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創作に役立ちそうな記事

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小説やエッセイを書く上で役立ちそうな記事を集めてみました。自分にも、他の皆様にも役に立てれば良いと思っています。
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#創作

【電子出版なら1時間でできる?!】自分の作品をほぼノーリスクで販売する方法(2017年7月号特集)

【電子出版なら1時間でできる?!】自分の作品をほぼノーリスクで販売する方法(2017年7月号特集)


市場規模は小さいが電子出版は増加傾向 2016年の出版の市場規模は1兆6618億円で、うち、紙の出版市場は1兆4709億円、電子出版市場は1909億円。
 市場規模ではまだまだ紙のほうが優位だが、出版全体の市場規模が0.6%減だったのに対して、紙の市場規模は3.4%減で、電子出版が出版市場の減少を食い止める結果となった。

 この電子出版は、電子書籍、電子雑誌、電子コミックに分けられ、このうちの

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【万人ではなく特定少数の共感を】心を揺るがす文章を生み出す方法

【万人ではなく特定少数の共感を】心を揺るがす文章を生み出す方法


「剌さる」が人を選ぶのはなぜ?心の中の負の部分が「剌さる」を発見する

 なぜ、ある人には刺さり、ある人には刺さらないという現象が起きるのでしょう。それは、ある人に目につくものは、その人の内面そのものだからです。

 風景は誰にでも見えるものではなく、目の前で葉が風に揺れても、花が咲いていても、見えない人には見えません。
 風景は、内面が発見するものだからです。

 だから、抱えている問題が違え

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【どこからが盗作か】盗作・盗用の基礎知識を身につけよう(2018年3月号特集)

【どこからが盗作か】盗作・盗用の基礎知識を身につけよう(2018年3月号特集)


 類似であれば、すべて盗作ではない。データは同じでいいし、アイデアも同じでかまわない。何が盗作なのか、基礎知識を知っておこう。

類似かそうでないか基準を理解しよう 最近の盗作騒動で思い出すのは、佐野研二郎さんが制作した東京オリンピックのエンブレムに対して、ベルギーのリエージュ劇場のロゴを制作したオリビエ・ドビさんが自分の作品に酷似していると訴えた問題だろう。 これが類似かそうでないかは、ここで

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【エッセイの文章はどうあるべきか?】完成度が高まる3つの観点(2016年11月号特集)

【エッセイの文章はどうあるべきか?】完成度が高まる3つの観点(2016年11月号特集)


1.わかるエッセイの文章の条件1は、意味が通じること、わかること。

わかっているのは本人だけ

 小夜さんって誰? 朝食を食べたのに夜? 誰が会社に行った? 会社にベッド? 何がくさかった?
 こうなってしまう原因は客観的な目がないこと。自作を第三者的に見て、「果たしてこれで通じるか」と常にチェックする姿勢が必要です。

構文が複雑すぎる

 引用文をさらに引用したものです。「文は短く」と言い

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プロットを膨らませる<小説の書き方>

プロットを膨らませる<小説の書き方>

今日も、私の執筆作業のご紹介をしようと思います。

実は、つい最近までうんうん唸って、ようやくまとめかけた新作ミステリのプロットを、いったん棚上げにしました。

とても魅力的なストーリーなのですが、私が今一番書きたいミステリの手法には合わない。と言うか、このプロットのストーリーだと、私の書きたいミステリの手法が活かしきれない、と思いました。
(大げさに書きましたが、たとえば、密室トリックなのに群像

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【専門知識はどこまで必要?】ミステリ・警察・医療・時代小説で役立つ情報を得る方法(2018年12月号特集)

【専門知識はどこまで必要?】ミステリ・警察・医療・時代小説で役立つ情報を得る方法(2018年12月号特集)


 警察小説や医療小説などでは、ある程度の専門知識が必要になる。ここでは専門小説の入門編として、豆知識と参考資料を紹介する!

推理小説有名なトリックは押さえておこう

 推理小説には、謎を解くことを主眼とした本格推理と、広義のミステリーの2つがある。
 広義のミステリーは「作者と読者の知恵比べ」という趣旨ではないが、謎やトリックはあり、だから有名なものは押さえておきたい。

 名作とまったく同じ

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【プロットは作るべき?】プロット作成のメリットとは(2018年4月号特集)

【プロットは作るべき?】プロット作成のメリットとは(2018年4月号特集)


概略を決めたら流れに身を任せる初心者のうちはプロットを作ろう

 初心者に近い人がノープランで書き出すと、途中でストーリーラインを見失い、今どんな話を書いていて、どの段階なのかわからなくなってしまうことがある。
 こうした苦い経験をすると、地図が欲しくなる。つまり、プロットを作りたくなる。プロットはざっくりとしたものでいいが、細かくしようと思えばいくらでも細かくすることができ、詳細であるほど安心

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【難しく考えずにまずはやってみる!】公募ガイドが贈る小説書き方キット(2020年9月号特集)

【難しく考えずにまずはやってみる!】公募ガイドが贈る小説書き方キット(2020年9月号特集)


 「小説なんて書けない」と思っているあなたのために、着想から推敲まで手ほどきする小説キットを作成した。書き込み方式なので、読むだけでなく、どんどん使いこなし、あなたも書ける人になろう!

まずは「無理!」を解きほぐす小説を書くには時間がたくさんかかる。仕事は忙しいし、土日も毎回は使えないし、時間がない。

 そんな人は原稿用紙10枚から始めよう! 10枚なら綿密なプロットは必要ないし、自分がモデ

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【「謎」を生み出す難しさ】ミステリー小説の神髄(2012年9月号)

【「謎」を生み出す難しさ】ミステリー小説の神髄(2012年9月号)


宗家は本格推理 「謎」のあるエンターテインメント小説はすべてミステリーとしてくくり、推理色の強い「推理小説」と、謎解きは主眼ではない「サスペンス」とに分けてみました(表1参照)。

 推理小説の筆頭格は「本格推理」です。
 「本格推理」は密室殺人や不可能犯罪などを扱う謎解きプロパーの小説で、別名パズラーと言われるものです。

 「本格推理」の名付け親は甲賀三郎で、「純正探偵小説論」(大正15年)

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【物語のネタ切れに悩む方必見】ストーリーメイクの鉄則!(2012年4月号特集)

【物語のネタ切れに悩む方必見】ストーリーメイクの鉄則!(2012年4月号特集)


もしも……だったら、が鉄則 「ストーリーが思いつかない」という声を聞きます。そして、そのあと、「才能がないから」という言葉が続きます。

 しかし、書く意識を持って探せば、ストーリーのタネは誰にでも見つかります。
 「何かいいネタはないか」と常に探していれば、「これは使える!」という気づきは必ず得られます。この段階ではまだストーリーのタネに過ぎませんが、タネ自体なら二つ三つと見つけることは簡単で

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【これでアイデアには困らない!】日常のすべては創作に通ず(2018年12月号特集)

【これでアイデアには困らない!】日常のすべては創作に通ず(2018年12月号特集)


漫然と暮らさない。創作する目で探る。 書くネタは、見つけようとしないと見つからない。アンテナを立てると言うが、創作する目で日々探すことが肝要だ。
 集めるネタは、あなたの心に引っかかったものならなんでもいい。

 「【年輪の幅が広いほうは南側】はウソ」のような「へえ」という事実でもいいし、意見や分析結果、真理、名言でもいい。また、うまい言い方だという表現もチェックしよう。中には、真偽の不確かなも

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【小説新人賞を獲りたいなら】新人賞受賞の条件(2018年5月号特集)

【小説新人賞を獲りたいなら】新人賞受賞の条件(2018年5月号特集)


完結しなければ始まらない書いたら書けた、があるのが作家の道

 マーク・トウェインは、『マーク・トウェイン自伝』の中で、小説を書いたことのない素人が作家になりたいというのは、オペラのための正規の骨の折れる修業をやったことがない人がオペラ歌手をやりたいと申し出るくらい厚顔無恥なことだと書いている。果たしてそうだろうか。

小説を書くのに必要なのは、

小説の書き方の知識

文章カ・表現力

想像カ

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「これ、誰のセリフ?」会話シーンの書き方

「これ、誰のセリフ?」会話シーンの書き方

今日はセリフそのものではなくて、セリフが混じる会話シーンを、どう書くかについて記事にします。
特に三人以上が登場するシーンを想定しました。

いつものように、これが正解ということではなく、私が小説を書きながら
考えていること、私はこんな風に書いていますということです。

○私の書き方

「○○は言った」「○○が言う」と書かずに、セリフを言った人物の動作を
書くことで、直前、直後のセリフが、その人物

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伏線って何? <小説の書き方>

伏線って何? <小説の書き方>

伏線は小説にとって、特にミステリにはなくてはならないものです。
しかし、実際に「伏線って何?」と問われると返事に詰まってしまいます。

私の場合は、小説が好きなので、その読書体験の中で「こんなところに伏線があったのか」、「この伏線は二通りの意味があるな」、「回収の仕方がほかの作家と変わっている」などと、なんとなく体感していて、それを自分が書く時に思い出して書いているように思います。

理屈がわから

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