- 運営しているクリエイター
#エッセイ
「これしかない」は「これ」以外でも案外起こりうる。
あぁ、これしかない。
この人だけだ。ここがベストだ。
友達でも、パートナーでも、仕事でも、趣味でも、住む所でも、目指しているものでも。
そんなことを思う時はある。
今日はちょっと人によってはなんとも言えない気持ちになったり、そんなことないと憤慨するかもしれないことを書く。
「これ以外考えられない」と思うことはある。
でもこれ以外考えられないと思っていることにも、それ以外の可能性は実はたくさん
モンクレールの服売り場とマレコン通りの潮風 【表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬 感想文】
僕は小学生くらいの男の子が、モンクレールのキッズ服売り場で冬物を物色しているのを見て初めて経済的な格差を感じた。
高級な”家庭用品”が並ぶショッピングモールの中、グレーのダウンジャケットに落ち着いた色味のパーカーを着て、ブラウンのチノパンを履いている5歳くらいの男の子を見て、その子の家庭の裕福さを感じた。
僕はそれまで本当に視野の狭い人間だった。
同年代の間でのマウンティングやら、陽キャ、陰
私が「つまらなそう」と思っていた父の仕事
私は昔、父の仕事が不思議だった。
というよりも、正直今思い返すと恥ずかしい限りなのだが、はっきり言って「面白くなさそうな仕事だな」と思っていた。
父は地方公務員で町の役場勤めだった。
役所の仕事をよくもわかってもいない癖に私はなんとなく、その仕事は誰にでもできる簡単なものだと勝手に思い込んでいたのだ。
簡単というか、決められた仕事をこなすような作業ばかりだと想像していた。
私が私としてこの世に
わたしが何を言ったって、世界は変わらないかもしれないけれど
「30歳までには子供産まなアカンで~」
親戚の集まりに顔をだすと、必ずといっていいほど言われるこのセリフ。まるで「それを言うようにプログラムされているロボット」のようなおばちゃんたちに、心底うんざりしている。そして、そのセリフに、わたしは条件反射でこう返す。
「残念ながら予定ないですね~あはは~」
なんて、はり付けた愛想笑いを披露しながら、心の中のもう一人のわたしの声を押し殺す。
「残念っ
結局、ひとは顔なのか?3年かけて二重になった私が思う、“二重になってよかったこと”
先日、まる3年つづけてきたアイプチの定期購入を解約した。二重になったからだ。
電話窓口のオペレーターからいくつかの案内を受けたあと「最後に、二重になってよかったことをお聞かせ願えますか?」と聞かれた。
「そうですね、よかったこと」
電話を一刻も早く切りたかったので、私はDMにあった「メイクが楽しくなりました」という“お客様の喜びの声”を音読した。
中学生にもなると、容姿について敏感になってくる。