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【HSP】人間が嫌いなわけじゃない、疲れてしまう「だけ」なんだ!【もっと言ってはいけない】

●内向的な脳と外交的な脳


発達心理学者のジェローム・ケーガンは、生後4ヶ月の赤ちゃんを45分観察するだけで、将来、外交的になるか内向的になるかを予測できると豪語した。

ケーガンは500人の赤ちゃんに、録音した声を聞かせたり、色鮮やかなモビール(紙やプラスチックを吊るしたおもちゃ)を見せたり、先端をアルコールに浸した綿棒を嗅がせたりした。


こうした未知の刺激に対し、全体の20%の赤ちゃんは手足をバタつかせて元気よく泣き、40%は時折手足を動かすもののさほど大きな動きはしなかった。


ケーガンは、これを「高反応」と「低反応」に分類した。(残りの40%はその中間)




その後、同じ赤ちゃんが2歳、4歳、7歳の時に研究室に呼ばれ、ガスマスクをかぶって白衣を着た女性や無線で動くロボットなど、見知らぬひとや初めての体験に対する反応をテストをされた。


この実験でケーガンは、子供の成長に一貫した傾向があることを発見した。

生後4ヶ月の赤ちゃんのときモビールを見て泣き騒いだ「高反応」の子どもの多くは思慮深く慎重な性格になり、手足をあまり動かさなかった「低反応」の子どもの多くはおおらかで自信家に成長したのだ。


ケーガンは、子どもたちの心拍や血圧、指先の温度や神経系のさまざまな数値を測定し、

「高反応」と「低反応」のちがいは大脳辺縁系の奥に位置する扁桃体にあると考えた。


扁桃体は脳内の感情スイッチの役割を担っており、その機能のひとつは、外界の新しいものや脅威になるものの存在を素早く感知し、瞬間的に闘争/逃走反応の引き金を引くことだ。


「高反応」の子どもは生まれつき扁桃体が興奮しやすく、外界からの刺激に強く反応するため、成長すると初対面の人間に対して用心深く接するようになる。


「低反応」の子どもは扁桃体が興奮するのに強い刺激が必要で、成長すると見知らぬ人に会っても動じなくなる。


だがケーガンの研究は、「高反応」が内向的な恥ずかしがり屋で、「低反応」が社交的・外交的だといってるわけではない。


扁桃体は、アルコールを含ませた綿棒や破裂した風船に対しても同じような反応するからだ。


内向的なのは人間ぎらいではなく、ひとであれものであれ単に刺激に敏感なだけなのだ。


内向的なのは「人ぎらい」なのではなく、 相手の微妙な反応を読み取ろうとして疲れてしまうからで、社交的で明るく見えるのは、相手の反応を気にしない鈍感さから生まれるのだ。

そうなんだよね、べつにひとが嫌いなわけじゃないし、飲み会やパーティーで集まったり、出掛けたりするのが嫌なわけじゃない。

ただ、まわりに気を張り過ぎて「疲弊しやすい」んだよね(ヽ´ω`)

その理由はひとそれぞれ、脳の「扁桃体」の働きの違いにあったのかもしれない…。

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