マガジンのカバー画像

僕の好きなみんなのnote

28
僕の好きなみなさんのnoteを集めました
運営しているクリエイター

#エッセイ

誕生日に本当のことだけ書く

誕生日に本当のことだけ書く

「気にしすぎだよ」とよく言われる。

気にしすぎが私の半分くらいを占めているから、そういわれると、辛い。

「みんなも同じだよ」と言われると微妙な気持ちになる。

特別になりたかったし、なにか残したかった。

今でもそう思っていることを否定しない。

自信がない。

愛されても評価されても自信がない。
だから自分自身の問題だろう。

同年代と比べるとイベント多めな人生だった。
ただ、それも特別な印

もっとみる
「頼る」ってどういうことか

「頼る」ってどういうことか

今年は仕事も恋人も失ったのに
悲壮感もやがて去って
肉まんが食べたい!とか、考えられるようになっている
シチューとかコロッケとか作って食べて喜んだり

お風呂に入って温まったぐらいで幸せだと感じられるような健やかさを取り戻した
何か解決したわけではないけど、私にしては上出来だと言ってやりたい

辛いことがあって
自分ではどうしょうもなくなったとき、心を預かってもらう
それを自分の意志で迎えに行く

もっとみる
「これしかない」は「これ」以外でも案外起こりうる。

「これしかない」は「これ」以外でも案外起こりうる。

あぁ、これしかない。
この人だけだ。ここがベストだ。

友達でも、パートナーでも、仕事でも、趣味でも、住む所でも、目指しているものでも。
そんなことを思う時はある。

今日はちょっと人によってはなんとも言えない気持ちになったり、そんなことないと憤慨するかもしれないことを書く。

「これ以外考えられない」と思うことはある。
でもこれ以外考えられないと思っていることにも、それ以外の可能性は実はたくさん

もっとみる
好きな人のスキを知ること is 尊い

好きな人のスキを知ること is 尊い

好きな人のスキなものを一生懸命知ろうとしている自分の姿に、我ながら「尊(とおと)〜〜〜!!!」と思う。

好きな人のスキを自分も好きになろうとする人間の性質、尊くないか。

たとえば、めちゃくちゃバイブスの合う人と知り合いになり、その人の好きな作家を知るとする。名前だけは知っていて、あえて自分からは手に取ることがなかった作家だ。後日、本屋に立ち寄った際にふと「そういやあの子はあの作家が好きっていっ

もっとみる
僕らは皆、マルチバースに生きている 『ドクター・ストレンジ MOM』感想文

僕らは皆、マルチバースに生きている 『ドクター・ストレンジ MOM』感想文

課題のレポートをやらずに、noteを書いている。それが唯一の道なのだろうか。only wayなのだろうか。Are You happy?

この映画ではOnly wayとかAre you happy?といったセリフが数回出てくる。今のユニバースで、今の生き方で俺は幸せか、あなたは幸せか。他の可能性があったのではないか。それがこの映画のテーマ部分だろう。

特にワンダは616のユニバース以外では全員が

もっとみる
学年1位の女の子が「勉強なんてやめてしまえ!」と言われて

学年1位の女の子が「勉強なんてやめてしまえ!」と言われて

気づいたら、30歳になっていた。

子どもの頃想像していた「30歳」はもっとはるかに大人で、しっかりしていて、強いイメージだったけれど、今も私はあの頃と同じように日々悩み、もがき、時に悲しみ、笑いながら生きている。

この年齢になると、結婚・出産をする友人が増える。
FacebookやInatagramの幸せな「ご報告」は、私がまさに想像していた大人の姿の1つで、自分の人生を次のステージに進めてい

もっとみる
モンクレールの服売り場とマレコン通りの潮風 【表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬 感想文】

モンクレールの服売り場とマレコン通りの潮風 【表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬 感想文】

僕は小学生くらいの男の子が、モンクレールのキッズ服売り場で冬物を物色しているのを見て初めて経済的な格差を感じた。

高級な”家庭用品”が並ぶショッピングモールの中、グレーのダウンジャケットに落ち着いた色味のパーカーを着て、ブラウンのチノパンを履いている5歳くらいの男の子を見て、その子の家庭の裕福さを感じた。

僕はそれまで本当に視野の狭い人間だった。

同年代の間でのマウンティングやら、陽キャ、陰

もっとみる
地獄でなぜ悪い

地獄でなぜ悪い

以前、友人が不意に、
「“指切りげんまん嘘ついたら針千本飲ます”、ってあるじゃん。あれ私ずっと、ハリセンボン飲ます、だと思っていたんだよね」
と言い始めたことがあった。
その場にいた友人たちは、そのカミングアウトに、へぇそうなんだ、と特段面白みのなさそうな雰囲気で、適当な相槌を打っていた。しかし私は、心拍数が急に上がるのを感じていた。

なぜならそれまで私はその部分を、何の疑問も持たず、「針千本伸

もっとみる
死にたかった私の話

死にたかった私の話

何もかも隠さずに言うと飛び降り自殺をしました。生きてるんでこれも自殺とは言えませんが、本気で死のうと思って実家のベランダから真っ逆さまに飛び降りました。

怖くなかったといえば嘘になる。
怖かった。怖くて怖くて、イヤホンからレミオロメンの3月9日を大音量で流して誤魔化していた。
卒業、したかったのかな。
何から卒業したかったんだろうな。
私は何かを卒業できたのだろうか。
でも歌詞の通りになんかいか

もっとみる
私が「つまらなそう」と思っていた父の仕事

私が「つまらなそう」と思っていた父の仕事

私は昔、父の仕事が不思議だった。
というよりも、正直今思い返すと恥ずかしい限りなのだが、はっきり言って「面白くなさそうな仕事だな」と思っていた。

父は地方公務員で町の役場勤めだった。
役所の仕事をよくもわかってもいない癖に私はなんとなく、その仕事は誰にでもできる簡単なものだと勝手に思い込んでいたのだ。
簡単というか、決められた仕事をこなすような作業ばかりだと想像していた。

私が私としてこの世に

もっとみる
わたしが何を言ったって、世界は変わらないかもしれないけれど

わたしが何を言ったって、世界は変わらないかもしれないけれど

「30歳までには子供産まなアカンで~」

親戚の集まりに顔をだすと、必ずといっていいほど言われるこのセリフ。まるで「それを言うようにプログラムされているロボット」のようなおばちゃんたちに、心底うんざりしている。そして、そのセリフに、わたしは条件反射でこう返す。

「残念ながら予定ないですね~あはは~」

なんて、はり付けた愛想笑いを披露しながら、心の中のもう一人のわたしの声を押し殺す。

「残念っ

もっとみる
結局、ひとは顔なのか?3年かけて二重になった私が思う、“二重になってよかったこと”

結局、ひとは顔なのか?3年かけて二重になった私が思う、“二重になってよかったこと”

先日、まる3年つづけてきたアイプチの定期購入を解約した。二重になったからだ。
電話窓口のオペレーターからいくつかの案内を受けたあと「最後に、二重になってよかったことをお聞かせ願えますか?」と聞かれた。
「そうですね、よかったこと」
電話を一刻も早く切りたかったので、私はDMにあった「メイクが楽しくなりました」という“お客様の喜びの声”を音読した。

中学生にもなると、容姿について敏感になってくる。

もっとみる