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諸悪と悲劇の根源=「奪う文化」と「負の連鎖」に立ち向かう

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人が奪う理由は、飢餓や喪失感に根差す本能のため。そして奪われた者は、恨みの矛先を奪った者、または他者に向ける。その繰り返しが、恩(pay)ではなく苦(pain)を送る(forwa… もっと読む
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2020年12月の記事一覧

2020年振り返り。安心するために周りと同じ不安を抱えようとする不安全体主義

2020年振り返り。安心するために周りと同じ不安を抱えようとする不安全体主義

年末なので、2020年を振り返りたいと思います。

「ロクでもない年だったな」と思う人もいる反面、小さなお子さんは、いつも家にお父さんとお母さんがいて、たくさんおしゃべりして、あそべて、「とっても楽しい1年だった」という感想を言ったりするのだそうです。一方、ステイホームになろうが、飲食店自粛令が出ようが、普段から自宅で一人過ごすことが日常だった人には、「なにひとつ変わらない年だった」と思うかもしれ

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“我慢“の本来の意味を知って「なるほど!」と思えた

“我慢“の本来の意味を知って「なるほど!」と思えた

あえて冒頭に記載するが、私は感染症に関する知見を持ち合わせているわけではない“ド素人”だ。

しかし、“自衛隊に看護官の派遣要請”という事態になるほどの医療現場の厳しい現状を、TVが“不安を煽る”偏った報道しているので、さすがにコメントしたくなった。

現在は“危機管理上の事態”であるというのは誰も反論しないはず。

今の事態を【危機管理】の観点から論じてみることにする。

ワクチンがあって予防啓

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ルサンチマンの簡単な説明

ルサンチマンの簡単な説明

Twitterでつぶやいてるときに、頻出するルサンチマンについて説明するのが面倒臭いので、簡単な説明を書いておきます。なんと2018年7月13日に書きかけて、ずっと放置していましたが。どうにも、繰り返し説明するのが面倒くさいので。諦めて完成させました。

なお当テキストは有料記事ですが、ほぼ3分の2が無料で読めます(合計10000文字ほど)。無料部分だけでも、そこそこためになる内容のはずです。つま

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【読み放題対象】あなたに本当の民主主義ってやつを見せてやりますよ ~聖なるものとしてのアメリカの民主主義と原爆~

【読み放題対象】あなたに本当の民主主義ってやつを見せてやりますよ ~聖なるものとしてのアメリカの民主主義と原爆~

バイデンは、異常な妄執にとりつかれたパラノイアックな政権を作っていく印象を与える。

たとえば先日、バイデンは財務長官にイエレンFRB前議長を起用した。女性初の財務長官となる。これで財務・予算・経済政策の三つ全てのトップが女性に内定したわけである。そのほかも、バイデンは広報担当の幹部要職すべてを女性で固めた。これもアメリカ史上初だそうだ。しかし、それに一体、何の意味があるのだろうか。
そしてバイデ

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悪い人じゃないから、根はいい人だから、悪気はないから

みなさんも、こういったことを言ったり、言われたりしたことがことがあるのではないでしょうか。

お客さんだから、同僚だから、上司だから、仕事だから、と様々な角度から
悪い人じゃない顔をして、相手に負担をかける人が世の中には存在します。

でも、最近思ったのですが「悪い人じゃない」という事と「好ましく思うか」どうかとは、全く違うなあと。

悪い人じゃないから、根が悪い人じゃないから、だったらなんだって

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メモ:縮退の例

この辺をよんだ勝手なメモ

誰かへのメールの内容を一部引用

いまちょうど「フラジャイル」という漫画を読んでまして、医者の漫画です。漫画の中の製薬会社の社長が、「これからは糖尿病の薬に特化して開発する」と宣言するんです。理由は、糖尿病の薬は、直すのではなく、死ぬまで飲み続ける薬になるから。その会社でつくっていた、癌を治すための画期的な薬などは、死ぬまで飲み続ける薬じゃないから儲からない。だから開発

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あるるもさんとBURRN!と聖飢魔Ⅱと

あるるもさんとBURRN!と聖飢魔Ⅱと

◉東京都高等学校文化祭の第31回中央展(主催:東京都教育委員会)で、女子高校生のHNあるるもさんが奨励賞を萌え絵で受賞したら、予想どおりツイフェミが攻撃を加え、炎上しました。事前に予想されてたとは言え、あまりにテンプレートどおりの脊髄反射ぶりに呆れました。本来のフェミニズムは、女性への抑圧を解放し、自由を押しひろげ、不平等を撤廃する運動であったはずなんですが……。

令和の世ではフェミニストは、す

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『正義』とは他人を打ち負かすためのものではなく、自分自身を克服するためのもの。

『正義』とは他人を打ち負かすためのものではなく、自分自身を克服するためのもの。

 こんにちは。写真家のMiNORU OBARAです(自己紹介はこちら)。

 クリスマスですね。皆さんはいかがお過ごしでしょうか?

 今年は全てが予想外。会いたい人に会えない方々も多いのではないでしょうか?

 クリスマスといえば、言わずと知れたキリスト教の大イベントですね。今や世界中で祝われていると思いがちのクリスマスですが、意外とそうでもないようです。

 例えば、僕の家族が住むカンボジアの

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cakesと浅野真澄さんの「炎上」の件は、WhatとWhyを見つめ直すタイミング。原因は「編集部の未熟なコミュニケーション」といったHowに留まらない

cakesと浅野真澄さんの「炎上」の件は、WhatとWhyを見つめ直すタイミング。原因は「編集部の未熟なコミュニケーション」といったHowに留まらない

cakesと浅野真澄(あさのますみ)さんの件が話題です。

cakesからも続報があるかもしれません。

note株式会社としても続報があるかもしれません。

問題の原因は「未熟なコミュニケーション」というHowではない私はメディアを運営している者でもあり、記事を寄稿する立場もあります。どちらの立場からしてもまだ答えが出せていません。本当に難しい。

今回どうしたらこの件は回避できたのでしょうか。

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世の中の事は全て自分事。

それが美しい地球に大切とナチュラルフードを展開する脇光範・Classic Organics 代表(土曜の『SEASONS』)。それができないジレンマを私も抱えるが、それにしても世は利己的に傾く。「一人ひとりの行動力はパワフル」という言葉を信じたいが。

【ほぼ0】千羽鶴は妨害行為である

【ほぼ0】千羽鶴は妨害行為である

【ほぼ0】#53です。

コロナ禍において医療従事者に対して感謝と応援の意を表明するという趣旨で千羽鶴を作って送る団体があるそうです。

それを、美談として取り上げるニュースメディアもあります。

折り鶴というのは面白いもので、折っているその最中は、本当に集中できます。難しすぎず、けれど決して単純でもないという絶妙さ加減が素晴らしい。

折り紙、適度な難易度のそれは、瞑想にも似た感覚を覚えさせてく

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「少母化」「オタクの幸福」「子ども部屋おじさん」の各問題でメディアに出演

「少母化」「オタクの幸福」「子ども部屋おじさん」の各問題でメディアに出演

11~12月にかけて、メディアに出たものをまとめてご紹介。

11/3、テレビ朝日「グッドモーニング」の中の池上彰さんのニュース検定というコーナーに出演しました。少子化ではなく少母化であるという話をしています。

てっきり池上さんとお会いできるかと思ったら、別撮りでした。

少子化問題を語る時、どうしても「子育て支援」の方にばかり目を向けがちですが、それはそれとして大事なことですが、「子育て支援」

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怠け者を許容するアリの生態

怠け者を許容するアリの生態

道家思想の書『荘子』に〝無用の用〟という言葉があります。一見すると役に立たないように見えても、役に立たずという役に立つという、逆説のロジックなんですが。アリにも、日頃は働いていないように見える怠け者にも、ちゃんと理由があったという記事が、東洋経済オンラインにアップされていました。組織論や社会論の観点からも、非常に重要な指摘ですね。平成不況で、アレも無駄コレも無駄と潰しまくった結果、余裕がなくなった

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【マスコミの怖さ】何のためにその質問をするのか?

【マスコミの怖さ】何のためにその質問をするのか?

おはようございます。

昨日、Yahooニュースで見つけてびっくり!
あの、アンジャッシュの渡部さんが謝罪会見を
開いたとのニュース記事が出てた。

早速、YouTubeでダイジェスト版を観ました。

観終わった後、少し違和感を感じた。

私が感じた違和感は、2つ。

1つ目は、

「すいません、それは私の口からは言えない」という発言が多かったが、予想される質問に対して答えられない状態でどうしてこ

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