おくすりを飲み続けた先のキリンさんは、がんばった証だと思ってる
「キリンにします!」
店内の隅っこにあるテレビは、夕方の情報番組を申し訳なさそうな音量で流している。その空間で予想外に大きく響いてしまった、ぼくの「キリンにします」宣言。振り向いた人の目がみんなキリン?キリン?と問いかけてくる。
ぼくはこの半年ほど、皮膚科に通っている。理由は蕁麻疹。「蕁麻疹」だなんて機械の変換機能を使わないと書けないような難しい漢字で書くと、ぎょっとしてしまう人もいるかもしれない。それほど大袈裟ではなくって、「じんましん」くらいの印象を持ってもらえればと