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「食べチョク」秋元さんの本を読んで仕事に対する考え方のヒントをもらった

皆さん、「食べチョク」ってご存知ですか?

「食べチョク」とは、全国各地でこだわりの野菜や果物を作る農家の方とお客さんをつなげるオンライン直売サービスです。

僕は仕事の関係で農業高校の子どもたちと関わる機会があり、色々と農業についての情報を集める中で何度か「食べチョク」の名前を耳にしていました。

その「食べチョク」を起業した秋元里奈さんの本「365日#Tシャツ起業家」が発売されていると知り、気になって読んでみたら、彼女の行動の中に仕事に対する考え方を深めるヒントを見つけました。

それは、自分の仕事が最終的に「誰にどのように影響を与えるか」を意識することです。

実家が農家だった秋元さんは、「農業を良くしていきたい」という想いから、新卒から3年間働いていたIT企業のDeNAを退職して農業支援ベンチャー「ビビットガーデン」という会社をつくりました。

農業は良くしたいという思いはあるけれども、起業した段階ではまだ具体的に何をするか決まっていなかったそうです。起業はしたけれど仕事はなく、時間だけはたくさんある状態。

パソコンの前でアイデアを考えていても答えは浮かばない。そこで秋元さんは「そうだ、案が浮かぶまでもっと多くの農家さんに会いに行こう!」と、どんなことで農家の皆さんが困っているのか聞いてまわりました。

多くの農家の方と直接話す中で課題が見えてきて、生産者とお客さんをつなぐオンラインプラットフォーム「食べチョク」のアイデアを思いついたそうです。

これまでITを使った提案を多くの人から受けたけど、どれも上手く行かなかった、また同じような話か、と始めは怪しんでいた農家の皆さんも、情熱を持って足を運んでくれる秋元さんならと、次第に協力してくれるようになりました。

この秋元さんの行動をみて、自分の仕事がどんな影響を与えるのか、直接自分の目で確かめにいくことって大切だなと思いました。

その情熱は他の人にもきっと伝わるし、誰にどんな影響を与えられるのかが具体的に見えると、自分の仕事に対するモチベーションも高まります。

前にnoteの別の記事でも紹介した「マイノリティデザイン」という本の作者で、コピーライターもされている澤田さんが、自分の働き方の方向性について語る部分で、こんな言葉を書かれていたのを思い出しました。

「マス(だれか)ではなく、ひとり(あなた)のため」

きっと秋元さんも、顔の見えない農家の方(だれか)のためではなく、実際に足を運んでお会いした農家の方(あなた)のために、という意識で仕事をしていたからこそ、情熱を注ぐことができたのだと思います。

そしてその情熱が相手にも伝わり、結果的にたくさんの「あなた」を動かす力になり事業も大きく成長していきました。

僕自身、今やっている仕事は全部が全部が相手(あなた)が見えるわけではないのだけれど、だからこそ、自分の仕事がどんな人に影響を与えるのか、その人にどうなって欲しいのかを常に意識できるようにしたいと思いました。

「食べチョク」のサービス、僕も早速使ってみようと思います!

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読んでくださりありがとうございました😊 ほんの1ミリでも良いので、あなたの行動や考えに影響があれば嬉しいです。