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短編小説

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最後まで読まないと分からない事多めな文章。 短編小説の目標はバイク川崎バイクさんのショートショート! 頑張ろう!
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「じゃあTSUTAYA集合で」@Contrails/ジャニーズWEST

「じゃあTSUTAYA集合で」@Contrails/ジャニーズWEST

「海外で仕事をします。お世話になりました」
そう言って新卒で入社した会社をあっさり辞めた。
あっさりとは淡白な言い方だが、実際にそうだったかと思う。
話した上司は何度も止めてきたが、キャリアのある先輩方や同期達からは「ついに海外に、やりたい事をしに行くのか」と応援してくれた。
理解ある会社で働けた事、支え合う同期が最高の人財だった事を誇りに思い、私は会社を後にした。

でも実際のところ、辞めると上

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セフレ以上、恋人未満の結末。短編小説

セフレ以上、恋人未満の結末。短編小説

LINEの音が鳴る。ああ、彼からかも…。

もし、そうだったなら。きっと私は"焦らす"様なことは出来ずに、すぐに笑顔で返信をするだろう。

そんな事は無い。理解している。

大きな期待を寄せつつ、待ち遠しい様な、でも、もしそうなら困る様な。
ハラハラやドキドキとはまた違う、期待を胸にLINEをチェックする毎日を繰り返す。

白黒の世界からカラフルな世界へ連れて行ってくれるLINEを、私は毎日心待ち

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セフレ以上、恋人未満。短編小説

セフレ以上、恋人未満。短編小説

「もうキミ、要らない。」
そう言われると目が覚めた。
夢か。
息を忘れていたかの様な感覚で冷や汗をかいている。暖房が暑過ぎたのか、それとも…。そう思いながら息を整え、隣に目をやると愛おしい彼が寝ていた。

彼。いや、正式にお付き合いをしているわけでは無い。
単に、彼の一人暮らしの家のベッドで、隣で寝ている関係。
いや、違うな。

セックス?そんなものはやり終えた。私達は"身体の関係"が既にある。

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「大好きだからね、いつまでも」と届きましたか?短編小説

「大好きだからね、いつまでも」と届きましたか?短編小説

「カナちゃん、次お風呂お母さんが入って良い?」
脱衣所からのドア越しから安心する声で話す母に、はぁいと浴室で響く大きさで答えた。
もう十分に温まった身体を確認し、もう一度湯船で顔を洗ってから立ち上がる。

身体を拭いていると、母が脱衣所に戻ってきて
いそいそと服を脱ぎ、しっかり乾かすのよと声をかけてきたので、私は浴室に繋がる扉を譲った。

髪を乾かそうとドライヤーを背伸びして取り、
鏡にはまだ頭し

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泣きそうになったのは軌跡が奇跡すぎたから/短編小説

泣きそうになったのは軌跡が奇跡すぎたから/短編小説

「え?報告しましたよ、8月に結婚したって」

紅葉が色付く少し前の季節、平日の夕方におしゃれなカフェの2階で向き合って座る私たちを見て、サラリーマンと女子学生カップルだと思う人は多いかも知れない。

そう話す彼は、見た目とは反して私の一つ歳下の27歳で、私は大学の頃から弟の様に可愛がっている。
男女の関係なんて無縁すぎる姉弟の関係で、今日も以前と変わらず「報告と相談の会」だと思い、私は写真を撮った

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仕事終わりにケーキを君に/短編小説

仕事終わりにケーキを君に/短編小説

20:30。
「っあー疲れた」
言うつもりもない独り言がため息と共に出てしまい、咄嗟に周りを見渡す。
良かった。誰にも見られていない。
そう安心するも、誰かに心配されたい思いが逆に芽生えた。

「...がんばろ」
早く帰社して期間限定のアイスクリームを食べるという自分へのご褒美を考え、少し気合いを入れ直す。

今日は金曜日。
華金だし飲みに行こう、と言ってた日々が懐かしいと思えるくらいに金曜日感は

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ポイ捨てタバコ/短編小説

ポイ捨てタバコ/短編小説

トラック男が手にしていたタバコは、
灰をポンポンと何度も落とされ、最後には窓から放たれた。

火が点いたままのタバコは、
次にその道路を走る車の風にのって遠くへ飛ばされ、
またその後ろを走る車によって踏み潰された。

円柱でトラック男の精神を救っていたはずのタバコは、
平たい火の消えた、ただのゴミとなってしまった。



先ほどのトラック男は3時間後にはまたタバコを手に取り、数分後には慣れた手つ

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お久しぶりのパンケーキ/短編小説

お久しぶりのパンケーキ/短編小説

「こ、こんにちはー」
そっと扉を開き、席が空いている事を確認する。
「あ、いらっしゃいませ」
そう答えてくれた良い感じのマダムは、
レジ奥のカウンターから、ひょっこりと顔を出してきた。

店頭に置いてある観葉植物を見て思っていたが、店内でもドライフラワーやハンドメイド雑貨など、値札の付いたモノを装飾として飾らせている。
この小さな20畳くらいのカフェ経営以外に、販売で成り立たせている感が否めないが

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二人乗りの体温が冷めた時には/短編小説

二人乗りの体温が冷めた時には/短編小説

深夜25時。
11月の肌寒い時期に、彼は自転車で私の家まで送ってくれている。

駅周辺にはやはり若者は多く、少し騒がしい。一歩住宅街に入ると、さっきまでとは真逆の静けさで若干怖くなる。
彼の家から私の家までは自転車で15分の距離。
その時間だけは、私のものだ。そう思えた。

二人乗り。

「この時間だから警察は居ないだろうし、夜だし送るよ。後ろ乗って」

そう言われて乗った二人乗り自転車。どこを掴

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あの日した約束を貴方は覚えていますか?/短編小説

あの日した約束を貴方は覚えていますか?/短編小説

「テッペン取ったら会いに来る。
それまで待っていて欲しい」

そう言った時の言葉と、雰囲気はかろうじて覚えているが、彼女がどんな表情だったかの記憶は正直ほとんど無い。



「佐倉、29歳のお誕生日おめでとう!」
「ありがとう、みんな」
「いやぁ、お前ももう29歳か早いな」
「本当に。ずっと一緒だから実感わかねーわ」

はははっと笑い合う仲間。俺のグループ。
アイドルとして4人でデビューして8年

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好きが積み重なる内緒の職場恋愛。

好きが積み重なる内緒の職場恋愛。

あ、また目があった。

私達は同じ職場の他部署に属する、先輩後輩で、新人の私と8年目の役職持ちの彼とでは仕事中の共通点はほぼ無い。
たまに休憩時間に挨拶をする程度の仲だ。

と、職場のメンバーはそう思っているだろう。

実は違う。そんな事はない。

私達は付き合ってはいないが、LINEも交換しているし、デートも何度かした事がある。そんな仲だ。

「おはようございます」
「おはようございます」
その

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キミは悪魔/短編小説

キミは悪魔/短編小説

僕は君が気にいらない。
どこに居ても声を掛けられ、静かに居たい僕の隣で大声で笑うものだから、周りからは「夫婦」だと言われている。
正直ぜんぜん嬉しくない。



「っでさ、ヨシキくんて甘いもの好き?チョコとかクレープとか」
今日も朝っぱらから騒がしい。挨拶も無しに急な質問。そしてなぜ君は、このクラスに居て、なぜ僕の椅子に座っているんだ。ったく。

「・・・べつに」
「え!なにその反応!低血圧過ぎ

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自分に嘘は付きたくない/短編小説

自分に嘘は付きたくない/短編小説

夕焼けに背を向けながら堤防を歩く。ダムが目の前にあるこの田舎で、あずさちゃんと登下校を6年間繰り返した。今日はその最後の日。そして、私はあずさちゃんへの想いも今日で最後にすると決めていた。

私は中学校へは市立ではなく、私立へ行く。この事は学校の先生しか言っておらず、友達はみんな「また、中学校の入学式で」と口を揃えた。
言っておいた方が良かったかもな、けど寂しいからな。
その感情がぐるぐると脳内を

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年に何回満月が訪れると思う?/短編小説

年に何回満月が訪れると思う?/短編小説

そろそろ夜ご飯に行こうか、そう話した5分後には車を出す。相変わらず、行動だけは早い私たち。

何が食べたいかなんて決めず、とりあえず繁華街まで行こうと車を出してくれる。
彼の車はミッション車でエンジンの音や振動が重く、私のオートマ車には感じない衝動が慣れれば心地良い。
この衝動も何十回と乗っていたら慣れたものだ。ミッション車を乗りこなす彼をみて、相変わらず横顔は綺麗だなと眺めながら、彼の安心感に包

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