荒川和久/独身研究家・コラムニスト

新刊「居場所がない人たち」「知らないとヤバい」発売中!他著書「一人で生きるが当たり前に…

荒川和久/独身研究家・コラムニスト

新刊「居場所がない人たち」「知らないとヤバい」発売中!他著書「一人で生きるが当たり前になる社会(中野信子さんと共著)」「結婚滅亡」「超ソロ社会」「結婚しない男たち」等。東洋経済、プレジデント、ヤフーにて連載、メディア出演・執筆・対談・講演のご依頼はFacebookメッセージから。

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  • 日経COMEMO

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    日経COMEMOは、様々な分野から厳選した新しい時代のリーダーたちが、社会に思うこと、専門領域の知見などを投稿するサービスです。 【noteで投稿されている方へ】 #COMEMOがついた投稿を日々COMEMOスタッフが巡回し、COMEMOマガジンや日経電子版でご紹介させていただきます。「書けば、つながる」をスローガンに、より多くのビジネスパーソンが発信し、つながり、ビジネスシーンを活性化する世界を創っていきたいと思います。 https://bit.ly/2EbuxaF

  • それ、幻想かもよ!

    本当の自分とか幸せとか、そういうのって全部幻想かもしれないよ。

  • 知ってるつもりの歴史の真実

    教科書で習った歴史が真実とは限りません。小説や映画でみた時代劇の虚構を事実と誤認している人もたくさんいます。歴史を学ぶとは年号とか政治の流れではなく、その時人がどう動いたのか?という話だと思います。

  • 結婚できないのは男のせいだ!

    独身研究家の荒川が送る「結婚できない女たち=ソロ女」の生態を座談会形式の生声で明らかにしていくセミドキュメンタリーマガジンです。タイトルの意味は最期にわかります。

最近の記事

お仲間集めて自分らの懐を潤すことだけ考えている人達

少子化は婚姻減であるということを言い続けてきて、それはやっと政治の世界でも認識されてきたと思ったら、今度は「婚活支援だ」とか短絡的に言い出してるのは、ホントにどうしようもないとしか言いようがない。 とはいえ、官僚は頭がいいのですべてわかった上で「本気でやる気はないけどやった感だけ出す」ってことをさせられているのだろう。 この件について、以下のようなヤフーコメントを出した。 これには、1.2万以上もの「参考になった」ボタンが押されている。 言っちゃなんだが、「婚活」なんて

    • 「シェフではなくシュフ」平野レミに見る仕事の本質

      土曜の昼下がり、NHKの再放送で以下の番組をたまたま昼食とりながらみていたが、とてもいい番組だった。 当然、平野レミさんという方は「料理の人」としては存じ上げていたが、お父さんがハーフの人だったこととか、高校に下駄履いて行ったら先生に叱られて、結局中退した話とか、もともとシャンソン歌手としてデビューして、久米宏とラジオ番組のパーソナリティをやっていた話とか、いろいろと知らななかった話ばかりだった。 芸能活動はしていたけれども、内心はそれも肌には合わないと感じていて、そんな

      • 困窮や不安が多い人ほどサイコパス・リーダーを求めてしまう

        東京都知事選挙は、投票終了と同時にゼロうちの形で小池氏当確が出てあっけなく終了した。 小池さんの圧勝。 まあ、選挙期間中から大勢の人が「小池氏勝利」と予想していたように、結果自体は驚くことではない。 むしろ、驚いたのは「2位にもなれなかった蓮舫氏」本人だろう。 少子化対策とか若者の所得云々など、岸田首相のようなことばかり言ってた蓮舫氏だが、個人的に「ダメだな」と思ったのは、「東京の出生率0.99%」とかツイートしちゃった時点。 合計特殊出生率の単位は%でないことくらい

        • 親が子の結婚に奔走する時代への先祖返り

          子の就職に親が関与する時代へ。 まあ、今までも就職に関して「親のコネ」というものはあって、それこそテレビ局とか広告代理店なんかには、政治家や芸能人、財界人、由緒ある家柄の子どもが一定数コネ入社してきている。当然、会社はコネ入社ではないと言うだろうが、周りの人間は誰もが「コネだろ」と思っている。 相当数の実例を知っているが、いちいちここで名前をあげるといろいろ面倒なのでそれはしない。 コネが悪いことだとも思わない。それもまたひとつの運。 そういう一部の上級国民だけではなく、

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        記事

          何も考えずぼーっと愚かでいてくれればいいの

          一度きりの定額減税を4割も評価している人がいるのにも驚くが、子ども子育て支援金制度に期待している人が4割近くいることの方がもっと不可解。 消費活性化にならない定額減税、出生増にならない子育て支援のどこに評価、期待できる点があるのだろう? こういう世論調査を見ると今更ながら「女王の教室」の天海祐希の台詞がしみじみ来る。 何も、これは政府やメディアの言う事をことごとく疑って「これは陰謀だ!」なんて言う人になれという話ではない。 陰謀論にハマる人もまた「自分が信じたい事だけ

          何も考えずぼーっと愚かでいてくれればいいの

          専業主婦を貶めたい界隈の思惑

          専業主婦とワーママ論争はそれこそ大正・昭和の時代から飽きることなくあったけど、こういう専業主婦の個人的なつぶやきに対して、いちいちワーママがマウントとってくる風潮ってなんなんでしょう? 別に専業主婦したいのに無理やりフルタイムさせられているとかなら百歩譲って愚痴りたくもなるよねと思うが、それぞれの夫婦が合意のもとにやってるならいいじゃねえかと思うのだが、このマウントしたがりワーママの人達のこの心理ってどこから来てるの?と思う。 これに限らず、専業主婦に対する風当たりは強い

          専業主婦を貶めたい界隈の思惑

          「できもしないことを目標として掲げる」のは政治ではない

          超党派の「人口減少時代を乗り切る戦略を考える議員連盟」のメンバーらは14日、衆参両院に人口問題を専門に議論する特別委員会を設置することを求めた。らしい。 正直「やっとかよ」という話だが、それでも「人口減少を前提とした政策や社会の在り方について議論する委員会」が立ち上がることは前進。 いつまでもできもしない少子化対策なんか言ってないで、人口も出生も減る前提の国家運営プランこそが必要。超党派であることもいい。与党と野党の対立軸にしていたらこの問題は本質的な議論にならない。

          「できもしないことを目標として掲げる」のは政治ではない

          小池都政8年で滅茶苦茶減ってしまったもの

          東京都知事選挙が近づいてきましたが、現職の小池都知事はまだ正式に出馬表明していない。一部では「出馬しないのでは?」という論もあるが、まあ出るだろうと思う。 というのも、もう小池氏の女性初の首相という目はないからだ。本来ならば、国政復帰して9月の総裁選に打って出るという戦略があったはずで、そのために八王子選挙の応援などもあったのだが、そもそも総裁選まで総選挙が行われない雲行きになった。首相になれないその他大勢の国会議員におさまるよりは、東京都の大統領である都知事の方がよっぽど

          小池都政8年で滅茶苦茶減ってしまったもの

          日本の「男と女」の歴史的な関係性

          男女不平等な国ほど出生率が低い? 一部の偏ったメディアが金科玉条のような使うジェンダーギャップ指数(日本が125位といういうやつ)で146ヶ国中146位と最下位(男女格差が世界一)のアフガニスタンの2021年の合計特殊出生率は、4.64で世界の15位ですが? こういういい加減な嘘は本当にやめてもらいたい。 当然だが、別に男女不平等が是だと言いたいのではない。そもそも長い歴史において男尊女卑の権化みたいな欧州諸国がよく言えたものだと思う。 古代ローマ帝国時代において、女

          日本の「男と女」の歴史的な関係性

          便利なものに逃げても結局何も生まれない

          舘ひろし「マッチングアプリを語る」 彼はマッチングアプリそのものをよく知らなかったらしいが、なかなか名言がちりばめられている。 「出会いに関して便利になっているだけで恋に関しての便利ではない」 結局、マッチングアプリなんてものは、人間のショーケース化であって、言葉を選ばずにいえば、江戸時代の吉原遊郭の「張り見世」のようなもの。 「張り見世」とは、遊女屋の道路に面した格子つきの部屋(見世)に,遊女が並んで客を待つこと。客は格子の間から眺めて、格子をはさんで会話を交わし好

          便利なものに逃げても結局何も生まれない

          生涯働けるってことは悪いことではない

          超高齢少子化と人口減少が不可避だと本当はわかっている官僚は、いろいろ手は打っている。税金というか歳入を減らさないために。 女性活躍なんたらもその一環だし、高齢者の就業促進もそれ。年金の改革もそうだ。 少子化で今後支え手となる現役世代が減る一方で、高齢人口が増え続けるわけだから、今までのように「高齢者を現役が支える」というモデルは通用しなくなる。 とはいえ、高齢者を見捨てるとは言えないわけだから、今まで支えられる側だった高齢者の年齢定義を後ろ倒しにしようとする。年金受給開始

          生涯働けるってことは悪いことではない

          降水確率100%なのに「傘はいらない」っていうわけ?

          例の人口戦略会議が出した消滅可能性自治体のリリースが話題だが、2100年人口8000万人とか現実離れしてる内容である段階でもう取り扱う価値はそもそもない。が、これに対して消滅可能性自治体と名指しされた各都道府県の知事が煽られて不快感を表明している。 そんな中で島根県の丸山知事は以下の通り大層ご立腹である。 「人口減少は市町村や県単位の問題でなく、都市部に人口が集中する日本社会の構造を放置してきたことが引き起こしている現象だ」と述べ、国全体の問題として捉えるべきだと主張され

          降水確率100%なのに「傘はいらない」っていうわけ?

          夫が育休をとれば出生率はあがるのか?

          「〇〇すれば出生率はあがる」という論説を振りまく有識者とされている連中が多いのだが、それらはほぼ嘘である。 「夫が育休をとれば出生率はあがる」もそうなのだが、検証してみたい。 積水ハウスが公開している「男性育休白書2022」なるものがある。 これは、男性の家事育児力を以下の指標に基づいて都道府県別にランキングしたものだそうだ。 1.女性の評価 男性が行っている 家事・育児の数と、男性が子育てを楽しみ、家事や育児に積極的に関与すると思うかどうかを4段階で評価したもの

          夫が育休をとれば出生率はあがるのか?

          「この川を泳いで渡ったらお金をあげる」というのは政治じゃない

          またこんな記事が出て、相変わらず財務省あがりの御用学者が何か言ってるのかと思いきや、国政政党の党首まで参加していて呆れた。 結論からいえば全く的外れの議論でしかなく、いちいち記事の内容に反論するのもバカバカしいのであるが、端的にこれに対して正しい指摘をしているヤフコメをご紹介したい(2728もの共感がされている)。 以上終わりにしてもいいのだが、それではあまりに無責任すぎるので、なぜ「第三子に1000万円給付」が単なる机上の空論の鉛筆なめなめに過ぎず、結果として少子化対策

          「この川を泳いで渡ったらお金をあげる」というのは政治じゃない

          奴隷から「七転び八起き」で国を救った男の話

          「人生、山あり谷あり」とはよく言ったもので、想定以上にうまくいくこともあれば、絶対に大丈夫だと慎重に堅実に進めていても思わぬ失敗をすることもある。結果としての成功失敗は、必ずしも本人の努力や運だけの問題ではない。 また、失敗しても復活できる者も確かにいる。だからといって、「失敗しても何度も挑戦すべきだ」と簡単に言えない。たった一度の失敗で終わってしまう者もいるからだ。こればかりは統計や確率論では語れない。法則もない。あるのは、その時の本人と周りの環境がどうだったかによって変

          奴隷から「七転び八起き」で国を救った男の話

          「人も町も不老不死ではない」という当たり前の話

          地方のメディアにニュースを配信することが生業の共同通信にとっては、地方が衰退するのは避けたいのだろうが、誰がなんといおうと地方は衰退する運命。 現実的に考えてほしい。そもそも国全体の絶対人口が今後毎年80万人以上も50年間減り続けるわけで、今ある自治体数を維持していくこと自体は完全に不可能。2100年までには、全体の人口が半分に減るが、地方の人口は20年もまたずに半減するところはたくさんある。だから、自治体間の人の取りあいをしたところで所詮は目先の話でしかない。 また、地

          「人も町も不老不死ではない」という当たり前の話