ともきち|165cmのホテルマン

会社員(31)。妻とふたり暮らし。なにかと意識しすぎる繊細さん。コブクロの小渕さんと、…

ともきち|165cmのホテルマン

会社員(31)。妻とふたり暮らし。なにかと意識しすぎる繊細さん。コブクロの小渕さんと、ハンドボールの宮崎さんに似ているらしい。人生で一度だけ「あなた、小栗旬に似てるわね」と言われたことがあります。好きなものは読書・料理・映画・エッセイ・ゲーム・ほんだし。

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最近の記事

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グッド・ウェディング

ほんの一瞬、息が止まって、そのあとなにかが体の深いところで揺れた気がした。意識を集中させて、自分の心臓の音を聞いたときのような感覚。両目はしっかり開いていたはずなのに何も見ていない時間があったことにハッとする、あの不思議な感覚。 今日ぼくは、元カノの結婚式に出席した。 *** ガラス張りの天井と、純白の大理石に囲まれた長方形の空間で、ぼくたちは彼女を待っていた。昨夜見たスマホのお天気アプリに「明日は折りたたみ傘を」と書いてあったのが嘘みたいに、今日は快晴。天井に掛けられ

    • 最近、noteがうまく書けないけれど。

      ハミガキ中の手が止まった。 あ、そうか。だからか。 最近noteが書けないのはそういうことか。 胸にストンと落ちた。喉が痛くて高熱のときに病院で「風邪ですね」と言われたときみたいな、不安がひとつなくなった感じがする。あぁよかった、しばらくしたらまた溢れるように書くことができそうだ。 3月・4月と、朝からスタートダッシュをきめて時計回りに1日を駆け抜ける、そんな日々が続いている。新しい業務、新しい組織。はじめましての上司、不安な表情の後輩。自然と張ってしまっているアンテナ

      • 最近の朝は、華やかなコーヒーにミルクを入れて飲むのが好きです。最近の夜は、花粉で喉がかゆくて夜中に目が覚めます。最近のともきちはこんな感じです。そろそろnoteも更新しますね。今はプレーンな白シャツの話を書いています。

        • ロングコートに恋してる。

          ぼくはたぶん、ロングコートに恋をしている。 駅のホームで電車を待っているときなんか、無意識に周りを見渡してロングコートをチェックしてしまう。今は2月で、コートを着ている人は多い。スーツの上に黒のコートを着たビジネスマン。スラックスとスニーカーにベージュのコートを着た大学生。でもみんな、裾丈が短い。膝上か、良くても膝が隠れるか隠れないかの長さのコートばかり。 ぼくはもう少し長い方がタイプ。 脛のあたりまで裾があって、ほどよく重そうで、横から見たときに背中からストンとまっす

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        記事

          人生で初めて買った化粧水は、半分しか使えなかったけれど

          YouTubeのおすすめで流れてきたショート動画『【保存版】2022年ベストコスメランキング』を観ていて、ぼくは10年前のある日のことを思い出していた。 人生ではじめて「化粧水」を買った日のこと。 その化粧水は半分しか使えなかった。 でも不思議と満ち足りた気持ちになった。 そんな昔の話を、今日は書きます。 *** 京都の繁華街、四条河原町の一角にあるドラッグストア。ぼくはこの日、人生ではじめての「化粧水」を手に入れるべく、コスメコーナーに立っていた。 当時19歳の

          人生で初めて買った化粧水は、半分しか使えなかったけれど

          「仕事納めは1月2日」が、近年の鉄板フレーズになっている。

          土日や祝日に出勤するときの、朝のあの雰囲気がけっこう好き。雪の降る庭をひとりで眺めているときみたいな、しん、としていて、いつもよりいろんな音が聴こえてくる、普段と同じ場所なのにどこか違って見える感じ。 元気いっぱいの小学生たちがいなくて、彼らを見守る黄色いおじちゃんもいなくて、車もバイクも自転車もほとんど通らない。パフォーマンス向上の為に通行人を減らしたオープンワールドゲームを思い出す。うん、来年はPS5を買おう。 ホテルで働いていると、世間の連休はだいたい出勤なことが多

          「仕事納めは1月2日」が、近年の鉄板フレーズになっている。

          おじさんの後ろには。

          前に並ぶおじさんが何度も後ろを気にしている。肩越しにチラッ、首を戻して再びチラッ。 え、なに。 なにかの気配でも感じてる? おじさんと同じように後ろを見てみる。 誰もいない。 特に気になるものはない。 すっきりしないまま、再びおじさんの広い背中を見つめる。おじさんはしばらく正面を向いていたかと思うと、すぐまた後ろをチラッと見る。 やっぱり何かを気にしているみたいだ。 振り返るほどではない、でも明らかに気になるものが自分の後ろにある、そんな様子。 ますます気になって

          おじさんの後ろには。

          ここのところ、noteをしばらくお休みされる方が周りに多くて寂しいです。「書かないと」じゃなくて「書きたい!」の気持ちを大切に、2023年もnoteでしっぽりやって参ります。 https://note.com/wrap_up/annual_2022/db6adf93-87c8-4e13-b3ad-ca3cb52e514e

          ここのところ、noteをしばらくお休みされる方が周りに多くて寂しいです。「書かないと」じゃなくて「書きたい!」の気持ちを大切に、2023年もnoteでしっぽりやって参ります。 https://note.com/wrap_up/annual_2022/db6adf93-87c8-4e13-b3ad-ca3cb52e514e

          目ぴくんです

          目の下がぴくぴくする現象を「目ぴくん」と呼んでいるんだけれど(んん??)、とにかくここ最近、その目ぴくんが治まらない。 気になって「目の下 ぴくぴく 名前」で検索して調べてみた。正式には眼瞼ミオキミアと呼ぶらしい。 こわっ。 横文字が入ってる病名ってなんかこわっ。 でもよく読むと、今回についてはそんなに心配いらないみたいだ。症状が悪化することはそうないんだとか。めちゃめちゃ安心した。 目ぴくんが起こる理由は明確ではないらしい。 ストレスや、目の疲れ、そんなのが原因だと

          電車の音がするコーヒーイベントへ行ってきた。

          7連勤をやっと終えて、迎えた日曜日。 小さい頃、お昼前にパジャマ姿で寝室から出てくる父を見て「よくそんなに眠れるなぁ」と思っていたけど、今じゃその気持ちがよくわかる。アラームに飛び起きない朝はそれだけで心地が良い。 目が覚めてから、ベッドの上で恍惚な時間をたっぷり過ごしてから、むくりと体を起こす。この秋いちばんの冷え込みというだけあって、部屋の中の空気もひんやりしている。迷うことなくヒートテックのインナーを手に取り、スーツでもパジャマでもない服を久しぶりに着る。 今日は

          電車の音がするコーヒーイベントへ行ってきた。

          駅の高架下でコーヒーのイベント。いい休日だ。。

          駅の高架下でコーヒーのイベント。いい休日だ。。

          絶望のエクスプレス

          深夜0時10分、駅前にタクシーが1台。 あぁ、よかった…… そう思ったのも束の間、タクシーは後ろから近寄るぼくに気付かずに、新たな客を求めブオォオンと走り去ってしまう。これが銀行の前だったら強盗でもしてきたんじゃないかと思うほどの勢い。終電を過ぎて閑散とした駅前に、車のエンジン音が猛々しく響く。 仕事終わり、職場で仲良しの先輩と、イタリアンバルでワインを楽しんでいた今夜。 入社して9年目で中堅と呼ばれる世代になり思うことのひとつは、人の年齢は見た目じゃぜんぜんわからな

          大切なものもの。

          「大切なものを教えてください」 そんな募集企画をnoteで知って、ソファに座りながら辺りを見回してみた。 買ったばかりの黒のスウェット、 愛用している超細口のコーヒーポッド、 夜、やわらかい光で癒してくれる、無印良品のシェードランプ。 今使っているものばかりに目がいく。そりゃそうか、よく使うから目の届く範囲に置いてるんだよな。 これらが大切かどうかと聞かれれば、もちろん大切だと答える。でもなんだろう、「大切なものを教えてください」の答えとして、核心はつけてないような気が

          最近の朝ごはん。甘くないヨーグルトに、果肉感のある甘いブルーベリージャムを入れて食べるのが好き。noteは毎日開いてるけど投稿の頻度が落ちているので、「あれ?noteやめてどっか行っちゃった?」と心配されないための報告です。明日から魚が美味しい県へ出張です。

          最近の朝ごはん。甘くないヨーグルトに、果肉感のある甘いブルーベリージャムを入れて食べるのが好き。noteは毎日開いてるけど投稿の頻度が落ちているので、「あれ?noteやめてどっか行っちゃった?」と心配されないための報告です。明日から魚が美味しい県へ出張です。

          掃除のおばちゃんのやさしさを感じる、我が家の無人落とし物センター

          風鈴の音色に夏を感じるみたいに、おばちゃんの不在に日曜日を感じる。 そっか、 もう1週間経ったんだ、 いけない、燃えるごみを出さきゃ。 ぼくは賃貸マンションに住んでいる。明るい煉瓦色の外壁で、高さは9階。オートロックの扉を開けるとエレベーターホールがあって、オーナーさんの趣味なのか、優雅でクラシカルなBGMが流れている。ホールの隣には共用の待ち合いスペースがあって、室内にはパキっとしたオレンジ色のソファと透明のローテーブル、そして「いったい誰が飲むんだろう」と思うラインナ

          掃除のおばちゃんのやさしさを感じる、我が家の無人落とし物センター