サトウリョウタ@毎日更新の人

ライター兼編集者。広報/PR関連の取材執筆、メディアのディレクション、編集業務に携わっ…

サトウリョウタ@毎日更新の人

ライター兼編集者。広報/PR関連の取材執筆、メディアのディレクション、編集業務に携わっています。ベーチェット病と闘病しながら楽しく生きる方法を日々模索中。

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記事一覧

光を探し続ける夜の向こうに

一度立ち止まったら、もう二度と歩けなくなると思いながら生きてきた。余白を作ることは、そのスペースに埋まる何かと向き合う時間を生み出す。考えすぎる性格ゆえ、思考を…

年相応の人間になるためにできること

30代を過ぎてから、どのような歳の取り方をしたいかを話す機会が増えた。20代の頃に、色気がある男性になりたいと思って、色々挑戦してみたけれど、まったく色気がある人間…

8/16〜20の日記

8/16 妻が体調を崩していたため、予定をキャンセルして看病をした。我が家は体調不良者が出た場合、別の部屋で寝るというシステムを採用している。普段は一緒に寝ているた…

このろくでもない人生

「思い通りにならないのが人生だよ」 キラキラしているわけでも、とんとん拍子で進む人生でもない。今日も今日とてありきたりな日常を過ごしている。仕事終わりに同僚と居…

ああ、面倒臭い体になってしまったものだ

今使っている眼鏡は学生時代から使っているものだ。でも、それはスペアに成り下がっていて、家の中でしかかけていなかった。その当時は鼈甲タイプのお気に入りの眼鏡を所持…

煌めいて、夏

瞬く間に夏が過ぎてゆく。海や祭り、花火など夏らしいことは何もしていない。誰かがSNSに上げたイベントを楽しむ姿を見て、あ、今日がそのイベントだったんだと世間と己の…

忘れたくない夜をお持ちだろうか

悔しくて泣いた夜、友達と浴びるぐらい酒を飲みながら馬鹿騒ぎした夜、終電を逃して友達と地元まで歩いた夜、恋人と電話しながら寝落ちしてしまった夜、カップ麺を麺ごと湯…

都合の良い解釈に身を任せて

今日はなんだか胸騒ぎがする。台風が近づいているらしく、窓の向こうの景色はどんよりとしていた。深い眠りから覚めた瞬間に、昨日見た夢が自身の心を抉り取る。いきなり知…

8/11〜15の日記

8/11 お昼過ぎまで寝てから喫茶店で太宰治の『地図』を読んだ。店内に流れるジャズが心地良くて、そのリズムと共にページを捲るスピードが上がる。本作は、太宰治がデビュ…

愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ

最近、就職活動を始めた。ライティングや編集など文章にまつわる仕事は基本的に独学で進めてきた。30代を迎えて改めて自身を見直す機会があり、今後のキャリアについて考え…

光り続けよう、あの星のように

とある研究データによると、音楽の好みは14歳の時に聴いた音楽によって形成されているようだ。14歳の時はMr.ChildrenやBUMP OF CHICKEN、RADWIMPS、ORANGE RANGEなどを聴い…

撃っていいのは撃たれる覚悟があるやつだけだ

「君は誰に対しても肯定的だよね」 32年生きてきて、たくさんの人に言われてきた言葉だ。特に意識はしていなかったけれど、僕は誰に対しても肯定的らしい。誰かが挑戦した…

8/6〜10の日記

8/6 業務委託で所属している会社の代表さんと月1の1on1だった。最近転職活動を始めたため、その経緯を話すと「組織について学べるような会社がいいかもね」と助言をいただ…

そこに愛はあるのか?僕たちが不自由に対してできること

どれだけ不自由に目を向けられているのだろうか。たとえば電車に妊婦さんがいたときは、席を譲るといった配慮ができる。これは目に見える不自由の場合だ。とはいえ、世の中…

嬉しいコメントをいただくたびにnoteを続けていて良かったと思える

たまに、自身のnoteに嬉しいコメントをいただくことがある。人生は有限だ。数あるコンテンツの中でわざわざ僕が書いた記事を開き、そこから感じたことを言葉にしてくださっ…

相手に求められない優しさはただのエゴである

相手のためになると思ったことが実は優しさではなかったり、逆に傷付けたと思ったことが感謝されてしまったりする。相手の感情の基準は相手によって変わるため、適宜コミュ…

光を探し続ける夜の向こうに

一度立ち止まったら、もう二度と歩けなくなると思いながら生きてきた。余白を作ることは、そのスペースに埋まる何かと向き合う時間を生み出す。考えすぎる性格ゆえ、思考を避けるために行動し続けてきた。 1日が始まると、ほとんど休憩を取らずに仕事をし、帰宅してからご飯を食べるまでは椅子に座ることさえ避ける。一度座ってしまうと、もう立ち上がれなくなる気がするからだ。その後、仕事を再開し、くたくたの体を風呂に浸からせてからベッドへ倒れ込む。考え込む余裕がないよう、余白を極力排除してきた。

年相応の人間になるためにできること

30代を過ぎてから、どのような歳の取り方をしたいかを話す機会が増えた。20代の頃に、色気がある男性になりたいと思って、色々挑戦してみたけれど、まったく色気がある人間にはなれなかった。そこで気づいたのが、色気とは教養と経験値の数だ。身につけようと思ってつけられるものではないし、一過性で身につけられるものではない。 昔の映画やドラマを観るたびに、いまも活躍している俳優の顔をよく観察する癖がある。この人はどんな歳の取り方をしているんだろうと気になって仕方がない。いい歳の取り方をし

8/16〜20の日記

8/16 妻が体調を崩していたため、予定をキャンセルして看病をした。我が家は体調不良者が出た場合、別の部屋で寝るというシステムを採用している。普段は一緒に寝ているため、1人で寝るのはなんとも不思議な気分だ。寂しいわけではないけれど、日常が奪われたかのような感覚に陥る。当たり前は簡単に当たり前じゃなくなると改めて思い知らされた。今が人生で一番幸せだ。理想的なライフスタイルを送ることができているし、これ以上何かを望むのはダメかもしれないと思うほどである。だが、その呪縛は勝手に自分

このろくでもない人生

「思い通りにならないのが人生だよ」 キラキラしているわけでも、とんとん拍子で進む人生でもない。今日も今日とてありきたりな日常を過ごしている。仕事終わりに同僚と居酒屋で上司の愚痴を肴にして、生ビールを喉の奥に流し込む。そして、1人になった途端に、何をやっているんだと後悔する日々。家に帰ったときに、好きな人が「おかえり」と出迎えてくれるそんな人生を歩みたかった。 でも、現実はよれよれのパンツスーツを身に纏い、化粧も酷く落ちている。髪はボサボサでとてもじゃないけれど、結婚適齢期

ああ、面倒臭い体になってしまったものだ

今使っている眼鏡は学生時代から使っているものだ。でも、それはスペアに成り下がっていて、家の中でしかかけていなかった。その当時は鼈甲タイプのお気に入りの眼鏡を所持していた。僕は白内障を患ってから近くは裸眼、遠くは眼鏡で見るという生活を送っている。コンビニでアイスを購入した時に財布の中身を見るために、眼鏡を外してシャツの胸ポケットの中にしまった。いつもならお会計が終わってすぐに眼鏡をかけ直すのだけれど、その日はなぜか忘れていた。そして、そのまま歩き続けているうちに、眼鏡はどこかへ

煌めいて、夏

瞬く間に夏が過ぎてゆく。海や祭り、花火など夏らしいことは何もしていない。誰かがSNSに上げたイベントを楽しむ姿を見て、あ、今日がそのイベントだったんだと世間と己のギャップに驚いている。 毎日のように仕事に励み、気がついたら夏のイベントはほとんど終わっていた。このまま終わらせたくない気持ちはあるけれど、正直今更どうしようもないのも事実だ。そもそもどこかに出かける気力が残っていない。仕事であったり、転職活動であったり、その他諸々毎日何かに追われている。ただ日常を過ごしているだけ

忘れたくない夜をお持ちだろうか

悔しくて泣いた夜、友達と浴びるぐらい酒を飲みながら馬鹿騒ぎした夜、終電を逃して友達と地元まで歩いた夜、恋人と電話しながら寝落ちしてしまった夜、カップ麺を麺ごと湯切りして悲しくなった夜。幾つもの夜の連なりが、いまの自分を形成していると言っても過言ではない。そして、忘れたくないと思えるかけがえのない夜の数だけ人間の深みが増すのだろう。 さて、忘れたくない夜をお持ちだろうか。もしくは忘れたいけれど忘れられない夜はお持ちだろうか。覚えておきたいと思えば思うほどに、人間の心はそれに反

都合の良い解釈に身を任せて

今日はなんだか胸騒ぎがする。台風が近づいているらしく、窓の向こうの景色はどんよりとしていた。深い眠りから覚めた瞬間に、昨日見た夢が自身の心を抉り取る。いきなり知らない人に連れ去られ、お金を出せと脅された。どうすればいいかわからずに困惑していると、なんも持ってね絵のかよとナイフで刺殺される夢だ。 僕はよく見た夢をネットで検索をかける。夢占いによると、殺される夢はいいことが起きる前兆で縁起がいい夢らしい。でも、殺される場面を鮮明に覚えているのは胸がざわつく。最近床に布団を敷いて

8/11〜15の日記

8/11 お昼過ぎまで寝てから喫茶店で太宰治の『地図』を読んだ。店内に流れるジャズが心地良くて、そのリズムと共にページを捲るスピードが上がる。本作は、太宰治がデビューする前の津島修治名義からの初期作品集だ。中学時代から小説を書き始めて、太宰治としてデビューするまでに12年かかった。だが、本文は中学生が書いたものとは思えないほど秀逸だ。本作の序盤は風刺のようなテーマが多いけれど、途中から人物描写に拍車がかかり、このようにして太宰治は作られたのかと彼の変遷を垣間見ることができるの

愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ

最近、就職活動を始めた。ライティングや編集など文章にまつわる仕事は基本的に独学で進めてきた。30代を迎えて改めて自身を見直す機会があり、今後のキャリアについて考えた。そこで出た結論は、1回会社で学んでみるのもスキルアップに繋がるだろうという考えだった。 早速、いくつか転職サイトに登録してみた。登録会社のあまりの多さに呑まれてしまいそうになる。日本にはたくさんの企業が存在していて、その中でも東京は圧倒的に数が多い。いい会社もあれば、良くない会社も存在する。この膨大な数の中で、

光り続けよう、あの星のように

とある研究データによると、音楽の好みは14歳の時に聴いた音楽によって形成されているようだ。14歳の時はMr.ChildrenやBUMP OF CHICKEN、RADWIMPS、ORANGE RANGEなどを聴いていた。当時聴いていた楽曲たちは、不思議と今も歌詞を覚えている。 曲と思い出はセットになっている人が多い。14歳の時に聴いていた楽曲との思い出は今でも鮮明に残っている。当時はORANGE RANGEが最盛期を迎えていた。昼休みの校内放送ではORANGE RANGEの楽

撃っていいのは撃たれる覚悟があるやつだけだ

「君は誰に対しても肯定的だよね」 32年生きてきて、たくさんの人に言われてきた言葉だ。特に意識はしていなかったけれど、僕は誰に対しても肯定的らしい。誰かが挑戦したいと言ったときに、僕は「いいね」と肯定する。そこには人の可能性を信じているという思いがある。だが、もっと根本的な何かがあるのではないか。その答えは自分の中に隠されている。自身の胸の奥底にあるものを知るために、なぜ人に肯定的に接するのかについて考えていきたい。 誰から相談された際は、決まって「いいね」と肯定する。そ

8/6〜10の日記

8/6 業務委託で所属している会社の代表さんと月1の1on1だった。最近転職活動を始めたため、その経緯を話すと「組織について学べるような会社がいいかもね」と助言をいただいた。まだ自分の中でどういったキャリアを歩みたいか悩んでいる中で、こういった助言をいただけるのは本当にありがたい。今後のキャリアだが、文章を軸に考えている。文章といっても様々な職種があって、今はどういったキャリアがあるのかを模索中だ。できるとやりたいを軸に考えると、編集者のキャリアを歩んだ方がいいのかもしれない

そこに愛はあるのか?僕たちが不自由に対してできること

どれだけ不自由に目を向けられているのだろうか。たとえば電車に妊婦さんがいたときは、席を譲るといった配慮ができる。これは目に見える不自由の場合だ。とはいえ、世の中には眼に見えない不自由を抱えている人間が存在するという事実を忘れてはならない。 僕自身もその中の一人で、ベーチェット病という難病を患っている。症状の一環として両目に白内障を併発した。それによって、視野を失った。手術をして、今は治っているのだけれど、近くを見るときは裸眼で、遠くを見るときは眼鏡をかけている。眼鏡の付け外

嬉しいコメントをいただくたびにnoteを続けていて良かったと思える

たまに、自身のnoteに嬉しいコメントをいただくことがある。人生は有限だ。数あるコンテンツの中でわざわざ僕が書いた記事を開き、そこから感じたことを言葉にしてくださっているという事実を忘れてはならない。 人生を80年だと仮定して、どれだけの可処分時間があるのだろうか。それほど多くはないはずだ。そして、なるべく有意義に使いたいと考える人がほとんどだろう。僕自身も人生を楽しく過ごすために、自分に必要なものだけ取り入れたいと考えている。時間が永遠なのであれば、可処分時間について考え

相手に求められない優しさはただのエゴである

相手のためになると思ったことが実は優しさではなかったり、逆に傷付けたと思ったことが感謝されてしまったりする。相手の感情の基準は相手によって変わるため、適宜コミュニケーションを図って、少しずつ知っていくしかない。たとえどんな目に遭おうとその人を嫌いにならない人と、相手が喜ぶことをしたとしても、その人を嫌いになる人がいるらしい。 知り合いにどれだけアドバイスをされても変わらない人がいた。最初は僕もその人の話を親身に聞いて、共感したり、思った言葉を伝えたりしたのだけれど、何も響い