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札幌 好きな音楽、人生の話など

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記事一覧

2023年はこの音楽たちと出会えて幸せでした

2023年はTwitterがXに変わっても未だにポストではなくツイートと言ってしまうし、普通に暑くても東京よりはマシだったはずの北海道で関東超えの最高気温を記録した日にライ…

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6か月前
12

死ぬなバンドマン、死ぬなKANA-BOON

2023年は音楽シーンに悲しいニュースが多かったけど、今年最後まで辛いお知らせばかりだった。 KANA-BOONが2人同時脱退。 バンドを去ることになったのはドラムのこいちゃ…

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6か月前
53

私の青い春は夢を見ては打ちひしがれ、蕾のまま大人ぶる

「バンドを始めたのは、悲しいとか苦しいとか、そういう感情を分かってもらいたかったから。 悲しいときって怪我はしてないけど、でもこんなに痛いんだよね。ってことをわ…

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8か月前
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喜びや、悲しみや、苦しみも全部持って。sumika夏の幕開けJOIN ALIVE

先週、バンド10周年を記念して3日間限定で公開されたsumikaのドキュメンタリー映画。隼ちゃんが頭を振ってギターを弾き、ニコニコしながら話すシーン。もう二度と会えない…

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11か月前
16

クリープハイプの音楽は私の人生の歴史そのものだった

4月27日、クリープハイプのツイッターにお知らせがあがった。 「国内最大級の恋活・婚活マッチングアプリPairsに新曲青梅を書き下ろしが決定」 好きなバンドのタイアップ…

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1年前
36

色を変えたあなた、壊れきった私を見て。バンド春の花の歌3選

春といっても関東の方は夏日ですっかり初夏。もうセミ鳴いてるって井口理も言ってた。暑くなるのが早いにも程がある。 北海道は先週チューリップ畑が見頃を迎えた。  ワ…

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1年前
21

北海道夏フェス参戦のすゝめ

全国各地の夏フェスの情報が続々と出ている。 道民の私は今年は北海道の大規模な夏フェス2つの両方に通しで行きたい。ライジングは6年ぶりに出るback numberを崇めるために…

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1年前
18

愛し合った時間も全部上書きして消してしまうのかいback numberの心臓を撃たれた失恋ソング

back numberがメジャーデビュー前に出したファーストアルバム逃した魚。収録曲KNOCKについて、清水依与吏がセルフライナーノーツでこんなエピソードを明かしている。 「こ…

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1年前
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夜を越えて、闇を抜けて、迎えに行こう。sumika復活のアラバキ

隼ちゃんが突然に旅立って2週間が経った3月10日、sumikaが新曲を出すと発表した。 その日の朝私はこんなツイートをしている。 何が北海道のフェスに出てくれたら、だ。 …

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1年前
31

さっぽろ美味しいもの紀行

私が住んでいるのは都道府県魅力度ランキングで14年連続1位の北海道。 生まれ育った札幌に死ぬまでずっと住み続けると決めている。ここは絶対に譲れなかったので就活では「…

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1年前
16

100人のライブハウスが埋まらなかったバンドが、5万人のドームを埋めた日

4月8日。 back numberというバンドが北海道で一番大きなライブ会場、札幌ドームに自身初のドームツアーでやってきた。 いやー。大きいバンドになったな。と思う。 ◆ 私…

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1年前
23

君がいれば、僕は負けない-バンドの安心感満点ラブソング

ハッピーなラブソングの中でも、辛いときでもいつでもそばにいるから大丈夫だよ、って包んでくれるような温かい歌が好きです。 飛び抜けた才能なんていらないから、恋人に…

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1年前
27

sumikaへの思い

「またsumikaとして歩いていきたいと思いました」 「それぞれがそれぞれのペースで向き合って、 そしてまた元気な姿で再会できることを願っています」 「ずっと愛してるよ…

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1年前
16

きっと僕らは受け取ってしまう、いろんな恐怖も悲しみも-絶望してる時に聴きたい音楽たち

最近皆さん辛いことありましたか? 私はありました。恋人が今仕事の都合で郊外に住んでるんだけど、札幌圏内に異動にならないと同棲ができないんですね。先月から色んな人…

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1年前
23

泥にまみれた高校時代、平和を手に入れた社会人生活

朝、行ってきますと言って家から徒歩30秒のバス停から地下鉄の最寄り駅に向かう。着いてから両親は仕事に向かい妹は中学校へ行った時間を見計らって、反対方向へ向かうバス…

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1年前
21

藤原聡に喉と体と心を休めるバカンスを

彼の体はとっくに限界を迎えていた。 2月の15~16、SHOCKING NUTS TOUR最終会場武道館の日。私はTwitterで情報を見守っていた。そして彼がとにかく不調だったという話を沢山…

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1年前
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2023年はこの音楽たちと出会えて幸せでした

2023年はこの音楽たちと出会えて幸せでした

2023年はTwitterがXに変わっても未だにポストではなくツイートと言ってしまうし、普通に暑くても東京よりはマシだったはずの北海道で関東超えの最高気温を記録した日にライジングサンが開催され、音楽シーンを取り巻く環境が激変した。
夏がどんどん危険な暑さになってきている。

私にとっては今年のライジングが初参加だった。地元民ながらアクセスの悪さからずっと行くのを躊躇ってきたのだけど、これからは毎年

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死ぬなバンドマン、死ぬなKANA-BOON

死ぬなバンドマン、死ぬなKANA-BOON

2023年は音楽シーンに悲しいニュースが多かったけど、今年最後まで辛いお知らせばかりだった。

KANA-BOONが2人同時脱退。

バンドを去ることになったのはドラムのこいちゃんとギターの古賀さん。ボーカルの鮪さんと2人は高校時代に結成以来15年の仲だった。
「俺らは4人でKANA-BOON。誰か一人でも欠けたらKANA-BOONじゃない」
「俺達は仲が良いと口にするのも面倒な関係」
本人たちか

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私の青い春は夢を見ては打ちひしがれ、蕾のまま大人ぶる

私の青い春は夢を見ては打ちひしがれ、蕾のまま大人ぶる

「バンドを始めたのは、悲しいとか苦しいとか、そういう感情を分かってもらいたかったから。
悲しいときって怪我はしてないけど、でもこんなに痛いんだよね。ってことをわかってほしくて音楽を作り始めた。あなたのネガティブな感情にも寄り添えるようなバンドでいたい。」

ライジングサンで1日目のトリとしてステージに立ったback number。心の痛みを可視化する天才、清水依与吏が序盤で語った言葉。

彼はba

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喜びや、悲しみや、苦しみも全部持って。sumika夏の幕開けJOIN ALIVE

喜びや、悲しみや、苦しみも全部持って。sumika夏の幕開けJOIN ALIVE

先週、バンド10周年を記念して3日間限定で公開されたsumikaのドキュメンタリー映画。隼ちゃんが頭を振ってギターを弾き、ニコニコしながら話すシーン。もう二度と会えない彼の姿が映るたびに涙が溢れた。終盤のインタビューの中で、片岡健太はこう話していた。

「ここで俺らがやめてしまったら、sumikaに関わっている人、好きでいてくれる人全員のsumikaの記憶がバッドエンドになってしまう。それだけは絶

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クリープハイプの音楽は私の人生の歴史そのものだった

クリープハイプの音楽は私の人生の歴史そのものだった

4月27日、クリープハイプのツイッターにお知らせがあがった。

「国内最大級の恋活・婚活マッチングアプリPairsに新曲青梅を書き下ろしが決定」

好きなバンドのタイアップにこんなにも驚かされたことはない。
だってペアーズは、私と恋人が知り合うきっかけとなったマッチングアプリだから。
2人を繋げてくれたツールの曲に彼らが起用された。それに曲のテーマである夏に私達は知り合った。
何?尾崎世界観って私

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色を変えたあなた、壊れきった私を見て。バンド春の花の歌3選

色を変えたあなた、壊れきった私を見て。バンド春の花の歌3選

春といっても関東の方は夏日ですっかり初夏。もうセミ鳴いてるって井口理も言ってた。暑くなるのが早いにも程がある。

北海道は先週チューリップ畑が見頃を迎えた。 
ワンテンポ遅い春も、そろそろ終わり。
1年の中で一番カラフルな季節なのに、それに反するように切ない歌がたくさん生み出される時期でもある。清水依与吏も「春は悲しい季節です」と語っている。まあback numberの価値観だったらそうなるよな。

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北海道夏フェス参戦のすゝめ

北海道夏フェス参戦のすゝめ

全国各地の夏フェスの情報が続々と出ている。
道民の私は今年は北海道の大規模な夏フェス2つの両方に通しで行きたい。ライジングは6年ぶりに出るback numberを崇めるために地元民ながら初めて行こうと思ってる。札幌ドームを埋めるバンドが来るもんだから倍率高くなるだろうなーと冷や冷やしっぱなし。
今日の日割り発表で彼らの後輩バンドマイヘアとは別日になることがわかった。こちらは好きになって6年でやっと

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愛し合った時間も全部上書きして消してしまうのかいback numberの心臓を撃たれた失恋ソング

愛し合った時間も全部上書きして消してしまうのかいback numberの心臓を撃たれた失恋ソング

back numberがメジャーデビュー前に出したファーストアルバム逃した魚。収録曲KNOCKについて、清水依与吏がセルフライナーノーツでこんなエピソードを明かしている。
「この曲の入ったデモCDをバイト先に止めてあった元彼女の車の上に置いて来たというストーキングエピソードは、清水依与吏の器の小ささを物語るには欠かせないものになってます。」

最高だよ。関係者以外で聴けたのはその彼女1人だけの幻の

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夜を越えて、闇を抜けて、迎えに行こう。sumika復活のアラバキ

夜を越えて、闇を抜けて、迎えに行こう。sumika復活のアラバキ

隼ちゃんが突然に旅立って2週間が経った3月10日、sumikaが新曲を出すと発表した。
その日の朝私はこんなツイートをしている。

何が北海道のフェスに出てくれたら、だ。

この頃の自分に言いたい。 
4月30日、sumikaのために初めて1人で宮城県まで行ってるよって。北海道民にとって他県に行くのはほとんどの場合飛行機を使わなきゃいけない大イベントなのに、それをやってでも会いに行きたいくらいあん

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さっぽろ美味しいもの紀行

さっぽろ美味しいもの紀行

私が住んでいるのは都道府県魅力度ランキングで14年連続1位の北海道。
生まれ育った札幌に死ぬまでずっと住み続けると決めている。ここは絶対に譲れなかったので就活では「転居を伴う異動なし」の企業しか受けず、恋人も同じようにずっと札幌に居続けられる人であることを条件にするくらい、この街を愛している。

その理由の一つが何と言っても食べ物が美味しいこと。
小麦、米、卵、乳製品、肉、魚、海産物、野菜、果物。

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100人のライブハウスが埋まらなかったバンドが、5万人のドームを埋めた日

100人のライブハウスが埋まらなかったバンドが、5万人のドームを埋めた日

4月8日。
back numberというバンドが北海道で一番大きなライブ会場、札幌ドームに自身初のドームツアーでやってきた。

いやー。大きいバンドになったな。と思う。



私が初めてback numberのライブに行ったのは、
17年。
ベストアルバムリリース記念、そしてbacknumberとして初のアリーナツアーだった。それ以降全国ツアーは全てアリーナクラスの会場でやっている。その前の年ま

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君がいれば、僕は負けない-バンドの安心感満点ラブソング

君がいれば、僕は負けない-バンドの安心感満点ラブソング

ハッピーなラブソングの中でも、辛いときでもいつでもそばにいるから大丈夫だよ、って包んでくれるような温かい歌が好きです。
飛び抜けた才能なんていらないから、恋人には安心感と優しさを持っていてほしい。しょっちゅうどこかにでかけるというよりは、休日はどこにも行かなくても何もしなくても家で一緒にいるだけで幸せ。そんな恋愛が昔から理想だった。
そしてぶっちゃけ言うと今まさにそんな安らぎをくれるパートナーがい

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sumikaへの思い

sumikaへの思い

「またsumikaとして歩いていきたいと思いました」
「それぞれがそれぞれのペースで向き合って、
そしてまた元気な姿で再会できることを願っています」
「ずっと愛してるよ隼ちゃん。出会ってくれて、一緒にバンドを組んでくれて本当にありがとう。」
3人のコメントを見てバンドマンの訃報で初めて涙が出た。そこに隼之介さんの名前が無いのも相まって。

まず何よりも3人には前に進むと決めてくれて本当にありがとう

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きっと僕らは受け取ってしまう、いろんな恐怖も悲しみも-絶望してる時に聴きたい音楽たち

きっと僕らは受け取ってしまう、いろんな恐怖も悲しみも-絶望してる時に聴きたい音楽たち

最近皆さん辛いことありましたか?
私はありました。恋人が今仕事の都合で郊外に住んでるんだけど、札幌圏内に異動にならないと同棲ができないんですね。先月から色んな人から荷物をまとめておくようにだとか言われて、社内公表前から異動を匂わされてた。だから私も恋人も4月から同棲できるね!ってすごいわくわくしてて。なのに予定されていた異動は無くなり、4月以降も残留が決定。もうなんで??だよね。2人ともかなり落ち

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泥にまみれた高校時代、平和を手に入れた社会人生活

泥にまみれた高校時代、平和を手に入れた社会人生活

朝、行ってきますと言って家から徒歩30秒のバス停から地下鉄の最寄り駅に向かう。着いてから両親は仕事に向かい妹は中学校へ行った時間を見計らって、反対方向へ向かうバスに乗って誰もいない自宅へ戻った。 高校の事務室に電話をする。体調不良で遅刻すると。そこから2~3時間家で過ごし、マックでお昼を食べてから5時間目以降の授業に出る。
1個も授業に出ず、時間割が全て終了したあとに進路関係のことをやるために学校

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藤原聡に喉と体と心を休めるバカンスを

藤原聡に喉と体と心を休めるバカンスを

彼の体はとっくに限界を迎えていた。
2月の15~16、SHOCKING NUTS TOUR最終会場武道館の日。私はTwitterで情報を見守っていた。そして彼がとにかく不調だったという話を沢山見聞きした。
高音が出ない。
裏で調子を整えるために途中ステージから降り、
ベース楢ちゃんが弾き語りで場を繋いだ。
アンコール前最後のミックスナッツでも
仮初めまみれの日常だけど のハイトーンを外してしまった

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