30代になって自己投資に目覚めた話

「30代になったらわかることがあるよ」

たくさんの30歳を迎えた先輩がこう口ずさんでいた。20代の頃はその言葉の意味がわからなかった。30歳を迎えたら何かがわかるかもと期待していたけれど、何も変わらなかった。だが、31歳の終わり頃から、少しずつ先輩たちの言葉の意味がわかるようになってきた。

体力の低下も著しいし、以前までは取れていた疲れもなかなか取れない。20代の体力を100とするならば、今の体力は70ぐらいだ。筋肉痛も翌日に来なくなっているし、30代になったらわかることが少しずつ目の前に立ちはだかるようになってきた。新しいことに挑戦するめんどくささ、現状維持の方が楽だという事実。歳を重ねれば重ねれるほどに、何かを作り上げたり、今あるものをぶっ壊したりするハードルが上がっていく。

最近自分より遥かに格上の人たちと出会う機会が増えている。彼らは自分よりも忙しいはずなのに、自己投資を惜しまない人たちだ。筋トレや読書、美容など自分が良くなるためのエッセンスにお金をかけている。成功者と呼ばれる人たちが若々しく見えるのは、自己投資をしているからだと知った。老化は防げないかもしれないけれど、進行を遅らせることはできる。どこに時間とお金を投資するか。その一挙手一投足が将来の自分に大きな影響を与える。

僕も彼らを見習って、歯医者や肌の手入れ、好きな服を購入など、自己投資をすることにした。おかげで歯や肌が綺麗になった。毎日の服選びも楽しみの一環となっている。自分のためにお金を使うことがこれほど楽しいとは思わなかった。そして、昨日は人生初のジムに通ってみた。筋トレはずっとやりたいと思っていたが、しんどいと知っていたため、手を出さなかった分野だ。実際に器具を使って筋トレをしていて、自分の筋肉の衰えにがっかりした。だが、現在地を知ることができたという恩恵もある。まずは三日坊主にならないこと。その次は理想の体を手に入れること。どんな物事にも順番がある。一つずつ課題をクリアして、健康な体を手に入れたい。

今後も自分のためにどんどん自己投資をしていく。40代を迎えた時に、自分がどうなっているのかが楽しみで仕方がない。