ぴったり123文字

「掃除中のおしゃべり禁止。」

という校則の不可解さについて語った「生活と自治」(4月号)。これでは助け合う心やチームワークも育たないと思うが。先日は虐待児童の一時保護所での食事中の私語厳禁ルールが報じられていたが向かう先は同じだ。そこまで手が足りないか、日本の教育、子供支援。

「自分と向き合う。」

という言葉を本で見つけた石川遼選手は“ただの石川遼”が抱く不安を“プロゴルファー石川遼”が押しつぶしていたと気付く(先月の『日本経済新聞』朝刊)。そして他人の期待に応えるのではなく自分のためにゴルフをやろうと決める。一番大切なのは自分でいいんだ。

危険を冒さないと特ダネはない。

と渡邉恒雄・(株)読売新聞グループ本社代表取締役(先日の『BS1スペシャル』)。77年に武装した共産党の山村工作隊を単身取材した思いを語る。「殺して埋める」などの声にめげず取材しスクープして注目された武勇伝の再来は、横並び意識の優等生には無理か。

普段は言えないありがとう

を家族に伝えよう、というファンが寄せた詞を自作の「Do What You Can」に乗せて歌ったジョン・ボン・ジョヴィ(先日の『ワールドビジネスサテライト』)。いや普段から家族に言おうよ。よく「男は妻に好きなんて言えない」と聞くが、いや普段から言おう。

顔も部屋も見られるのイヤ。

というリモートワークの悩みに応える「vmeets」はアバターでビデオ会議に参加するツール(先日の『GOOD NEIGHBORS』)。きちんとしたCA風やイケメン学生風などから選べると言うが世の中、素顔にかかるフィルターがどんどん増えてもう見えない。

「時代遅れのブランド信仰。」

と偏差値上位大学を目指して塾通いさせる親を揶揄した永守重信・日本電産(株)会長(先日の『日本経済新聞』朝刊)。京都先端科学大学理事長も務める氏の意見は本気だ。学生が授業で寝るのは教員にも責任があるとゼロから工学部を創った。目覚めるのは親か先生か。

「フェイク慣用句。」

と私が名付けるのは、20~40代が平然と言う、惜しいけど誤りは誤り、の慣用句だ。「冬にはもってつけの」は某社プレス、「外ゆき」は某シンガー、「働きづくし」は某NHKアナ。「言語は変化するもの」と擁護派は言うが、言語の極私的な創作は非言語化を促す。

「山中の景気。」

と鴨長明の「方丈記」に「景気」が登場すると「読売新聞」先週朝刊。「ふくろうの声をあはれむにつけても、山中の景気、折につけて尽くることなし」とふくろうの声で山の気配が明るんだ、という意味から、人心が明るくなれば景気上昇と綴る。もっと明るく、と願う。

雪まつりは札幌初のイベント。

と書かれていれば違うのでは?と疑うが、最近の局アナは殆ど「東京発」も「東京初」と平板読みする。リテラシー低下を嘆く日本人に前後の文脈から類推せよとでも言うか。我々は通販で「日本初のワイン」と聞いても「日本発のワイン」とその都度、翻訳が求められる。

「マンモスの復活。」

は既に永久凍土に2万8千年間埋まっていた個体から細胞核を取り出しマウスの卵子に移植させ細胞分裂直前まで成功した(先日の『日本経済新聞』朝刊)。ips細胞が寄与したが、絶滅危惧種の救済も視野に入れる。ここにもSFの世界に現実が追いついた成果がある。