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#エッセイ
死に損なった家族について
姉が、死に損なった。
私は、「ちゃんと死ねたら良かったのにね」と思った。
「死に損なう」なんて、家族である私が使う表現としてあまりにも薄情に映るんだろうか。死にたくて死にたくてしょうがなかった世界に、姉は無理やり連れ戻されて、重い障害を背負い自我をなくし、もう自分で死ぬことも叶わなくなってしまった。
自死について、なんで世の中では悪いことみたいな共通認識になっているのか、理解できなくな
SNSで繰り広げられるお金の話を好きになれない理由
SNSでお金の話をすると嫌われるとよく耳にする。過去にライターさんを採用する立場になったときに、SNSでお金の話をする人は省きましょうという話になった。お金の話をする人はお金の問題によって離れていくがその人たちの持論だった。お金の話はしてもいいし、するべきだと思うが、その場所はSNSではないと考えている。
かつて自身にも未払い問題で悩む時期があった。何もなす術がなくなったときに知り合いに相談する
私もまた、言葉に救われている。
まだまだ私は言葉を舐めていた。乾いた土に雨水がぐんぐん染み込んでいくように、私の心は言葉のあたたかさに満ちていく。
たかが人間の、意思疎通を図るために生み出された言葉。単なる言語。なのに私たちはどうして、そこに言葉を超えた意味を見出し、心に広げていけるのだろう。
こうして文章を公開するようになって、3年が経つ。3年もいると素晴らしい出会いもあれば、まあ苦々しい別れだってあった。だけどこんなに続
31歳、「私、誰の人生もうらやましくないわ。」って心から言えるようになりたい。
先日、また一つ歳を重ねました。
世間的には、もうすっかりいい大人なんだけど、なんだか内面の成長はまだまだな気がする今日この頃。
タイトルの「私、だれの人生もうらやましくないわ」、なんだか聞いたことある言葉だな、って思った人、大正解!
これは、有名コピーライター児島玲子さんの言葉。
20年ほど前パナソニックのシングル家電のキャッチコピーとして生まれ、リメイクされてボディコピーを変えて、家庭のある
最近、noteがうまく書けないけれど。
ハミガキ中の手が止まった。
あ、そうか。だからか。
最近noteが書けないのはそういうことか。
胸にストンと落ちた。喉が痛くて高熱のときに病院で「風邪ですね」と言われたときみたいな、不安がひとつなくなった感じがする。あぁよかった、しばらくしたらまた溢れるように書くことができそうだ。
3月・4月と、朝からスタートダッシュをきめて時計回りに1日を駆け抜ける、そんな日々が続いている。新しい業務、新
それでも紙の本を買う
夫と一緒に住みはじめたころ、彼のkindleを貸してもらい、その便利さに驚いたことがある。
分厚い文庫本に比べると格段に薄くて軽い。防水処理がされていて、お風呂にだって持ち込める。検索ですぐに読みたい本を探せる。ディスカウントされていたり、無料で読めるタイトルがある。タップでページが送れるので、電車のつり革に片手を取られながらでも楽々読める。
味を占めて、それ以降ときどき自分の読みたい本も入れて
エッセイは「置いてけぼり」にしてはいけない気がしている
かなり前の記事の話だが、約一年程前に林伸次さんの「世代の違いをこえること」という記事の中で私のこちらの話を紹介していただいた。
以下は、林さんの記事からの引用文である。
こんな風にお褒めの言葉を頂いたことがすごく嬉しくて、書くことを仕事にしていて長い間noteも続けている大先輩のような方にそんな風に受け取ってもらえるなんてと、驚きとともになんだかとても救われたような気持ちになった。
今でも、文
毎日更新は、人生を色濃くする
昨日、noteを始めて4年が経ったという記事を書いた。
この4年間は、わたしの人生が大きく動いた4年間。だと思っていた。
だって、色んな印象に残る出来事や、ライフステージが大きく変わるようなことがあったから。
だけど、この4年間を色濃く思い出せるのは、起きた出来事をきちんと言語化していたからだと気づいた。
たまたまこの4年が濃かったんじゃない。その日に起きた出来事を、その時に感じたことを、考
夫が初めてネイルを塗った日
夫が「ネイルを塗りたい」と言い出したのは、年明けだっただろうか。
先にお伝えしておくと、夫は特別おしゃれというわけではない。
自分の服は自分で吟味して買う人だが、買い物の頻度はさほど高くない。1シーズンに3着買うか買わないか。その選りすぐりを何年も着る。ちなみに本人の見た目は、くまのプーさんをほんの少しだけ縦に引き伸ばした感じだ。
ただ、夫は昔からおしゃれや美容に関して「よい目」をもっていた。