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「本」と「経験」からの学び

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読んだ本や経験から学んだことを、自分の振り返りも兼ねて綴ってます。
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#読書

多様性はややこしくて楽じゃないけどー 「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」を読んで

多様性はややこしくて楽じゃないけどー 「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」を読んで

楽ばかりしてると無知になる仕事の関係もあり、「多様性」ということについて考える機会が多い。

そんな中、最近読んだ、
「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」という本に書いてあった冒頭の言葉にガツンと心を打たれました。

「多様性」は楽じゃないこの本は、イギリスで暮らす著書のブレイディみかこさんが、人種も貧富の差もごちゃまぜの中学校に通う息子に起こる様々な出来事を書き綴った物語です。

「多

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「やさしさい気持ち。」を補充できる雑誌

「やさしさい気持ち。」を補充できる雑誌

雑誌「BRUTUS」の最新号に、
「やさしい気持ち。」というテーマで特集が組まれてました。

これを読んで、やさしさの形や伝え方って、ホントに色々あるよなってことを改めて思ったんです。

「大丈夫?」とか「頑張ってね」って声をかけるのも、もちろん優しさだけど、それだけが全てじゃないんですよね。

思えば僕の心に残っている、友達からかけられたやさしい言葉の一つも、ちょっと変わっています。

「バンジ

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小さな気づきだって立派な「アイデア」だ

小さな気づきだって立派な「アイデア」だ

自分への基準が高いとアイデアが出ないnoteを書き続けてると、中々何を書いたらよいか良いアイデアが出ない時ってありますよね。というか、僕はそんな時ばかりなのですが。。

「アイデア」が中々でないのはなんでなんだろうと考えていたら、
「いくつになっても恥をかける人になる」
という本にあった考え方に、とても納得させらました。

この本では、「全然アイデアが出ないんです」という人は才能やセンスがないわけ

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「消費活動は社会貢献活動である」

「消費活動は社会貢献活動である」

最近読んだ「投資家が『お金』よりも大切にしていること」という本にそんな言葉が書かれていました。

例えば、コンビニで150円で買ったペットボトルのジュース。

その買い物で払ったお金は、コンビニの売上になるだけではなく、ジュースを作ったメーカー、商品を運ぶ業者、パッケージを作ったデザイナーやそれを印刷した会社など、あげればきりがないほど多くのところに分配されます

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「どうして勉強しなくちゃいけないの?」と子どもに聞かれたら

「どうして勉強しなくちゃいけないの?」と子どもに聞かれたら

「どうして勉強しなくちゃいけないの?」

もし子どもにこんなことを聞かれたら、皆さんならなんて答えますか?

・将来何かの役立つからだよ
・良い大学に入るためだよ
・将来の選択肢を拡げるためだよ

などなど、自分が子どものころに1度は大人に言われたことのある理由が、選択肢に浮かぶんじゃないでしょうか。

でも皆さんがこれまで言われてきた答えって、納得できるものでしたか?

正直、全部が全部納得でき

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「先入観」をひっくり返せば、仕事の意義も見えてくる【逆ソクラテス】

「先入観」をひっくり返せば、仕事の意義も見えてくる【逆ソクラテス】

「自分の仕事の意義ってなんだろう?」

皆さんも、仕事をしながらふと、そんなことを考えたことってありませんか?

僕は教育関係の情報を発信する仕事をしているんですが、たまに自分の仕事は誰にどんな影響を与えられているのかわからなくなって、「自分の仕事に意義はあるのかな?」なんて思ったりすることがあります。

そんなことを考えていた時に読んだ、伊坂幸太郎さんの「逆ソクラテス」という小説。

この小説は

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「教えないスキル」とは?これからの時代に必要な力を伸ばす

「教えないスキル」とは?これからの時代に必要な力を伸ばす

サッカー日本代表の期待の若手、久保建英選手が移籍したことでも話題になった(またすぐ移籍してしまいましたが)スペインのサッカークラブ「ビジャレアル」。

この本は、そのクラブで幼少期〜高校生年代の若い選手たちの育成に関わり、現在はJリーグの常勤理事を務める佐伯夕利子さんが書かれたものです。この「ビジャレアル」の選手育成のための指導で大事にされていることが「教えないスキル」です。

「教えないスキル」

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「三日坊主」に悩む気持ちが少し楽になる脳科学の話

「三日坊主」に悩む気持ちが少し楽になる脳科学の話

人が三日坊主になることは自然なことなのです

「最新の脳研究でわかった!自律する子の育て方」という本に書かれていた三日坊主に関する脳科学的な捉え方。

これを知って、これまで抱えていた頭の中のモヤモヤが晴れたような気がしました。

この発見をきっかけに、三日坊主と脳科学の関係について色々情報を集めてみたので、三日坊主に悩む自分を励ます意味を込めて、noteにまとめておこうと思います。

人の脳は「

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行き詰まってる時ほど「退屈」や「ぼんやり」した方が良い理由

行き詰まってる時ほど「退屈」や「ぼんやり」した方が良い理由

「最近は外出自粛で退屈だ」「やることがなくて家でただぼんやりしてる」

など、「退屈」や「ぼんやり」する時間ってどうしてもネガティブなことと捉えがちです。

でも実は、その「退屈」や「ぼんやり」する時間は、脳が良いアイデアや解決策をひらめくためにとても大切な時間みたいなんです。

皆さんも、何も考えずシャワーを浴びてる時や、のんびり散歩をしている時にふと、良いアイデアが浮かぶことってないですか?

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「食べチョク」秋元さんの本を読んで仕事に対する考え方のヒントをもらった

「食べチョク」秋元さんの本を読んで仕事に対する考え方のヒントをもらった

皆さん、「食べチョク」ってご存知ですか?

「食べチョク」とは、全国各地でこだわりの野菜や果物を作る農家の方とお客さんをつなげるオンライン直売サービスです。

僕は仕事の関係で農業高校の子どもたちと関わる機会があり、色々と農業についての情報を集める中で何度か「食べチョク」の名前を耳にしていました。

その「食べチョク」を起業した秋元里奈さんの本「365日#Tシャツ起業家」が発売されていると知り、気

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弱点をなくすのではなく活かす「マイノリティデザイン」

弱点をなくすのではなく活かす「マイノリティデザイン」

「弱さ」を生かせる社会をつくろう

本屋で目にした表紙のこの言葉がとても素敵でワクワクしたので読んだ「マイノリティデザイン」という本。

「弱さ」を克服するのではなく、社会にどう生かせばそれは強みになるかを考えるという「マイノリティデザイン」の発想には、誰もが活躍できる社会を作るためのヒントがたくさん詰まっていました。

そしてこの「マイノリティデザイン」という考え方。最近教育の現場で子どもの自己

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紙で本を読む人は「スマホ脳」に対抗するための武器を持っている

紙で本を読む人は「スマホ脳」に対抗するための武器を持っている

あなたは本を「紙で読む派」ですか?
それとも「電子書籍で読む派」ですか?

紙の本は部屋のスペースを取るから「電子書籍」の方が良いとか、Kindle版の方が安く買えるから紙の本なんてもったいない、とか。

「紙」派の皆さんが一度は言われたことがあるようなことをよく僕も言われるのですが、それでも僕はずっと「紙で読む派」です。

何度かチャレンジしてみたのですが、電子書籍で本を読むのがどうしても苦手で

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芸人さんのエッセイは「物事を新しい角度で捉える方法」を教えてくれると気づいた

芸人さんのエッセイは「物事を新しい角度で捉える方法」を教えてくれると気づいた

僕はお笑いが大好きなので、オードリーの若林さんの「ナナメの夕暮れ」や、かまいたちの山内さんの「寝苦しい夜の猫」など、芸人さんのエッセイをよく読みます。

芸人さんが書く文章って面白いですよね。

日常の何でもない出来事をユニークな視点で捉えて、あんなに面白おかしく変換できる力はホントにすごいなって思います。

そんな僕がある日、お笑いコンビハライチ・岩井さんのエッセイ「僕の人生には事件が起きない」

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「その幸運は偶然ではないんです!」を読んだら夢や目標を持つことよりも大切なことがわかった

「その幸運は偶然ではないんです!」を読んだら夢や目標を持つことよりも大切なことがわかった

「その幸運は偶然ではないんです!」「AI時代」「VUCA時代」などとも言われ、未来の予測がますます困難になっている現在。「いったいどうやって自分の将来(キャリア)について考えればいいんだ!」と悩むことはありませんか。

私も、明確に「これだ!」という一つの夢や目標が今決まっているわけではないので、目標に向かって一直線に進む人って凄いなと思っていました。きっと皆さんの中にも、同じように感じてきた方も

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