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「本」と「経験」からの学び

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読んだ本や経験から学んだことを、自分の振り返りも兼ねて綴ってます。
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#教育

多様性はややこしくて楽じゃないけどー 「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」を読んで

多様性はややこしくて楽じゃないけどー 「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」を読んで

楽ばかりしてると無知になる仕事の関係もあり、「多様性」ということについて考える機会が多い。

そんな中、最近読んだ、
「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」という本に書いてあった冒頭の言葉にガツンと心を打たれました。

「多様性」は楽じゃないこの本は、イギリスで暮らす著書のブレイディみかこさんが、人種も貧富の差もごちゃまぜの中学校に通う息子に起こる様々な出来事を書き綴った物語です。

「多

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「出張先での朝散歩」のすすめ

「出張先での朝散歩」のすすめ

出張先で朝散歩するメリット①仕事に向けて頭を整理できる
②出張先で接する人への意識が変わる
③ワクワクして仕事が嫌じゃなくなる

昨日今日と、ある自治体の教育現場を視察するために、およそ1年ぶりに1泊2日の出張に行ってきました。

僕は宿泊で出張に行く時、必ず集合時間の前にあることをしています。

それは、早起きして宿の周りを散歩すること。

今日も、7時20分集合だったので、5時45分に起きてシ

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リモートでできることが増えるほど、直接体験する価値は高まっているのかも

リモートでできることが増えるほど、直接体験する価値は高まっているのかも

便利な世の中だから、逆に会いたくなる人に会わなくても
生きていけるような便利な
世の中だから、
逆に人は、
人に会いたくなるんだね。
【イムズ】ポスター2005年

「毎日読みたい365日の広告コピー」という本にあったこのステキな言葉。

2005年のポスターなのに、まるで今のコロナの未来を予言していたかのようなキャッチコピーですよね。

コロナの前には全然進まなかったのに、テレワークもどんどん増

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4歳の男の子が教えてくれた「ママのお腹の中」にいた頃の話

4歳の男の子が教えてくれた「ママのお腹の中」にいた頃の話

「ここはママのお腹の中みたいだ」以前、職場で4歳の男の子と隠れんぼをしていた時のこと。(よく職員のお子さんが遊びにくるんです!)

電気の消えたうす暗い部屋のデスクの下に、その子が隠れていたので、「見〜つけた!」と声をかけた。

すると、その子はニッコリと笑ってこちらを見上げ、ボソッとこうつぶやいた。

「ここはお腹の中みたいだね」

そだね〜、とか言ってさらりと聞き流しそうになったんだけど、あれ

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「ドラゴン桜」を観て高校時代の恩師の涙の意味を考えた

「ドラゴン桜」を観て高校時代の恩師の涙の意味を考えた

「精神的に向上心のないやつはバカだ」

僕が高校時代の3年間、ずっとお世話になった恩師がよく言っていた言葉だ。

ドラマ「ドラゴン桜」を観ていて、主人公の桜木先生が誰かに似ているんだよな、とずっと思っていた。

昨日放送された最終回。桜木先生が、教え子たちに対して、

「お前はもう、勝つために必要なものはすべて持っている。諦めずに進め、必ず掴み取れる」

と激励の言葉を送るシーンを観て、それが確信

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「どうして勉強しなくちゃいけないの?」と子どもに聞かれたら

「どうして勉強しなくちゃいけないの?」と子どもに聞かれたら

「どうして勉強しなくちゃいけないの?」

もし子どもにこんなことを聞かれたら、皆さんならなんて答えますか?

・将来何かの役立つからだよ
・良い大学に入るためだよ
・将来の選択肢を拡げるためだよ

などなど、自分が子どものころに1度は大人に言われたことのある理由が、選択肢に浮かぶんじゃないでしょうか。

でも皆さんがこれまで言われてきた答えって、納得できるものでしたか?

正直、全部が全部納得でき

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「先入観」をひっくり返せば、仕事の意義も見えてくる【逆ソクラテス】

「先入観」をひっくり返せば、仕事の意義も見えてくる【逆ソクラテス】

「自分の仕事の意義ってなんだろう?」

皆さんも、仕事をしながらふと、そんなことを考えたことってありませんか?

僕は教育関係の情報を発信する仕事をしているんですが、たまに自分の仕事は誰にどんな影響を与えられているのかわからなくなって、「自分の仕事に意義はあるのかな?」なんて思ったりすることがあります。

そんなことを考えていた時に読んだ、伊坂幸太郎さんの「逆ソクラテス」という小説。

この小説は

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「教えないスキル」とは?これからの時代に必要な力を伸ばす

「教えないスキル」とは?これからの時代に必要な力を伸ばす

サッカー日本代表の期待の若手、久保建英選手が移籍したことでも話題になった(またすぐ移籍してしまいましたが)スペインのサッカークラブ「ビジャレアル」。

この本は、そのクラブで幼少期〜高校生年代の若い選手たちの育成に関わり、現在はJリーグの常勤理事を務める佐伯夕利子さんが書かれたものです。この「ビジャレアル」の選手育成のための指導で大事にされていることが「教えないスキル」です。

「教えないスキル」

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「三日坊主」に悩む気持ちが少し楽になる脳科学の話

「三日坊主」に悩む気持ちが少し楽になる脳科学の話

人が三日坊主になることは自然なことなのです

「最新の脳研究でわかった!自律する子の育て方」という本に書かれていた三日坊主に関する脳科学的な捉え方。

これを知って、これまで抱えていた頭の中のモヤモヤが晴れたような気がしました。

この発見をきっかけに、三日坊主と脳科学の関係について色々情報を集めてみたので、三日坊主に悩む自分を励ます意味を込めて、noteにまとめておこうと思います。

人の脳は「

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「食べチョク」秋元さんの本を読んで仕事に対する考え方のヒントをもらった

「食べチョク」秋元さんの本を読んで仕事に対する考え方のヒントをもらった

皆さん、「食べチョク」ってご存知ですか?

「食べチョク」とは、全国各地でこだわりの野菜や果物を作る農家の方とお客さんをつなげるオンライン直売サービスです。

僕は仕事の関係で農業高校の子どもたちと関わる機会があり、色々と農業についての情報を集める中で何度か「食べチョク」の名前を耳にしていました。

その「食べチョク」を起業した秋元里奈さんの本「365日#Tシャツ起業家」が発売されていると知り、気

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弱点をなくすのではなく活かす「マイノリティデザイン」

弱点をなくすのではなく活かす「マイノリティデザイン」

「弱さ」を生かせる社会をつくろう

本屋で目にした表紙のこの言葉がとても素敵でワクワクしたので読んだ「マイノリティデザイン」という本。

「弱さ」を克服するのではなく、社会にどう生かせばそれは強みになるかを考えるという「マイノリティデザイン」の発想には、誰もが活躍できる社会を作るためのヒントがたくさん詰まっていました。

そしてこの「マイノリティデザイン」という考え方。最近教育の現場で子どもの自己

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「その幸運は偶然ではないんです!」を読んだら夢や目標を持つことよりも大切なことがわかった

「その幸運は偶然ではないんです!」を読んだら夢や目標を持つことよりも大切なことがわかった

「その幸運は偶然ではないんです!」「AI時代」「VUCA時代」などとも言われ、未来の予測がますます困難になっている現在。「いったいどうやって自分の将来(キャリア)について考えればいいんだ!」と悩むことはありませんか。

私も、明確に「これだ!」という一つの夢や目標が今決まっているわけではないので、目標に向かって一直線に進む人って凄いなと思っていました。きっと皆さんの中にも、同じように感じてきた方も

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成長マインドセットを持つ!

成長マインドセットを持つ!

サッカーの本田圭佑選手が以前

「成功にとらわれるな!成長にとらわれろ!」

というツイートをしていて、良い言葉だなと印象に残っていました。

どうやったら、結果にとらわれずに、成長にフォーカスした行動を取ることができるのか。最近読んだ「やる気が上がる8つのスイッチ」という本に書いてあった「成長マインドセット」に関する話が、まさにそのヒントになる考え方だなと思いました!

マインドセットとは?「マ

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