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創作に役立ちそうな記事

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小説やエッセイを書く上で役立ちそうな記事を集めてみました。自分にも、他の皆様にも役に立てれば良いと思っています。
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記事一覧

【先人から学ぶ】文章表現に磨きをかける方法とは?(2017年9月号特集)

【先人から学ぶ】文章表現に磨きをかける方法とは?(2017年9月号特集)


8.曲言法曲言法とは、まともには言わず、遠まわしに言う方法。間接表現、婉曲表現とも言う。

奥さんにすら珍重されないのだから、まして他人の女にもてるわけはないということを遠まわしに言っている。
曲言法は、もっと細かく分けると、稀簿法、迂言法、曖昧語法、側写法がある。

稀簿法は「便所」を「手洗い」というように言い方を薄める方法。

迂言法は「効果はなかった」とは言わず、「期待された結果は得られな

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【ワンランク上の小説に仕上げる!】執筆チェックリスト20か条(2015年10月号特集)

【ワンランク上の小説に仕上げる!】執筆チェックリスト20か条(2015年10月号特集)


はじめに:小説を書く「行きつ戻りつ」ルートマップ小説を完成させるには、どんな手順を踏んでいけばいいでしょうか。
最長ルートと最短ルートを図にしてみました。

行きつ戻りつするのが、小説の執筆

小説を書く最短の手順は、ざっくりあらすじを考えたらすぐに執筆に入り、書き上がったら見直しをして終わりというパターン。上図で言うと、「4 ストーリー/8 執筆/9 推敲」という順番。

ごく短い作品ならこれ

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【レトリック、いくつ知ってる?】少しの工夫であなたの文章はより輝く!(2017年9月号特集)

【レトリック、いくつ知ってる?】少しの工夫であなたの文章はより輝く!(2017年9月号特集)


1.漸層法漸層法とは、叙述するにつれて、だんだん盛り上がってくる書き方。浅いものから深いもの、粗雑なものから精密なもの、静から動、低い内容から高度な内容へと読み手を導き、最後に最高潮に達する。

漸層法は、情景や理論の中に無理なく読者を引き込めるという効果がある。漸層法とは逆に、だんだん低いほう、程度が小さいほうに尻すぼみになる反漸層法というのもある。

2.反復法反復法は、同じ言葉を繰り返すこ

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小説がうまくなる手軽な方法 <小説の書き方>

小説がうまくなる手軽な方法 <小説の書き方>

たくさん読んでたくさん書くこと、と言われても……
小説がうまくなる鉄則にして早道なのですが、漠然としています。突き放された感じがします。もう少し具体的にこれならできそう、と思えることはないかな、と考えました。ありました。

短編を読んで感想をSNSで公開すること
①短編小説を定期的に読む
毎日読めたら素晴らしいですが、それは日常の忙しさと相談して決めてください。ただし短編なら数十分で読めるはずです

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○タイトルをどうするか #本が出るまで 11

○タイトルをどうするか #本が出るまで 11

タイトルは本の売れ行きを決めることもあるくらい、大事なものですが、それだけに良いタイトルはなかなか思いつかないものです。
原稿から手が離れそうな頃合いになると、タイトルのことが一日中、頭から離れなくなります。

今、三月発売のタイトルを必死に考えています。目の前の壁にタイトル案を印刷した紙が何枚も貼ってあります。
(『ゴシック』という仮案はありますが、もっと良いものはないかと悶々としています)

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超初心者向け 文庫本制作RTA

趣旨と参考記事原稿と1,000円あれば半日で本が作れました(挨拶)

シケイダです。普段はPixivで二次創作をしておりまして、原稿が溜まったので本にしてみました。自分の作品が形になると想像以上に嬉しい。もっと気楽に製本しましょう、という趣旨で、参考まで手順を記します。

この記事の手順で、写真の本は半日以内に入稿できます。後は印刷所様に感謝を捧げながら、お手元に届くのを待つだけです。

表紙カバ

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【たった一つを意識するだけで文章がまとまる!】エッセイの極意を伝授(2015年7月号特集)

【たった一つを意識するだけで文章がまとまる!】エッセイの極意を伝授(2015年7月号特集)


先行する分の不足を補う文脈という言葉がありますが、文を連ねるとはどういうことでしょうか。そこにはある規則があるのです。

不足を埋めながら文を連ねていく

〈吾輩は猫である。〉という書き出しのあとには、どんな文を書けばいいでしょうか。

〈吾輩は猫である。苦沙弥先生の家の飼い猫である。〉
〈吾輩は猫である。猫なのになぜしゃべれるのか……。〉

ほかにも無数にありますが、
〈吾輩は猫である。現総理

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【小説を書きたいけど何から始める?】挫折せずに書くためにステップを踏もう!(2020年9月号特集)

【小説を書きたいけど何から始める?】挫折せずに書くためにステップを踏もう!(2020年9月号特集)


STEP1:題材実感を込めやすい実体験をベースに

初めて小説を書く場合、全くの空想だと作品の中に入っていきにくい。やはり、実体験をベースに書くのがおススメだ。

これまで生きてきた中で、強く心に残っていることや、気づきを得たことを挙げてみよう。このとき、自分探しに傾倒すると失敗する。自分も面白く、誰かに話したら「へえ」という発見があったり、「そうそう」という共感を得られたりする話なら〇。

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【性格をどう書くか?】魅力的なキャラクターの作り方(2011年7月号特集)

【性格をどう書くか?】魅力的なキャラクターの作り方(2011年7月号特集)


キャラクター造形なぜキャラなのか

小説には人物が出てくるが、書き手が漠然としたイメージしか持っていないと、読んでいて誰だか分からなくなる。こうした人物は単なる登場人物であって人間ではない。

人間であればプロフィールを持っているだろうし、嗜好も性格も癖もあるだろう。それを表現しないと、血の通った人間には思えない。自分と同じ人間なのだという思いがなければ、そこに自分を重ねることはできないし、感情

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【どうすれば書き続けられる?】書くことを楽しむ5つのコツ(2018年4月号特集)

【どうすれば書き続けられる?】書くことを楽しむ5つのコツ(2018年4月号特集)


完結しなければ始まらない書いたら書けた、があるのが作家の道

マーク・トウェインは、『マーク・トウェイン自伝』の中で、小説を書いたことのない素人が作家になりたいというのは、オペラのための正規の骨の折れる修業をやったことがない人がオペラ歌手をやりたいと申し出るくらい厚顔無恥なことだと書いている。果たしてそうだろうか。

小説を書くのに必要なのは、

小説の書き方の知識

文章カ・表現力

想像カ・

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【ストーリー発想法】4つのヒントを伝授!(2018年12月号特集)

【ストーリー発想法】4つのヒントを伝授!(2018年12月号特集)


漫然と考えているだけでは、アイデアは浮かびにくいが、何かとっかかりがあると、ピピッとひらめいたりする。そんなヒントを!

ストーリーがわく4つのヒント公募でも「自由テーマ」と言われると範囲が広すぎてアイデアが湧きにくいが、「空」なら「空」と指定されると、自分の頭の中を「空」というキーワードで探していくので、そこに引き寄せられるようにアイデアが出てくる。砂の中で磁石をかきまわすと、砂金がくっついて

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【あなたの文体はあるか?】作品を左右する文体の話(2018年4月号特集)

【あなたの文体はあるか?】作品を左右する文体の話(2018年4月号特集)


最後は文体が大きな差を生む文体とは文章のスタイルのこと

何を書くかを重視すると、文体には気がまわらなくなって、読みやすさを阻害しない透明度のある文章を書きたくなる。
一方、どう書くかにこだわると、文体をどうするかという問題は避けて通れない。

では、この文体とはなんだろうか。「です・ます」の敬体、「である・だ」の常体のことも文体と言うが、ここではこれは除く。簡単に言えば、文章のスタイル、あるい

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私の"スキ"を世界に。(コンセプトノートシリーズ#0)

私の"スキ"を世界に。(コンセプトノートシリーズ#0)

小説のプロットや、作品のイメージを書いていく、『コンセプトノート』を作ることにしました。

小説の世界観に合う表紙のノートとシール、マスキングテープを選んだので、これから少しずつ、自分の心の中のイメージを形にしていくつもりです。

さて、私は、ノートの表紙に書いてある文章は、その時の自分に必要な言葉であることが多いです。
今回も、買ったノートを改めて見てみたら、こんな言葉が書いてありました。

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【創作ネタ帳】表現に迷ったときに~感情・表情・しぐさ辞典~(2018年12月号特集)

【創作ネタ帳】表現に迷ったときに~感情・表情・しぐさ辞典~(2018年12月号特集)


文章を書いていると、ぴったりの言いまわしが探せないときがある。ここでは感情表現を中心に集めてみた。表現のヒントにしよう!

あきらめる断ち切る/割り切る/ 踏ん切りをつける/切り替える/ふっ切る/腹をくくる/観念する/見切りをつける/投げ出す/投げやりになる/さじを投げる/お手上げ/音を上げる/後ろを向く/降りる/諦念/ギブアップ

焦る焦燥/ジリジリする/イライラする/まんじりともしない/いて

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