吉田
初めての長編小説に挑みます。 愛されたくて、愛されなくて、それでもやっぱり親の愛が欲しい。私自身の話でもある大切な物語を書きます。 いつか必ず、本にしてみせます。 温かい目で見守っていてください。
何もかも隠さずに言うと飛び降り自殺をしました。生きてるんでこれも自殺とは言えませんが、本気で死のうと思って実家のベランダから真っ逆さまに飛び降りました。 怖くなかったといえば嘘になる。 怖かった。怖くて怖くて、イヤホンからレミオロメンの3月9日を大音量で流して誤魔化していた。 卒業、したかったのかな。 何から卒業したかったんだろうな。 私は何かを卒業できたのだろうか。 でも歌詞の通りになんかいかない。私のまぶたの裏にはいくら目を閉じたって誰も居なかったんだ。 それが本当に悲
本当に久しぶりに書きました。色々なことがあり書くことから離れてしまっていたけれど、やはり書きたい。書いていると自分の気持ちも整理できる気がします。明るい話では無いですが、よかったら読んでください。
「何が原因だったのでしょうか」 他人事のように聞かれて思わず変な笑いが起きそうになった。こんな場面で笑ってしまったら俺が変な人だと思われるよな。 でも、いくら何でもさ……まぁ、いいか。 俺も誰だか話からねぇこいつも、結局のところ同罪だよな。 真っ黒スーツを着るのは、これで何度目だろうか。 何年か前にばあちゃんが亡くなった時に、急いでクリーニングに出して、それからずっとクローゼットに眠っていた。 久し振りにクローゼットから出したスーツはやっぱりシワシワで、ポケットに手を入れ
今日はとにかく暑い日だった。日が高く登りきった時には、羽が軋んで一休みしていた木の幹から飛び立つことができなかった。 ふと、何かが近くに寄ってくるのを感じたけれど、私は逃げることもできずただ踏みつけないでくれ、と願った。 小さな影が私のいる木に吸い込まれると、ぼんやりと何かが見えた。人間の足かもしれない。いや、他の動物だろうか。捕まえられてしまうのか。このままもう殺されてしまうのか。なんてったって私は小さく、無力だ。 「うわっ。気持ちわるっ。」 人間は私に向かって
忘れることは得意だけれど、なかったように過ごすことは苦手なのかもしれない。
今、私は北海道にいる。 北海道は幼い頃の私にとって年に一回だけ旅行へ行く場所だった。小学校のいつ頃からだっただろうか。夏休みになると母と2人、北海道へ旅行に出かけるようになった。最初は母が大好きなGLAYのライブがちょうど夏休みにあったから、だったと思う。けれどその翌年もその次の年も、ライブがなくても母は夏になる度に北海道へ旅立った。でも一緒に行くのは必ず私だけ。母は父や兄2人、のんちゃんですら連れては行かなかった。2人だけで二泊三日いろんな観光地を回って過ごした。 幼
自殺の報道を聞くたびに、自分のあの頃を思い出す。忘れたように毎日を普通に過ごしていても、きっと死ぬまで忘れられないのだと思う。 あの頃は可哀想と思われるのが嫌だった。パニック障害とわかって電車に乗れなくなってから「可哀想」と言われることが多くなった。聞くたびに私は憐れまれるくらい悲しい生き物になってしまったのだと実感した。当たり前のことが当たり前にできないことは「可哀想」なのだと。私のために言ってくれた言葉かもしれなかったけれど、本当に辛い言葉だった。 でも今はあの頃の
日々生きるのに一生懸命で、だから、自分を大事に思う余裕がなくなる。知らない土地だからこそ周りに合わせないといけない気がして、はみ出してはいないかといつも不安に思う。優しさと同調をいつも間違ってしまう。
久しぶりで拙い文ですが、書いたあと吐きそうになるほど心を込めました。書いては消してを繰り返し、短いながらも書ききれてほっとしてます。今住んでいる北海道の話を書きたくて雪国のお話を選びました。物語と同じように北海道は今、ゆっくり春を待っている時期です。よかったら読んでみてください。
雪を見たのは久しぶりだった。最後の記憶はいつだっただろう。思い出そうとすればするほど、思い出したくない記憶のような気がして俺は逃げるようにまだ積もったばかりの雪を蹴った。それは思ったよりも軽くて、冷たさなんて感じなくて。あぁ、そうか。そういえばここの雪はこんな感じだったけな。なんてまた思い出したくもない記憶をたどってしまう。 そういう町なのだ。ここは、昔からそうだった。パウダースノーが有名な町で、冬になるとスキーヤーがこぞって観光に来る。いろんな人が行き交い、活発な商店街
好きな人と衝突する度に、相手のことよりも自分のことが嫌いになる
雨はやさしいよな。嗚咽も涙も雨音で聞き流してくれるから。やさしい人でいたいと願うのに、どうしていつも嫌だったことばかり思い出して数えてしまうのだろうな。
こんにちは。吉田です。 慣れない生活の中で忙しなく過ごすうちにいつの間にか半年以上も間が空いてしまいました。 皆様お元気にお過ごしでしょうか。 ご心配のコメントなどもいただきありがとうございます。何も反応ができずすみませんでした。 ゆっくり通知を遡り見ていきたいと思います。 北海道に引っ越すことなり早いもので半年がすぎました。冬の寒さは辛く肌が痛み、思わず帰りたいと泣きそうになる日々でした。 なんとか雪の降る季節を越えてこちらも少しずつですが、日中は春の温かさを感じられるよ
どうかお幸せに、といつも誰かのしあわせばかり願ってる君は、たとえ僕がいま、ここで死んだとしても、そう願い続けられるのだろうか。
この世界は可笑しいよな。お金がないと何にも出来ないくせにお金は簡単に手に入らない。疲れて重くなった身体を引き摺るように今日も電車に揺られて、日々生きていく為のお金を稼ぎに行く。生きていくだけで何でこんなにお金がかかるのか。満員を超えた人を乗せた車両は一日の始まりだってのにどこかくたびれた雰囲気で、更に気持ちをどんよりさせていく。制服を着た子達が当たり前の顔して弄っているそのスマホ。その子たちの中に本体価格を知っている子はいるのだろうか。俺たちの何日分の給料が必要かわかってい
どう転んだってもう俺は終わりなんだ。この先後何十年、生きていたっていいことなんかないんだ。そう言って泣きそうな顔で笑ったお前の顔が灼きついて離れない。そんな事ないさ、と言えるような無責任な俺だったら良かった。生きてればいい事あるさ、と笑ってごまかせる適当な俺だったら良かった。そうしたらお前の心は救われたのだろうか。いくらでも励ます方法なんてあったはずなのに、俺は酒に任せてお前の苦しみを見なかったことにしてしまった。 後悔は簡単に生まれて来るくせに簡単には消えてなくならな