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映画の感想

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#映画音楽

ポッドキャスト『海月の人々(((通信)))』#12.生きた音の映画〜「はだかのゆめ」「エリ・エリ・レマ・サバクタニ」

ポッドキャスト『海月の人々(((通信)))』#12.生きた音の映画〜「はだかのゆめ」「エリ・エリ・レマ・サバクタニ」

夫婦ポッドキャスト『海月の人々(((通信)))』、第12回は映画回。Bialystocksとしても活動する甫木元空監督の「はだかのゆめ」、そして青山真治監督の追悼上映で観た「エリ・エリ・レマ・サバクタニ」の2本。2人は師弟関係にあり、ともに“生きた音”を映画に活かす2作。継承されていく美学と、2人を繋ぐ仙頭プロデューサーの話など、あれこれ喋りました。
#音声配信 #日記 #夫婦 #ポッ

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[Real Sound寄稿記事] 新海誠が『すずめの戸締まり』で試みた“脱RADWIMPS” 昭和ポップスの起用や共同制作者を迎えた意味

[Real Sound寄稿記事] 新海誠が『すずめの戸締まり』で試みた“脱RADWIMPS” 昭和ポップスの起用や共同制作者を迎えた意味

Real Soundに65回目の寄稿をしました。今回は新海誠監督の最新作『すずめの戸締まり』の音楽について。ボーカル曲を減らし、徹底的に映画音楽として溶け込んだRADWIMPSやその他の劇中曲がもたらす演出効果について考えてみました。

今回の記事、もう1パターンを勝手に用意してまして、それは昭和歌謡のくだりのみで書き切るというもの。せっかく書いたんでここに載せます。サイト上での2ページ目を以下の

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2021年後期のMCUフェイズ4を観た(シャン・チー/エターナルズ/ホークアイ/ホワット・イフ…?)

2021年後期のMCUフェイズ4を観た(シャン・チー/エターナルズ/ホークアイ/ホワット・イフ…?)

8-12月の間に公開された作品の感想たち。ディズニープラス、劇場公開作品の配信も早くて良すぎ。ネタバレたんまりで書く。

シャン・チー/テン・リングスの伝説

新主人公の登場に劇場で立ち会える喜びが初めてだったので気合い入れてIMAX鑑賞。ただ前すぎて全画面把握できなかったんでディズニープラスで速攻見直した。いやしかしでも劇場体験としては相当マーベルを感じることができたと思う。まるで美しくキレのあ

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MCUフェーズ4 はじまりの4作を観た(ブラック・ウィドウ/ワンダヴィジョン/ファルコン&ウィンター・ソルジャー/ロキ)

MCUフェーズ4 はじまりの4作を観た(ブラック・ウィドウ/ワンダヴィジョン/ファルコン&ウィンター・ソルジャー/ロキ)

コロナの影響もあって、とんでもない数の作品が今年に密集し始めてるマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)。劇場で観た1作とディズニープラスで配信中の3本のドラマについての感想をざざっと書き残しておく。

ブラック・ウィドウ

昨年のステイホーム期間(懐)にMCU映画を家で観たので、これが念願の"映画館でマーベルを観る"体験。そういうエキサイティングさを感じるにはあまりにもうってつけな爆裂アク

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「街の上で」「愛がなんだ」......今泉力哉監督作品に息づく登場人物たちの歌声[Real Sound寄稿記事]

「街の上で」「愛がなんだ」......今泉力哉監督作品に息づく登場人物たちの歌声[Real Sound寄稿記事]

Real Soundに37回目の寄稿をしました。今回はかなり変化球な題材。今泉力哉監督の『街の上で』に登場する「チーズケーキの唄」、『愛がなんだ』に登場する「塚越すみれdisラップ」を通して映画を語るという内容です。

最初題材を貰った時は、これをReal Sound音楽部の記事として仕上げれるか?という気持ちもあったのだけど、最終的には音楽の持つ演出力みたいなのを再認識するような内容になったかと

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RADWIMPS×新海誠が築いた音楽とアニメの蜜月 『天気の子』地上波初放送を機に捉え直す、良質な相乗効果[Real Sound寄稿記事]

RADWIMPS×新海誠が築いた音楽とアニメの蜜月 『天気の子』地上波初放送を機に捉え直す、良質な相乗効果[Real Sound寄稿記事]

Real Soundに32回目の寄稿をしました。今年初の記事です。2019年の大ヒット作「天気の子」とRADWIMPSの劇伴の良さをいま一度捉え直したものです。特に「グランドエスケープ」は、その後にRADWIMPSにとっても大きな楽曲となって還元された印象で、そんな話を軸にして語ったつもりです。

「天気の子」における世界変容を受け入れていくことの描き方ってどうしたってコロナ禍に思いを馳せざるを得

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マーベル・シネマティック・ユニバースを巡ってきた

マーベル・シネマティック・ユニバースを巡ってきた

いつか観たいと思い続けてきたマーベル・シネマティック・ユニバース、通称MCU作品たち。人生においてもうここしかないだろうというSTAY HOME期間を主体にして所謂"フェイズ3"まで、つまり"インフィニティ・サーガ"の完結作「スパイダーマン ファーフロムホーム」までを全て観たのだけど、これを観ずに今まで過ごしてきたのか、、となる特別な面白さがあった。本稿では、フェーズごとにだらだらとその好きポイン

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#30DayMovieChallenge

#30DayMovieChallenge



Songに続く30日チャレンジ。和訳を捉えるのに手こずったり、否定的なものもあったり、途中から30DayFilmChallengeなる類似別企画のほうが伸びてきてたり、でなかなかモチベーションを保つのが苦しい企画であった。なるべく、ベスト映画に選出したもの以外から選ぼうと努力した30作品。

[1日目 お気に入りの映画]

THE 有頂天ホテル

こういうの考えると、いつでも結局ここに戻ってき

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2010年代ベスト映画30

2010年代ベスト映画30

今更ながら勝手に至極個人的な2010年代を振り返りたい、ベストトラックに続くベスト映画。平成ベスト映画と比べて、重たいテイストの作品が加わったけど、邦画好きからすると直球なセレクトが多い気がする。50音順30本。

1.愛がなんだ

ずっと引きずってきていた想いに額縁がついて飾られた気分になったような。人と人との結びつきに悩みは尽きないし、いつだって正解などないのだけど、落ち着いて見返した時に、ふ

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眉村ちあきのすべてを僕はまだ知らない

眉村ちあきのすべてを僕はまだ知らない

本来であれば今日は福岡DRUM Be-1で「CHIAKI MAYUMURA 2nd Tour 劇団オギャリズム」を観るはずだったのだけどコロっちゃった結果延期に。本来であればライブレポを挙げたかったけれどそれも叶わず、振替日程には行けなさそう、、けれども語りたい。メジャー2ndフルアルバム『劇団オギャリズム』についてのこと、そして映画『眉村ちあきのすべて(仮)』の事をね!

年明け1/8のリリース

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2020年2月の色々(tricot/ROTH BART BARON/アーバンギャルド/ラストレター/甘い手/スペシャ列伝/グッドバイ/Breezin Vol.1)

2020年2月の色々(tricot/ROTH BART BARON/アーバンギャルド/ラストレター/甘い手/スペシャ列伝/グッドバイ/Breezin Vol.1)

月ごとの色々、昨年7月ぶりの復活!

2.1 tricot 『真っ黒リリースツアー「真っ白」』@福岡DRUM Be-1 公演3日前にリリースされたばかりのメジャー1stアルバム『真っ黒』、そのツアー初日。白い衣装に身を包んだtricotはさながら"あの頃の赤い公園"のようだなぁと思いながら、1曲目からいきなり長尺のアレンジが施された「混ぜるな危険」で、さすが一筋縄でいかんなぁと唸ってしまう。ワン

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2019年7月色々(でんぱ組.inc/ホットギミック/ナイスコントロール/Wienners×ネクライトーキー/13の理由/ストレンジャー・シングス/夫のちんぽが入らない)

2019年7月色々(でんぱ組.inc/ホットギミック/ナイスコントロール/Wienners×ネクライトーキー/13の理由/ストレンジャー・シングス/夫のちんぽが入らない)

7.4 でんぱ組.inc 全国ホールツアー UHHA! YAAA!! TOUR!!! 2019@福岡市民会館

夢眠ねむ卒業をまだ認めたくなくて、卒業公演も円盤買ったのにまだ観てないっていうナイーブな僕だけども買いましたよチケット。結構良い席で、なぜあの人はそこにいないのに、、っていうジレンマはあったのだけど、久々のでんぱ組ワンマン、無茶苦茶楽しかった。楽曲においても、ここ最近はドツボな曲があまり

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ぼくの #平成映画女の子ランキング

ぼくの #平成映画女の子ランキング

平成の終わりにこういうランキングが集計されていて、その結果がまぁ何とも奇跡的な偶然を帯びたもので感動してしまいました。僕も投票していて、noteにも書こうかしらと思ってちょっと書き始めて中断していたのだけど、何だか語りたくなってきたのでぼくの平成画女の子10名について語り始めます。女優と特に好きな作品名を挙げた。順位なんてない、映画の公開順だ!

1.市川実日子(ダメジン)

90年代にモデルとし

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