の本などを読んだり調べたりすることが多いです。先日はオランダの教育システムって良いかも、と思い、『オランダの共生教育 学校が〈公共心〉を育てる』(リヒテルズ直子著)という本を読んでいました。ただ、今回書きたいのはオランダの教育システムについてではなく、働き方についてです。この本を読んで、オランダではより柔軟に働けるシステムが整っ

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仕事も学びも「喜び」であるように…

私は実家暮らしで両親と一緒に暮らしているのですが、このコロナ禍で在宅勤務が基本となり、ほぼ四六時中、家族で家にいる生活が半年以上経ちました。親はいつも嫌々仕事をしているようで、毎日愚痴をこぼしており、一日の大半を嫌々やる仕事で過ごすって辛いよな…と思いながら、そんな親にお茶を淹れたりご飯の支度をしたりして過ごしています。

話は変わって、好きなテレビ番組の話を。テレビ東京で月曜の20時からやってい

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どんな人が高い給料をもらうべき?

漠然とした大きな問いをタイトルにしてみました。組織で働いていると、「なぜこんな人が私より給料もらってるんだろう?」と思うことも結構あると思います。組織の内部でも、業界別、職業別でも思うことがあるのではないでしょうか。これは一人一人価値観が違うのかな、と思う部分でもありますので明確な答えは出ないでしょうが、今の社会全体の給与体系を比較してみても、何か納得のいかない理不尽さを感じる人が多いのではないか

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「公平・公正」でない社会の現実が露呈して

一つのニュースが終わるとまた別の(目くらまし)ネタをぶち込んでくる政府御用達メディアたち。昨今話題になっているのは医学部入試問題とボクシング会長問題ですね。いずれも「公平・公正」に関わる問題だな~と思いながら見ています。私はそもそも社会はそんなもんだろうと思っているし、過度に期待もしていないのですが、それにしてもその人の人生に関わることでこんなに理不尽な目に遭っている人がいると思うと、この世に生き

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安すぎる残業代とワークシェアリング

先日、働き方改革関連法案が可決されましたね。労働者の働き方改革ではなく、経営者の「働かせ方改革」が進んでしまった結果になりました。いかに人間を奴隷のように働かせ、搾取するかしか考えていない支配層。どれだけ働かせても違法にならないとしたら、ブラック企業を摘発することすらできなくなってしまいます。長時間労働や過労死問題をさらに助長するような改革が「働き方改革」としてまかり通ってしまう…。本当に恐ろしい

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思い通りにならない世の中における優先順位

最近「世の中の人ってこんなに自己中心的な人ばっかりだっけ?」と思うようなことが多いなぁと少し悲しくなったりする時もあります。グローバル資本主義が自己中心的&エゴ丸出しな思想なので、人々の意識がそちらに向かいがちということもありますし、「引き寄せ」などのスピブームにより、願望成就や夢を叶える的な思想が流行っていることも背景にあると思います。「自分の思い通りに生きるために…」というのが人々の共通目標み

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就活や婚活も、「偏差値」至上主義?

先日、例によって心の友と話していて気づいたことがあったので書いてみたいと思います。最近は大学に通う意味や奨学金について考える記事を書いていて(大学に通う意味と金銭的負担のしわ寄せ、奨学金が「就職するための借金」になっているの記事参照)、結局大学に行くのが「当たり前」で、そうしないと就職できなくなっているから行くだけという人が大半なのではないかと考察していました。そして、そのことが教育費の増大、少子

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大卒も共働きも、「当たり前」になると苦しい

大学の存在意義や奨学金、働く女性と子育てなど、社会にまつわるあれこれを考察する続きの記事です。先日書いた、奨学金が「就職するための借金」になっているという記事でも触れましたが、大学全入時代と言われて久しい現代において、大学に進学する理由として一番大きいのは「みんな行ってるから」「就職に大卒の肩書が必要だから」ということではないかと思っています。私も何も考えずに大学に進学した一人ですが、大学に高等教

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理念は「平等」、しかし性差は超えられない

前回まで、教育や大学進学について思うところを書いてきました。大学全入時代と言われて久しいですが、大学進学率のデータを見てみると確かに年々上昇していて、特に女性の大学進学率はここ数十年で急激に増加しています。私が大学に入るころのH18年には約40%、最新のデータでは約48%と、半数近くにも上っているようです(参考:平成29年版男女共同参画白書 概要版 )。女性が高い教育を受けられなかった時代から、女

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大学に通う意味と金銭的負担のしわ寄せ

2月に入り受験シーズンもいよいよ本番。これまでも受験、勉強、大学などをテーマに色々と書いてきました。前回は、奨学金が「就職するための借金」になっているという記事を書き、大学で学ぶためではなく、就職で有利なように大学卒という肩書が欲しいがために、若いうちに借金を背負わなければならない現状をやや批判的に見てみました。低賃金で借金返済の負担もあれば、晩婚化になるのも頷けます。少子化問題も耳にタコができる

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中身のないものを量産する資本主義

以前から書いているように、今のこの資本主義社会というのは必ず衰退していくし、これからの経済成長はあり得ないどころか、すべての人が弱者・貧困に向かっていくということは確実なように思います。あらゆる業界が斜陽化していて、これから先も絶対安泰な業界なんて一つもないように見えます。そのことがよくわかるなぁと思うのが、とにかくお金にしたいがために中身のないものや内容の薄いものが量産されている現状です。

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「生きている」という実感が得られる生き方

7月は「自発的」という単語がキーワードとなっており、漠然と流されて生きる人生の無意味さという記事、自発的に学ぶからこそ知恵がつくという記事にも似たようなテーマのことを書きました。心の友と話す中でも、「いかに今までの自分が自発的に生きていなかったか、精神的に自立できていなかったか」という話になることが多く、お互いに気づきを深めている日々です。周囲に生きる人の生き様を見て気づくことも多く、「人の振り見

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実績・作品と自己価値を同一視する苦しみ

資本主義社会は競争社会で、どこへいっても競争競争、勝つために、1位になるために頑張ることが良しとされる風潮があります。前回、過度な競争心をあおる教育・スポーツの記事にも書きましたが、私たちは物心ついたころからずっと他人と比較され、上位のものが称賛され、他人に認められるのだという洗脳にがんじがらめになっていますよね。それは「私たちはありのままで価値がある」という無条件の愛とは正反対の「私たちは才能が

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漠然と流されて生きる人生の無意味さ

自分のこれまでの人生を振り返ってみても、周囲の人々の話を聞いていてもよく思うのが、私たちは無意識のうちに周りに流されて生きていることが本当に多いんだなぁということ。有名大学を出て大企業に就職して、○○歳くらいで結婚して、○○歳くらいで出産して、マイホーム買って、出世して…。そういったいわゆるロールモデルみたいなものに惑わされて生きている人がいかに多いかということを痛感します。私も世の中のあらゆるこ

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