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ゲーム考古学 エンタメ異人伝

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音楽、映画、ゲームなどを総称するエンタテインメントは、人類の歴史とともに生まれ、時代に愛され、変化と進化を遂げてきました。 そこには、それらを創り、育て、成熟へ導いた情熱に溢れた… もっと読む
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記事一覧

エンタメ異人伝 VOL.16 原田勝弘

エンタメ異人伝 VOL.16 原田勝弘

(※こちらの記事シリーズ「エンタメ異人伝」は2018年にソニーミュージックエンタテインメントの「エンタメステーション」にて公開された記事を再掲しています)

原田勝弘 株式会社バンダイナムコエンターテインメント
グローバル事業推進室 グローバルマーケティング部 ゼネラルマネージャー/チーフプロデューサー/ゲームディレクター(当時)

(※メガネ姿で現れた原田氏。クリップオン型のサングラスを装着し、

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エンタメ異人伝 VOL.15 小口久雄

エンタメ異人伝 VOL.15 小口久雄

取材関連はやめてくれって言っていたんだよ

小口 今日のテーマは「生涯現役」だから。

黒川――こだわってますね(笑)。(昔の写真を見ながら)これ小口さんですか? こんなにやせてました?

小口 やせてたんだよ。見てくれクロちゃん(※)、僕の赤ちゃんの頃の顔
を。(※ 小口さんからはセガ時代から、私はこの呼び名のまま)

黒川――あ、かわいいですねえ~。

小口 かわいいだろ。でも、オッサンにかわ

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エンタメ異人伝 VOL.14 三上真司

エンタメ異人伝 VOL.14 三上真司

実際に会うと全然イメージが違うって言われる

三上 僕ってインタビューを読んだ人とかから、実際に会うと全然イメージと違うって言われることが多いんですよ(笑)。

――やはりホラーとかゴアな部分のイメージを持っている人が多いのでしょうか。

三上 ああいうものを作っている人は、だいたいこうなんだろうなっていう先入観があって、僕はそういうイメージからかけ離れているんでしょうね。でも、ホラー・エンター

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エンタメ異人伝 VOL.13 須田剛一

エンタメ異人伝 VOL.13 須田剛一

ええっとね・・・、僕は父親の記憶がないんです。
――まず、幼少期のお話から聞かせてください。ご出身は長野ということですが、長野のどちらですか?

須田 厳密に言うと上田です。僕は上田で生まれたんですよ。でも、すぐに松本に移ったので上田には1年いなかったと思います。松本には3歳ぐらいまでいたのかなあ。なので、松本の記憶はうっすらあります。そのあとは長野市ですね。

――松本の記憶はどんなものがありま

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エンタメ異人伝 VOL.12 遠藤雅信

エンタメ異人伝 VOL.12 遠藤雅信

音楽、映画、ゲームなどを総称するエンタテインメントは、人類の歴史とともに生まれ、時代に愛され、変化と進化を遂げてきました。 そこには、それらを創り、育て、成熟へ導いた情熱に溢れた人々がいます。この偉人であり、異人たちにフォーカスしインタビュー形式で紹介するエンタメ異人伝。

「ゼビウス」がもたらしたゲーム性と、そこに秘められたゲームの物語性は、ゲーム黎明期にもたらされたエポックメイキングなコンテン

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エンタメ異人伝 Vol.11 松山洋

エンタメ異人伝 Vol.11 松山洋

卒業式で感動して泣いたことなんてない

――松山さんはイラストもお上手ですし、シナリオまで手掛ける、そして、マンガやエンタテインメントの知識も豊富ですが、やっぱりプロデューサーや社長になるときの苦労がいろいろあったと思います。今日はそのあたりをより深くうかがえたらと思っています。

松山 はい、よろしくお願いします。

――では、さっそくですが、まずは幼少期のお話からうかがわせてください。福岡のご

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エンタメ異人伝 Vol.10 上田文人

エンタメ異人伝 Vol.10 上田文人



映画などで表現できないようなものを表現しないと、ビデオゲームの意味がない

黒川――幼少期のお話からうかがいたいと思います。出身は兵庫県とのことですが。

上田 そうですね。兵庫県のたつの市です。

――どのような町でしたか?

上田 あんまり特徴がないというか、いたって普通というか。それほど都会でもないし、田舎でもないしっていうような感じです。

――当時、夢中だったものや、のちの

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エンタメ異人伝 Vol.9 小山順一朗(a.k.aコヤ所長)

エンタメ異人伝 Vol.9 小山順一朗(a.k.aコヤ所長)

音楽、映画、ゲームなどを総称するエンタテインメントは、人類の歴史とともに生まれ、時代に愛され、変化と進化を遂げてきました。 そこには、それらを創り、育て、成熟へ導いた情熱に溢れた人々がいます。この偉人であり、異人たちにフォーカスしインタビュー形式で紹介するエンタメ異人伝。

今回はバンダイナムコエンターテイメントに於いて、様々なアーケード向けゲームコンテンツをプロデュースし、現在は、8月に新宿ミラ

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エンタメ異人伝 Vol.8 水口哲也

エンタメ異人伝 Vol.8 水口哲也

音楽、映画、ゲームなどを総称するエンタテインメントは、人類の歴史とともに生まれ、時代に愛され、変化と進化を遂げてきました。 そこには、それらを創り、育て、成熟へ導いた情熱に溢れた人々がいます。この偉人であり、異人たちにフォーカスしインタビュー形式で紹介するエンタメ異人伝。
今回は水口哲也氏をご紹介します。
このnoteはエンタメステーションにて掲載されていた取材記事を再現したものです。
水口哲也氏

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エンタメ異人伝Vol.7 襟川陽一(シブサワコウ)

エンタメ異人伝Vol.7 襟川陽一(シブサワコウ)

2年前の惠子会長のインタビューへの反論…?!襟川 その節は会長がお世話になりました(注1)。

注1:エンタメ異人伝vol.6で、襟川陽一氏の妻であるコーエーテクモゲームスホールディングス代表取締役会長の襟川惠子氏にお話をうかがった。

――こちらこそありがとうございました。

襟川 あれは何年前でしたっけ。

――2年前です(※)。この連載の初期の段階で受けていただきました。初めて聞くようなお話

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エンタメ異人伝Vol.6 襟川惠子

エンタメ異人伝Vol.6 襟川惠子

シブサワ・コウの実妹・襟川クロさんの話題から始まった対談

黒川――今日はお時間いただきありがとうございます。私は以前、ギャガという会社におりまして、シブサワ・コウさんの妹さんである襟川クロさんと映画のお仕事をさせていただいたことがあるんです。

襟川 え!偶然ですね。ギャガということは藤村(哲哉)さんをご存じですか。

――はい。もちろんです。藤村さんは私の師匠というべき方で、最近、ハリウッド

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エンタメ異人伝 Vol.4 坂口博信 

エンタメ異人伝 Vol.4 坂口博信 

坂口博信 知られざる少年時代
黒川ーーまず、ご出身のお話からうかがっていきたいと思います。ご出身は茨城ですね?

坂口 そうですね、茨城の日立市。両親は九州の出身です。おふくろは鹿児島県の知覧(ちらん)町っていう特攻隊基地があったところ。親父は熊本県の人吉市です。漫画家の井上雄彦さんが人吉の隣町の八代(やつしろ)市出身で、後の仕事でちょっと役に立ちました。やっぱり隣町っていうと、それだけで親近感が

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エンタメ異人伝 Vol.2 藤村哲哉 フィソロフィア株式会社 代表取締役社長 (収録 2017_03_13)

エンタメ異人伝 Vol.2 藤村哲哉 フィソロフィア株式会社 代表取締役社長 (収録 2017_03_13)

音楽、映画、ゲームなどを総称するエンタテインメントは、人類の歴史とともに生まれ、時代に愛され、変化と進化を遂げてきました。

そこには、それらを創り、育て、成熟へ導いた情熱に溢れた人々がいます。これらの偉人であり、異人たちにフォーカスしインタビュー形式で紹介する「エンタメ異人伝」。今回のゲストは、株式会社ギャガ・コミュニケーション(現在のギャガ)の創業者であり、現在はフィロソフィア株式会社・代表

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エンタメ異人伝 Vol.1 株式会社日本ファルコム 創業会長 加藤正幸氏

エンタメ異人伝 Vol.1 株式会社日本ファルコム 創業会長 加藤正幸氏

音楽、映画、ゲームなどを総称するエンタテインメントは、人類の歴史とともに生まれ、時代に愛され、変化と進化を遂げてきました。
そこには、それらを創り、育て、成熟へ導いた情熱に溢れた人々がいます。この偉人であり、異人たちにフォーカスしインタビュー形式で紹介するエンタメ異人伝。

記念すべき第1回目は、日本のパソコンゲームの黎明期から現在に至るビデオゲームのパイオニア的存在である、株式会社日本ファル

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