サトウリョウタ@毎日更新の人

ライター兼編集者。広報/PR関連の取材執筆、メディアのディレクション、編集業務に携わっ…

サトウリョウタ@毎日更新の人

ライター兼編集者。広報/PR関連の取材執筆、メディアのディレクション、編集業務に携わっています。ベーチェット病と闘病しながら楽しく生きる方法を日々模索中。

マガジン

記事一覧

奥多摩が教えてくれた「自分のペース」の大切さ

先日、奥多摩で川を流れる滝を見た。その滝の勢いは圧倒的で、立ち尽くす僕に冷たく突き刺さる。それはまるで、一度足を踏み入れたら二度と抜け出せない現実社会そのものだ…

ベーチェット病と診断されたあの日から5年が経った

2019年9月24日に医師からベーチェット病と診断を受けた。そこから5年が経ち、今も治療を続けている。失ったものを数え出すとキリがない。いくらでも後ろ向きな気持ちになれ…

社会人になってから長編小説が読めなくなった

読書は自分に欠かせないものだ。学生時代に自分の悩みを誰にも打ち明けられずにいたとき、いつも救ってくれたのは誰かの書いた文章だった。 思春期の悩みは繊細でそれを誰…

9/16〜20の日記

9/16 今日は祝日だったため、昼前まで寝ていた。そこから妻と中華バイキングに行ってMTGたらふく中華を食べた。バイキングには性格が出る。全部の料理を少しずつ食べる人も…

人と人がわかり合うために

人と人がわかり合うためにはそれなりの時間を要する。そして、会話は相手を知る術として、かなり有効な手段だ。会話を重ねれば重ねるほどに、相手の考えがわかるようになる…

退化ではなく、進化

人間の細胞分裂はおよそ50回も行われるとどこかで聞いた。その期間は約120年。人間は怪我や病気がなければ、120歳までは生きられるようだ。細胞分裂と言われても、正直ピン…

創作大賞に参加しなかったからこそ芽生えたもの

今日は創作大賞の中間選考の発表があった。今回は不参加のため、傍観者として創作大賞を楽しむ予定だ。知り合いの方も何人か中間選考を通過していて、自分のことのように嬉…

毎日更新が1900日を迎えた

毎日更新が1900日を迎えた。あと少しで2000日という大台に手が届きそうだ。そういえばつい先日、毎日更新の継続が5年になっていたのだけれど、その事実に気付いたのは達成…

どうせなんとかなるし、なんとかしてきた人生だ

大阪帰省が終わってから、疲れも相まって物事がスムーズに進んでいない。めばちこで1週間のほとんどを無駄にして、順調だったはずの転職活動もストップしている。 人生を…

9/11〜15の日記

9/11 今日は朝からMTGづくしで、作業をする時間を確保できなかった。一通りMTGが終わったとホッとする間もなく1ヶ月に1回の難病の定期通院の時間がやってくる。白内障の濁…

何かが始まって、終わるという必然の中で

何かが始まったと同時に終わりが顔を出す。それが心躍るものだったらどれほど嬉しいのだろうか。終わりが来るという必然を頭でわかっているつもりでも、その瞬間はいつまで…

忙しない日々の中で見つけた美しさ

仕事が楽しいと同時に、迫り来る納期に恐怖を感じている自分がいる。パソコンの前に座って、次から次へと積み重なる仕事を前にして、何かに追われ続ける日々。もちろん納期…

異性からモテたいという欲求からの解放

人生で一度やってみたかった長髪に挑戦している。髪を伸ばし始めて早10ヶ月。人生で最長になり、パーマをかけたりなんかもしている。以前よりも髪の毛を乾かす時間は長くな…

いつまで毎日更新を続けられるのだろうか

毎日、noteで文章を書いている。仕事の合間に書くときもあれば、ある程度時間を捻出して書くときもあるのだけれど、一体いつまでこうやって文章を書き続けられるのだろうか…

9/6〜10の日記

9/6 現在、大阪帰省5日目。休暇を取ったわけではないため、仕事に加えてプライベートの予定といつもよりハートフルな毎日を過ごしている。昨日はスイッチが切れたのか。布…

受けた恩は別の誰かに返せばいい

この人生はずっとたくさんの人に支えられた上で成り立っている。どれだけ感謝しても足りないぐらいには頼りっぱなしだ。それまではずっと一人で生きていると勘違いしていた…

奥多摩が教えてくれた「自分のペース」の大切さ

先日、奥多摩で川を流れる滝を見た。その滝の勢いは圧倒的で、立ち尽くす僕に冷たく突き刺さる。それはまるで、一度足を踏み入れたら二度と抜け出せない現実社会そのものだった。静かに心を休めるためにこの場所を訪れたはずなのに、滝の轟音はまるで私を急かすように響く。社会に身を置く限り、私たちはお金を稼ぎ続けなければならない。けれど、どれほど必要かさえもわからず、ただがむしゃらに働き続ける日々だ。 仕事は楽しいけれど、それに伴う「忙しさ」は、文字通り心を亡くすことを意味する。日々の忙しさ

ベーチェット病と診断されたあの日から5年が経った

2019年9月24日に医師からベーチェット病と診断を受けた。そこから5年が経ち、今も治療を続けている。失ったものを数え出すとキリがない。いくらでも後ろ向きな気持ちになれるし、時にはなりたい日だってある。だが、今は幸せだと声を大にして叫びたい。 幸か不幸か、本日は金子眼鏡でオーダーしていた眼鏡の受け取り日だった。今回は遠近両用レンズの眼鏡を購入したのだが、これは両目に罹った白内障が原因だ。 白内障によって濁った水晶体は元に戻らない。そのため、水晶体を取り除き、水晶体の代わり

社会人になってから長編小説が読めなくなった

読書は自分に欠かせないものだ。学生時代に自分の悩みを誰にも打ち明けられずにいたとき、いつも救ってくれたのは誰かの書いた文章だった。 思春期の悩みは繊細でそれを誰かに打ち明けたときに、笑われたらどうしようと考えた途端に、自分の胸の内に閉まっておけばいいという考えに陥る。だが、それで物事が前に進むわけではない。むしろ停滞する。そんなときに、役立ったのが誰かが書いた文章だ。自分の悩みが物語の中に見つかった時の安堵感。絶望から希望に切り替わった瞬間の高揚感と出会うために、読書をして

9/16〜20の日記

9/16 今日は祝日だったため、昼前まで寝ていた。そこから妻と中華バイキングに行ってMTGたらふく中華を食べた。バイキングには性格が出る。全部の料理を少しずつ食べる人もいれば、特定の料理をたくさん食べる人もいる。ちなみに自身は後者だ。並べられた料理を全部食べなければもったいないと考える人、好きなものをたくさん食べたい人など、一緒に行った人の動向を観察するのが楽しい。ちなみに妻は全部を少しずつ食べたい人だ。皿の上に満遍なく料理が並べられていく。その様を眺めながら、自身の皿と見比

人と人がわかり合うために

人と人がわかり合うためにはそれなりの時間を要する。そして、会話は相手を知る術として、かなり有効な手段だ。会話を重ねれば重ねるほどに、相手の考えがわかるようになる。その繰り返しはやがて愛情へと変貌を遂げる。 相手の考えがわからない。それは当たり前の話だ。自分の考えすらわからないのに、相手の考えがわかるはずはない。たとえ地球の裏側にいても、どれだけ近くにいようとも、それは揺るがない事実だ。 これは実体験だが、踏み込んだ話ができる人の数はそれほど多くない。その根本的な原因は、相

退化ではなく、進化

人間の細胞分裂はおよそ50回も行われるとどこかで聞いた。その期間は約120年。人間は怪我や病気がなければ、120歳までは生きられるようだ。細胞分裂と言われても、正直ピンとこない方がほとんどだろう。その理由は、細胞分裂が行われている瞬間を誰も知らないためだ。 30歳目前で地元の大阪を離れ、上京を果たした。その理由は、緩やかな日常に終わりを告げたかったためだ。地元の友人たちは、いつの間にか上京していた。それを指を咥えて突っ立ったまま眺めながら、頭のどこかでやらない理由ばかりを探

創作大賞に参加しなかったからこそ芽生えたもの

今日は創作大賞の中間選考の発表があった。今回は不参加のため、傍観者として創作大賞を楽しむ予定だ。知り合いの方も何人か中間選考を通過していて、自分のことのように嬉しかった。noteが爆発的に読まれて、商業出版を果たした人が何人もいるので、彼らもそれに続いてほしいと本気で願っている。そう思えたのは、今回の創作大賞に参加しなかったためだ。 今回参加しなかったのは、単に満足のいく作品を生み出せなかったことが理由である。これは完全に自身の実力不足のため、言い訳するつもりもない。 仮

毎日更新が1900日を迎えた

毎日更新が1900日を迎えた。あと少しで2000日という大台に手が届きそうだ。そういえばつい先日、毎日更新の継続が5年になっていたのだけれど、その事実に気付いたのは達成日から1ヶ月半が過ぎた頃だった。 毎日更新は、仕事とプライベートの合間を見繕う必要がある。ある程度習慣化ができるまでは、毎日の執筆を苦痛に感じていた。今では息を吐くように毎日更新ができるようになっていて、継続の凄さをひしひしと感じている。始めた当初は考えもしなかった2000日の達成だが、今は達成して当然だと思

どうせなんとかなるし、なんとかしてきた人生だ

大阪帰省が終わってから、疲れも相まって物事がスムーズに進んでいない。めばちこで1週間のほとんどを無駄にして、順調だったはずの転職活動もストップしている。 人生を振り返れば、人生でうまくいったことなんてほとんどなかった。失敗という屍を積み重ねて、束の間の成功を手にする。これはうまくいくかもと気を緩めた途端に、手元からスルリと成功が抜け落ちていく。ないものねだりばかりが上手くなって、目の前の大切なものに気づけない。それの繰り返しをずっと生きていて、きっとこの先も同じ生き方をして

9/11〜15の日記

9/11 今日は朝からMTGづくしで、作業をする時間を確保できなかった。一通りMTGが終わったとホッとする間もなく1ヶ月に1回の難病の定期通院の時間がやってくる。白内障の濁りを取るレーザー治療を受けてから左目の視力が回復傾向にある。今回も少し回復していたらしい。右目にできためばちこ(ものもらい)を見た担当医が「大きなものもらいができていますね」と笑っていた。担当医との付き合いは1年以上になるが、笑みを浮かべてくれたのは初めてのような気がする。少しだけ距離が近づいたような気がし

何かが始まって、終わるという必然の中で

何かが始まったと同時に終わりが顔を出す。それが心躍るものだったらどれほど嬉しいのだろうか。終わりが来るという必然を頭でわかっているつもりでも、その瞬間はいつまでたっても慣れないものだ。終わりを迎えるたびに、儚い気持ちになるし、もう少し何かできたのかなと後悔の気持ちに襲われる。 あと少しで1900日目を迎える毎日更新もいつかは終わってしまうのだろう。終わりを迎えた瞬間にどんな感情が芽生えるかはわからないけれど、後悔ではなく納得に近い感情が生まれると確信している。毎日文章を書き

忙しない日々の中で見つけた美しさ

仕事が楽しいと同時に、迫り来る納期に恐怖を感じている自分がいる。パソコンの前に座って、次から次へと積み重なる仕事を前にして、何かに追われ続ける日々。もちろん納期の遵守は大事で、仕事をする上での最低ラインだ。それが自身を縛り付ける理由になるのも、理解できる。刻一刻と納期が迫るたびに、焦りは膨らむ。そうやっていつしか豊かな暮らしを忘れてしまうのかもしれない。なんて物思いに耽っていたら、何だか怖くなってきた。 あの日、街の片隅で僕が見つけたのは、何でもない風景の中に潜む「美しさ」

異性からモテたいという欲求からの解放

人生で一度やってみたかった長髪に挑戦している。髪を伸ばし始めて早10ヶ月。人生で最長になり、パーマをかけたりなんかもしている。以前よりも髪の毛を乾かす時間は長くなったし、頭を少し動かすだけで口の中に髪の毛が入りそうになる。加えて、夏の暑さは尋常じゃない。夏と長髪の相性は最悪だ。後ろ髪のせいで首に風が入ってこない。外出のたびに後ろで髪を結ぶことでなんとか乗り切っている。長髪スタイルを取り入れているすべての人間はこの煩わしさと戦い続けていると知った。 念願の長髪スタイルを手に入

いつまで毎日更新を続けられるのだろうか

毎日、noteで文章を書いている。仕事の合間に書くときもあれば、ある程度時間を捻出して書くときもあるのだけれど、一体いつまでこうやって文章を書き続けられるのだろうか。ふと、こんなことを考える機会がある。毎日更新の終着点といえば良いのだろうか。 毎日更新を始めたての頃は、書くのにかなりの時間を要した。この苦労を毎日味わうのかと考えるだけで怖い。どうして毎日更新を始めてしまったんだろうと後悔もあったが、蓋を開けてみれば1,800日以上も書き続けている。そういえば以前どこかで習慣

9/6〜10の日記

9/6 現在、大阪帰省5日目。休暇を取ったわけではないため、仕事に加えてプライベートの予定といつもよりハートフルな毎日を過ごしている。昨日はスイッチが切れたのか。布団を敷くために布団の目の前まで行ったのだけれど、そこで気絶するかのように眠っていたようだ。姉に起こされて気がつき、布団を敷いて眠りについた。ずっとこのような生活は身がもたないし、旅をしながら仕事をしている人には頭が上がらない。安心感のある大阪。この居心地の良さに溺れながら生きていくことはできる。だが、この先を予想し

受けた恩は別の誰かに返せばいい

この人生はずっとたくさんの人に支えられた上で成り立っている。どれだけ感謝しても足りないぐらいには頼りっぱなしだ。それまではずっと一人で生きていると勘違いしていたのに、難病を発症してからより周りの人の大切さを思い知った。もうなんなんだよとどこかに感情をぶつけてしまいたいほどに。思い知らされている。 たくさんの人に支えられている事実を嬉しく思うし、大切にしたいとも思う。いつだって感謝の気持ちを忘れてはならないし、それは人生を豊かに生きるために不可欠なピースだ。とはいえ、相手に恩