三浦レオニー

26歳。エッセイ、美術モデル。吉本ばななが好き。メール企画、ゆっくりお返事します。 h…

三浦レオニー

26歳。エッセイ、美術モデル。吉本ばななが好き。メール企画、ゆっくりお返事します。 https://note.com/reonybooks/n/n3b5532038b6c

マガジン

  • 【きまぐれ更新】Leony letter

    こんにちは、親愛なるnote住人のみなさん。 きまぐれ更新のLeony letterです。 宛名のないお手紙を書くような気持ちで書いています。よかったら覗いてみてくださいね。

  • 広島帰省だより

    大好きな地元、広島に帰ったときのことを忘備録として書いていきます!

  • 連載:白像

    学生時代からちょくちょく続けている美術モデルの仕事のあれこれを綴る、不定期連載です。美大の教育を受けているわけはないのであくまでも私見です。ジャンルは女、美、性など。

  • 日記

    日記というか、その日考えたことのメモです。

最近の記事

  • 固定された記事

突然ですが、メールアドレスをはっつけました。気が向いたときに誰でも連絡ください。匿名で大丈夫です。

学生の頃から、「けっきょく誰もこない」企画を考えるのが好きだった。 人よりもちょっとだけ早くpodcastの配信をはじめたり、「レターライター」と名乗って出会った人にその場でお手紙を書いて渡したり、会ったことのない人に年賀状書きますと宣言したり。 遠慮されているのかやばいやつと思われているのか、まあ多分その両方だろうけど、それらの企画がいまだ続いたことがない。それでも十分に満足した。1,2人しかいなくてもみてくれている人が都度いた。新しい出会いや展開があった。 利益や体

    • 恋人のこと「パパ〜!」って呼びたくなるときもあるし、「ママ〜!」って言いたくなることもあれば「親友〜!」って駆け寄りたくなることもある。うっかり言ってしまわないように気をつけてる。つまり彼は最強なのです、私にとって。 

      • 目玉焼きの美学

        最近の朝食はトースト。 その上に目玉焼きを乗せ、ケチャップを垂らして食べている。しかし今朝、うっかりその卵を床に落としてしまった。卵を落としてしまうのは成人になってから初めてのことだ。 最悪である。 無駄にしてしまったという残念さより、潰れた卵を見るのがとにかく嫌なのだ。 いつも通り机の角にコンコンさせていたら、手から飛び出してするっと落ちてしまった。その瞬間、グシャっという嫌な音とともに、真っ黄色のドロドロになった液体が床に散乱した。ティッシュで掴むことにしたのだが、

        • 美女と野獣にがっかりして(割れたメッキを抱えて生きる)

          今朝がた聴いていたラジオから、ディズニーアニメ『美女と野獣』のメインテーマが流れてきた。吹奏楽バージョンで、歌はない。 ディズニー作品では『美女と野獣』が小さい頃から1番好きだった。本の虫で博識な美女・ベルが、それ故なのか、なんと動物それも野獣に恋をするという奇天烈なラブストーリーに、他のディズニー作品にはない、至上のエロスと愛情を感じたものだ。そんな曲が不意に流れてきて、重苦しい曇天の朝でも気分は上々だった。 イントロが終わり、メロディーのボリュームが最高潮に達する——

        • 固定された記事

        突然ですが、メールアドレスをはっつけました。気が向いたときに誰でも連絡ください。匿名で大丈夫です。

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          137本
        • 広島帰省だより
          5本
        • 連載:白像
          3本
        • 日記
          46本

        記事

          スーツケースキャッチャー

          高2でオーケストラ部を引退したとき、当時中学1年生だった後輩からサンキャッチャーのプレゼントをもらった。真面目で、音楽と絵を描くことが大好きな心優しい女の子だった。なぜか私のことを大層慕ってくれてもいた。 サンキャッチャーとは窓辺にぶら下げる大きなビーズのようなもので、光が当たるとそのビーズを中心に小さな虹ができる。総じて縁起がいいものとされている。 もらった当時はサンキャッチャーの存在を知らず、なんだか胡散臭いプレゼントだなぁ、と思ってしまった。他の後輩からは綺麗な花束

          スーツケースキャッチャー

          クイニーアマン、何回聞いてもエロいパンだな

          クイニーアマン、何回聞いてもエロいパンだな

          夏、おまえを好きになってしまう

          夏は、嫌いだった。 暑いし、汗をかくし、道端にはいつか鳴き出しそうな蝉の死骸がたくさん落っこちている。植物は干からびて皆下を向き、コンクリートだらけの都会はいつもに増して渇いて見える。夏で良いことなどひとつもない。しいて言えば、洗濯物がよく乾くことくらいだ。 私にとっての夏は、プールでも海でもスイカでもなく、永遠に続くと思われた退屈な記憶で埋め尽くされている。 中高で所属していたオーケストラの部活はそれなりに厳しく、毎日練習があった。にもかかわらず自分にはメリハリも目標も

          夏、おまえを好きになってしまう

          もっとたくさんの本を読みたい、けど

          今さら気づいた。世の中には、無数の本がある。 googleの調べによると2010年当時、世界で出版されていた本の総数はおよそ1.2億冊だったという。かなり古いデータではあるが、ちょうど現在の日本の人口と同じだ。新生児から高齢者まで、どんな孤島・山奥に住んでいる人にも全員1冊ずつ持ち歩けるくらいの本がこの世界にはあるらしい。それも10年前のことだから、当然いまはもっと増えているはずだ。ちなみに令和元年には国内で7.2万冊もの本が出版されている。こうなってくると、いよいよ追いつ

          もっとたくさんの本を読みたい、けど

          下の階のおじさんが、引っ越した。

          都内で、築40年越えのアパートに住んでいる。 もちろん木造で、オートロックはおろか、玄関のインターホンすらない。配達業者は、扉をノックして荷物を届けにやってくる。だから居間にいるとその音に気づかないことも多く、家にいたのに不在届が投函されていたことも何度かあった。 このアパートに暮らす住人で最も若いのが私で、他は50〜60代の中高年がひとりで暮らしている。不動産会社の担当にもはっきりと「おすすめしません」と言われたのに、それを押し切ってでもなおここに住みたいと思ったのは、

          下の階のおじさんが、引っ越した。

          五輪全般に対するメディアや企業の騒ぎよう、毎回ほんとに気持ち悪いしうるさい。何も視界に入れたくない。憂鬱な夏。

          五輪全般に対するメディアや企業の騒ぎよう、毎回ほんとに気持ち悪いしうるさい。何も視界に入れたくない。憂鬱な夏。

          ひとり飲みに向いていない

          美術モデルで出張に来ており、ここ数日間はホテルに滞在している。 夜はほぼ毎日、ひとりで飲み歩いていた。 あるときはその町の居酒屋へ、あるときはラーメン屋で、またあるときは疲れ果ててしまい、近所のファミレスに行くので精一杯のときもあった。 それで気づいた。 ひとり飲みって、全然楽しくない。 おいしいものを食べても共有できる人がいない。今日あった出来事、最近考えていることを語り合える人もいない。だいいち、ひとりだとあんまり食べられない。 孤独のグルメでは、主人公の井の頭

          ひとり飲みに向いていない

          関東平野と東京

          美術モデルの仕事で、茨城県に来た。 東京駅から特急に乗り、約1時間半。 30分もすれば車窓から見える景色はあっという間に緑の田んぼに変わる。平野だから道のりはずっと平らなのに、いつの間にか急に車窓が緑になるのだ。どの路線であれ、東京から特急に乗るときはこの車窓の変化がいつも楽しい。東京がいかに小さいかを思い知らされる。だって、ものの数十分で田園風景が広がるのだから。東京はけして大きな街ではない。 特急電車というものにはじめて乗ったのは上京してからのことだった。地元の広島

          関東平野と東京

          今宵のコンビニにて(人は必ず「それに気づく」)

          最近はこの暑さで昼間に出歩くことも憚られる。美術モデルの仕事が入っていないときは一日中家にいて、ひたすら執筆に取り組んでいる。 夜になり、暑さがいくらかましになったら外に出る。 出ると言っても、家から徒歩5分のコンビニなのだけど。 2日おきになくなるアイスコーヒーとタバコ、それからビールはなんとなく毎晩買いに行きたいタイプなので、それを買うために毎日外へ出なければいけない。いや出なければいけない、というよりむしろ、意図的に出るようにしている。そういう口実をつくらないと、い

          今宵のコンビニにて(人は必ず「それに気づく」)

          140文字でつぶやくのはもったいない

          最近はTwitterで何か投稿しようとしても、ほとんど下書きに書き溜めるようになった。もはやカープアカウントと化している。 投稿のほとんどが、カープの試合を見ながらつぶやく即時的なものだ。試合を見ながら、〜選手、ナイス!とか、ホームラン最高!とかをポツポツ言うだけ。シンプルに、楽しいからそうしている。リアルタイムで必死にTwitterで文字を打ち込んでいる感覚は、とてもなつかしい。いつかのTwitterを思い出す。 それでも、思いついたことを反射的にTwitterへ投稿し

          140文字でつぶやくのはもったいない

          広島帰省だより⑤ フジグランの抹茶ソフトクリーム

          カープを観るためだけに帰省していました。そのときのことを忘備録として書いています。 カープ観戦から2日後。 地元に帰ると、無性に記憶を舐めまわしたくなる。 舐め回す、というのは、言ってみれば再現だ。 幼い頃に行った場所、よく食べていたもの、遊びを、この年になってまた体験してみたくなる。 中四国ではおなじみのスーパー「フジグラン」の抹茶アイスクリームは、その筆頭にある。フジグランは中四国限定の小さなイオンモール、と思っていただけると想像がつきやすいかもしれない。食材のほ

          広島帰省だより⑤ フジグランの抹茶ソフトクリーム

          広島帰省だより④  「人生ゲーム」の場外暴走中

          先週、広島に帰省していたのでその忘備録を書いております。 day3はマツダスタジアムでカープの試合観戦。見事勝利しました。その回はこちら。 書き忘れていたのですが、カープを見に行った日のJSPORTS(ネットの有料配信)を確認すると、しばらくの間写ってました……! 祝、ネット配信デビュー。そういえば、しばらくの間カメラマンが我々の横でずっと写してました。視線をカメラに向けないように我慢するので精一杯で、この間のゲームの内容は全く覚えてない。こういうときにカメラを向くのは、

          広島帰省だより④  「人生ゲーム」の場外暴走中