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人生は、黒歴史の連続だ

ふとした瞬間に、これまでの過去を振り返ってみる。深夜に眠れなかったとき、散歩をしているとき、友達とお酒を飲んでいるとき、いろんなタイミングで過去を振り返って、「あのときは良かったね」「まじで恥ずかしいからやめよ」みたいな思いが体中を駆け巡る。過去に熱を取り戻す瞬間に、いろんな試練を乗り越えてきたと自分を褒めてしまう。

人生は黒歴史の連続で、そのほとんどを誰にも見せたくないものだ。そっと自分の胸のうちに秘めておいて、挫けそうになった時のお守りにしている。たくさん挑戦して、成功も失敗もしてきた。おそらく失敗の数のほうが多いいのだけれど、振り返る過去があるその事実を幸福に思う。

もう5年ほど文章を書いてい流のだが、文章を書き始めた当初の文章は本当に下手くそで、よくそんなもの世の中に出せたなと恥ずかしい気持ちでいっぱいだ。

「まじで才能ないからやめたほうがいい」と知り合いに言われていたこともあったが、負けず嫌いが功を奏したのか、下手くそな文章を書き続けて、ライターとしてデビューできたし、編集者にもなることができた。振り返ると、馬鹿にされた過去があるからこそ、掴むことができた運命なのだろう。だからこそ、諦めなかった自分を心から褒めてあげたい。

正直、昔に書いた文章は読むことすら恥ずかしくて仕方がない。でも、おそらく3年後のじぶんが今書いている文章を読んだときに、恥ずかしいと思うんだろうなぁって。下手くそな文章を読んで、恥ずかしく思う反面、いまの自分なら絶対に世の中に出さないような文章を出せる勇気がほしいとも思う。

人生を振り返るとこれまでの人生で、たくさん恥をかいてきた。そのほとんどが黒歴史で、過去の経験があってこその自分だ。何かを変えてしまったらいまの自分は絶対にいない。黒歴史をたくさん抱えている人は、もっと自分の頑張りを褒めてあげてもいいと思う。人生はぜんぶ、黒歴史なのである。過去の経験を笑い飛ばせるのであれば、それだけで生まれてきた甲斐があるってものだ。これから先も黒歴史を恥ずかしく思う日が必ずやってくる。たとえその日がやってきたとしても、いまと同じように笑い話に変えられる自分でありたい。

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