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物語創作ツール「物語の幹」を公開しました

 初めまして。「物語の幹」運営チームです。先日、webアプリ「物語の幹」を公開しましたので、本日はそのご紹介をさせていただきます。

「物語の幹」とは

 「物語の幹」は、物語創作を支援するためのツールです。
 小説だったり、映像作品の脚本だったり、他にもゲームのシナリオなど、「物語」に関する創作であれば、どんなジャンルや形式でも活用できます。
 以下の画像は「物語の幹」の実際のスクリーンショットです。ご覧の通り、執筆画面だけでなく、それらを図として表現する画面があります。
 

執筆画面
執筆した内容を図として可視化する画面

物語の幹を作ろうと思ったきっかけ

 「物語の幹」を開発するきっかけは、物語創作において物語という言わば一つの世界の情報を整理することの難しさでした。

 アイデアを形にする過程で、複雑な設定やキャラクターの関係性が増えると、全体像を把握するのに苦労しました。特に、多数のキャラクターや複雑なプロットが絡む物語では、あらゆる設定集を見直し矛盾を避けるための繊細で膨大な調整が必要でした。
 シンプルなテキストエディタ(もしくは紙のノートなど)では、どうしても情報が断片的になりがちで、統一したストーリーを構築するのが難しく、アイデアをメモしても、その断片がどのように物語全体に組み込まれるのかを見通すのが困難でした。

 これらの創作活動に付いて回る重荷のような課題を解決し、創作活動をもっと効率的で楽しいものにするために、「物語の幹」を開発しました。
 以下ではもう少しこの「物語の幹」というツールのアピールをさせていただこうと思います。

物語の幹の推しポイント

 「物語の幹」の最大のアピールポイントは前述した課題を解決する、柔軟性と視覚化の力です。

柔軟性

 「物語の幹」では、物語の要素を文章とそのタイトルからなる「物語パーツ」という最少単位で管理します。これにより、どんなジャンルや形式の物語でも対応できる柔軟性があります。各「物語パーツ」は「物語グループ」というより大きな単位にまとめることができ、まとめ方も自由です。

 例えば、登場人物ごとに「物語パーツ」を作成し、それを「登場人物グループ」にまとめることで、キャラクターの設定や関係性を一目で把握できます。  また、ここが「物語の幹」の大きな特徴の一つなのですが、各「物語パーツ」は複数の「物語グループ」に所属させることができるため、同じキャラクターが異なるエピソードや時間軸で登場する場合でも簡単に管理できます。これにより、ゲームシナリオなどの分岐のある物語や、時間を跳躍するような複雑な物語も効率的にまとめることができます。


** 分岐のある物語の例 **
「主人公が都会で成功するまで」のルートの出来事(物語パーツ)をまとめた物語グループ


** 分岐のある物語の例 **
先ほどと違うエンディングに辿り着くルート、「主人公が英雄となるまで」の出来事(物語パーツ)をまとめた物語グループ。
ただし、前述した「主人公が都会で成功するまで」のルートと重複した物語パーツは再利用している。
このような一元管理により、効率的な物語創作を可能にしている

視覚化

物語グラフ」は、「物語パーツ」と「物語グループ」の関係性をわかりやすく図示する機能です。この機能により、分岐のある複雑な物語も一目瞭然になります。例えば、主要な出来事を「物語パーツ」として作成し、それを時系列で「物語グラフ」に配置することで、物語全体の流れを視覚的に把握することができます。また、各「物語パーツ」は自由に動かすことができ、必要に応じて位置を調整することが可能です。

さらに、出来事ベースの「物語グラフ」や、人間関係ベースの「物語グラフ」など、複数のグラフを作成することもできます。例えば、人間関係ベースのグラフでは、キャラクター同士の関係性や相互作用を視覚的に示すことで、複雑な人間関係を整理しやすくなります。これにより、物語の構築や見直しがスムーズに行えるようになります。


「主人公が都会で成功するまで」と「主人公が英雄となるまで」の出来事を同時に可視化する

最後に

 このように、「物語の幹」は、柔軟な管理機能と視覚化の力で、物語創作をより効率的にすることを目指しています。
 ぜひ一度「物語の幹」を試していただけたらと思います。
 最後に、あなたの創作活動がさらに充実したものになることを心から願っています。

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