サトウリョウタ@毎日更新の人

ライター兼編集者。広報/PR関連の取材執筆、メディアのディレクション、編集業務に携わっ…

サトウリョウタ@毎日更新の人

ライター兼編集者。広報/PR関連の取材執筆、メディアのディレクション、編集業務に携わっています。ベーチェット病と闘病しながら楽しく生きる方法を日々模索中。

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SNSのない世界にいた

先日、SNSを一切使わない女性と出会った。彼女いわくSNSはよくわからないものらしい。「インターネットに時間を取られるのがいや。現実世界を生きていたい」が彼女の持論だった。 アパレル業界で働く彼女は、綺麗なネイルを塗り、おしゃれな服装をしている。アパレルで働く欠点は、好きでもない服を買うことだと言って、頬を膨らませていた。先日から出張続きで、どうやら昨日地方から帰ってきたようだ。 「インスタ映えも楽しいかもしれないけれど、インスタに熱中するのではなく、いまに熱中したほうが

    • 三日月が浮かんでいた

      公園に行くのは平日の夜に限る。この時間帯は人が少なく、遊具で遊んでも誰にも見られないためだ。31歳になった大人にも、公園の遊具で遊びたいと思う日はある。その欲求を満たすには、平日の夜の公園がもってこいだ。夜の公園で遊んでいても、不審者だと思われる可能性は低いため、公園で遊ぶのは決まって夜である。 平日の昼間の公園はおじいさんやおばあさんの溜まり場となっているし、学校帰りの子どもたちが遊んでいる姿をよく見かける。決して子どもたちの邪魔をしてはならない。もし髭を生やした大人が1

      • 毎日更新を継続できているのは、日々の散歩のおかげだ

        毎日更新を継続していると、「どうやって書くネタを見つけているんですか?」と聞かれることが多い。最近は仕事でも書く機会が増えているため、公私共に文章の執筆に塗れている。それでも毎日更新をできているのは、そこに確かなやり方が存在するためだ。 そもそも書くことがないという事態はなぜ生み出されるのか。それは自分の中にストックがなくなったときだ。1日中家の中に篭っている日はなかなか書くネタが思い浮かばない。加えて書くネタがあったとしても、うまくまとまらずに筆が止まるケースもああり、書

        • unti A people pleaser

          たとえ八方美人だと言われたとしても、ずっといい顔ばかりをしていたい。そんな生活を続けていると、いつの間にか表情筋を使うのが下手になっていた。「嫌われる勇気」という本が一時流行ったが、僕はそれに賛同できない。できることなら誰にも嫌われたくないと思っている。にもかかわらず、あれは言わなきゃ良かったとか、もっといい伝え方があったとか、後悔の渦に飲み込まれた過去が数えきれないほどある。 取り返しのつかない失敗をどれだけ前向きに解釈しても、プラスにならず、マイナスが0になるのでやっと

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          5/11〜15の日記

          5/11 大阪から東京に帰る日だった。10時に起きるはずが11時半に起きた。完全に寝坊だ、最後の最後までやらかしている。特に予定があったわけではないけれど、失敗は心にダメージを与えるもの。ところがそれを意に介さない自分がいた。予定がないからこそできる開き直り。その瞬間を迎えた人間は面倒で愚かでやけに強い無双モードに突入する。急ぐこともなく、ゆっくりと帰り支度をする。甥と姪とバイバイをして僕は新幹線に乗った。久しぶりの大阪はとても楽しかった。あらゆる時代の友人と会えたし、帰省す

          「一口ちょうだい」と言える関係性

          先日、地元の大阪で中学からの友達2人と飲んだ。天満駅に集合して、一軒目は焼肉屋さんに足を運んだ。いつからかは覚えていないけれど、いつの間にか1人がお肉を焼く担当になっていた。嫌な素振りを見せるわけもなく、むしろ進んでお肉を焼いてくれている。非常にありがたいお話だ。 その友人は食べるのが大好きな人間で、Instagramのストーリーでよく美味しい料理をアップしている。大阪に住んでいるのに、東京で気になるお店を見つけたときに、いつも僕に教えてくれる優しい人間だ。焼肉屋さんでお肉

          「一口ちょうだい」と言える関係性

          5/6〜10の日記

          5/6 GW最終日はお昼前まで寝ていた。地元の商店街に足を運び、喫茶店に行った。店長さんが今の単価だといずれお店の経営が成り立たなくなると言っていた。物価上昇による余波はどの業界も悩まされている問題だ。常連客の方がもう少し単価を上げてもいいと思うと言った。すかさず店長が皆苦労しているからできるだけ通いやすい値段で提供したいと嘆く。通いやすい値段で提供したいという優しさに胸が痛んだ。もっとたくさんの人がお店に通う方法を見出したいとも思ったが、地元を離れた自分には何もできないのが

          せめて今夜だけはこのやさしさに溺れてしまいたい

          最初から自分のものにはならないとわかっている恋だった。思考も経験も全て上手な年上男性に恋をした私には最初から勝ち目がなかったのだろう。でも、賢治との関係を都合のいい関係なんて都合のいい言葉で片付けたくない。決して綺麗な恋と呼べる代物ではなかったのだけれど、1人の人間を本気で愛することができると知った恋だった。 ずっと自分の意見がない人間だった。親に叱られても、口答えをせずその場が静まることをただ待つだけの聞き分けのいい子ども時代を過ごしてきた。説教中に親に口答えをすれば、そ

          せめて今夜だけはこのやさしさに溺れてしまいたい

          優しさのサイクルが回っていけばいい

          恐怖や不安を抱えているときは、やけに体に力が入る。抱きしめておきたいものを離さないようにするが、強すぎる力はいつも大切なものを壊してきた。不安はなくならない。これまでに何度も聞かされてきた周知の事実だ。ところが、心と体は切り離されており、頭ではわかっているけれど、感情が追いつかないという場面とよく遭遇しては、困ったなぁと首を傾げる。 疲れているときは特に視野が狭くなり、大切な助言をしてくれていることさえ気づけない。まるで周りが敵になったような感覚に陥って、ここには自分の居場

          優しさのサイクルが回っていけばいい

          非日常に体が悲鳴を上げている

          大阪に帰省してから毎日誰かと会っている。人と会うのは楽しいけれど、その分疲労が溜まるのも事実だ。東京にいる際はあまり人と会う機会がない。いつもと違う過ごし方に体が悲鳴をあげている。誰かと過ごすのはもちろん楽しい。会いたい人には全員会いたい気持ちはあるのだけれど、たった数日の帰省のため、会えなかった人もいれば声をかけられなかった人もいる。会いたい人がたくさんいるという贅沢な悩みを抱えられるのは、非常に幸せな証拠だ。 非日常は楽しいけれど、体がそれに適応するのはそれ相応の時間を

          非日常に体が悲鳴を上げている

          長年住んだ大阪は居心地がいいけれど

          長年住んだ大阪は居心地がいい。電車に乗って大阪駅へと向かう。その道中に流れる風景はほとんどが見慣れた風景だ。学生時代に自転車で何度も渡った橋、何回目にしたかわからない電車のホーム、ありとあらゆるものが、一度見たことがあるものばかりだ。1年前に上京したため、街に変化はあれど、大枠は何も変わっていない。たくさんの友達がいて、目的地まで迷わずに行くことができる。そんな居心地の良い大阪が大好きだ。 けれど帰省のたびに、大阪の居心地の良さからに抜け出せなくなってしまいそうで怖くなる。

          長年住んだ大阪は居心地がいいけれど

          やっぱりまだ父の背中を追い越せない

          数年前に社会人になるまで住んでいた実家がなくなった。母は大学時代に亡くなったため、実家には父しかいなかった。ある日、父は実家を引き払い、アパートの一室を借りて一人暮らしを始めた。とはいえ、いつでも会える距離に住んでいたのだが、徐々に会う回数は減っていった。 父とは月に1回程度食事に行っていたのだが、いつも誘ってくれるのは父だった。父は僕が話す近況を聞きながらどこか遠くの方を見つめている。興味がないわけではなさそうだが、僕と同様に照れ臭かったのかもしれない。ずっと一緒にいたは

          やっぱりまだ父の背中を追い越せない

          月が綺麗と誰かが笑った

          月が綺麗と誰かが笑った。夏目漱石は「I LOVE YOU」を「月が綺麗ですね」と訳した。そして、二葉亭四迷は「死んでもいいわ」と返す。この一連のやり取りはとても美しく、浪漫を感じる。その一方で、「月が綺麗ですね」という言葉を気軽に使えなくなった。これは完全に夏目漱石のせいだ。 月の美しさに見惚れていたいわけでもないし、ロマンチックになりたいわけじゃない。でも、確かに月は綺麗だ。月の満ち欠けを見るのを楽しむ人もいれば、興味を持たない人も存在するらしい。自身は前者の人間のため、

          月が綺麗と誰かが笑った

          毎日更新が1700日になった

          毎日更新が1700日になった。あと300日継続すれば、大台の2000日に到達する。今のペースで進めれば確実にその数を達成できるはずだ。その根拠はこれまで積み上げてきた自信から作られたものである。体調不良や仕事による多忙など書かない理由を作るのは簡単にできたけれど、それでもなんとか今日まで継続してきた。これまでの積み上げはきちんと自己肯定感の上昇あるいはキープに繋がっている。 毎日更新を始めてから100日に到達するまでの道のりは本当に長かった。それまでに何度か毎日更新を試みた

          毎日更新が1700日になった

          5/1〜5の日記

          5/1 1年半ぶりにライターの中村さんにお会いした。中村さんのおすすめのお店でランチをしながら会話を楽しむ。初めてお会いしたときの中村さんの顔は暗かったが、今回の中村さんの顔はとても晴れやかだった。こうも買われるのか。驚きを隠せない。中村さんはさまざまな場所に旅をしている。つい最近は大阪から福岡まで歩くという常人なら避けたいチャレンジをしていた。なぜ徒歩なのかを尋ねると、昔の人の行動手段は徒歩しかない。その感覚を味わうために徒歩で行くことにしたと返ってきた。中村さんのチャレン

          帰省のたびに思うこと

          仕事のついでに大阪に帰省した。道に迷うこともなければ、見知った人もたくさんいるため、長年住んでいた土地は心底安心する。1年前に上京したときは、家の近所ですら道に迷っていた。日中は視界が広いけれど、夜は暗闇のせいで道がうまく確認できない。Googleマップを当てに道を進めど、自分の現在地すらもわからない。初めての土地、初めての人、何もかもが新鮮で、それは期待とともに一種の絶望を共に運んできた。 僕が大阪を抜け出したいと思ったのは、自身が停滞していると感じたためだ。贅沢はできな