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いいなあ!とか、おもしろい!!と思った記事を集めてます。書いてくださったnoterさんに感謝。
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#エッセイ部門

人気も実力のうち

人気も実力のうち

もう今後就職活動などはしないつもりでいるけれど、企業が若い人を取りたがる気持ちはよくわかる。実際若い人と一緒に仕事をしていると、自分が何か月もかけて覚えた仕事を1、2週間で覚えてしまったりして…やるせなくなる時がある。若い人は仕事覚えるのも早いし、職場の雰囲気が明るくなるし、若さは実力の一つだと思う。

人気もやはり能力の一つだと思う。そんな、芸能人じゃあるまいし…と思うかもしれないが、一般社会人

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癒しの琉球音階

癒しの琉球音階

少し早い夏休みを取って沖縄に行ってきたのである。昼は海で泳ぎ、夜は沖縄料理を肴に泡盛を飲む、そして夜が明けたらまたその繰り返し、という背徳の日々。心身共にリフレッシュしたのである。特に三線歌いの女の子と話をしたのが心に残ったのである。こうして、「である調」で書くとあまり楽しそうだった感じがしないかもしれないが、浦島太郎なみに楽しかったのである。

三線(さんしん=沖縄の三味線)の聴けるお店には何回

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【エッセイ】それは思考の癖だから

【エッセイ】それは思考の癖だから

東日本大震災が発生した2日後、ボクは区役所に顔を出した。
当時は仙台市に住んでいて、その区の沿岸部も津波の被害を受けていた。
何か手伝えることはないかと、仕事のつながりで顔見知りだった課長を訪ねたのだ。
課長はもうすでに疲れを表情に浮かべながらこう言った。
「助かります。私たちは普段、どうしたら問題が起こらないようにできるかという考え方しかしていないので、こういう時にどうしたら良いかわからないんで

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銀行窓口のあの娘は毛量が凄かった

銀行窓口のあの娘は毛量が凄かった

先日、仕事帰りに銀行に行き ATM で通帳の記帳をしていたら、印字欄が一杯になったようで、ATMから「しばらくお待ち下さい。新しい通帳を準備しています」という機械のお姉さんの声が聞こえてきた。

(おお、わざわざ昼間に窓口に行かなくていいのか。ATMで準備してくれるのは便利でいいな)

機械の中から聞こえている「ジー・ジー・ジー」という記帳の音が止むと、機械の声のお姉さんは「通帳は、二冊でます」と

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満員電車でカッコつけたいオレ様

満員電車でカッコつけたいオレ様

その日、私は満員電車で運良く座席を確保し、スマートフォンでニュース記事を読んでいた。

ふと私の左に座っていた中年男性が、パタッと読んでいた文庫本を閉じた。
そして、立ち上がりながら、彼の目の前に立っていた女性に対し、渋いバリトンボイスでこう言った。

「これは失礼しました……。気付きませんで」
ふと顔を上げると立っていた女性の鞄には、マタニティーマークが付いていた。
なるほど、妊婦さんが立ってい

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図書館で借りる本をルーレットで決める  ①『地下鉄の文化史』

図書館で借りる本をルーレットで決める ①『地下鉄の文化史』

ルール1冊目 S516.72図書館にはいってたところで早速、ルーレットをまわしていく。
ひとつ目の数字は「5」。技術のコーナーへ移動。

それから「1」,「6」。まだ複数あるようなのでもう一回まわす。「7」。
まだまだある。これは予想外だった。さらにまわそう。「2」。

まだまだある……がこれ以上はルーレットで決めていくのは難しそう。
それに読めないと意味がないので、「516.72」たちの中から一

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セルフデートのすすめ

セルフデートのすすめ

わたしは汽車に乗っていた。

たくさん乗客が乗っていたけれど、うまいことボックス席に座れている。

写真のカラフルな毛糸のストールと、長年愛用しているウールの黒いコートに視線をうつしたから、季節は冬なのだろう。

目的の駅に到着したとき、
思いのほか荷物が多くて手間取って、その駅で降りることができなかった。

ああ、しまった。

もっと事前に準備していたら良かった、と荷物をもち、
子供の手を引き、

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スマラン、世界の静かな中心

スマラン、世界の静かな中心



前編

Pamplona、SPAIN 2018-2019.
過去



 その日、旧市街のEL GAUCHOでLuisとRita夫妻と出会い、遅くまで真冬のテラス席で一緒にお酒を飲んだ

それはわたしの人生のなかでも、おそらくは最も不思議な夜だった
特別な夜だったと言い換えてもよい

わたしのことを「息子」と感じている老齢のRitaと、そのRitaを福岡の実母にそっくりだと感じているわたし自

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Floating Forever│あるがままを生きる

Floating Forever│あるがままを生きる

7th Jul.2023

note を ひらく。『 今日のあなたに 』から、知らない誰かの文章を読むたびに、顔も知らないその人が、とても素敵な 文章を書く人なのだと知る。

その数を考えたことがなかったけれど、note で 文章を書いている人は、どうやら たくさんいるらしい。なかには、きっと一度も出会うことがない人もいるだろう。

その 広大な海のなかで、文章を書くことで偶然出会うことができると

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【エッセイ】男女平等と親父たちの嘘

【エッセイ】男女平等と親父たちの嘘

中高年女性でジャニーズファンという方は多いようですね。
あ、今、話題にして良いんだっけ?良いよね。
娘と2人でコンサートに出かけるという人も少なくないようで。
旦那さんも容認している、というか、容認せざるを得ないというか。
まぁ、全く悪いことじゃないからね。

じゃ、男の場合だったらどうなんだろうね、と。
オジサンがAKBとか日向坂とかいろんな坂に夢中になってたらどうなんですか?
いや、いるでしょ

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もう一つの人生

もう一つの人生

数年前に見た夢です。

「ギャーッ!!!!」と叫びながら目覚めました。
なんという悪夢。よかった、夢で。ありがとう、現実。

でも、現実とかけ離れた、想像したこともない設定の夢を反芻しながらわたしは思いました。
この夢、もしかしたら、もう一つの自分の人生なのではないか?

教育学部出身のわたしが教師になる可能性はゼロじゃないし、東京での会社員生活をあのまま続ける道も、そして実家暮らしで子持ちという

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[書評] 『その幸運は偶然ではないんです!』で知ったプランド・ハップンスタンス

[書評] 『その幸運は偶然ではないんです!』で知ったプランド・ハップンスタンス

私のことだから、また脱線して前置きが長くなりそうなので、今回ご紹介したい本を先にお伝えする。

『その幸運は偶然ではないんです!』(ダイヤモンド社)
(著者:J.Dクランボルツ、A.S.レヴィン)

元も子もないが、私は「この本に書かれているエピソードがとても面白い!」と思って、本書を紹介したいわけではない。

ただ、本書に出てくる「プランド・ハップンスタンス(Planned Happenstan

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テナーサックスと過ごした日々

テナーサックスと過ごした日々

私は若い頃に数年間、ジャズのビッグバンドに所属し、「テナーサックス」という楽器を吹いていた。

以前、以下の記事あたりで、そこらへんの話も書いている。

謙遜でもなく、あまり上手くはならずにやめてしまった。

決して、上達しなかったからやめたわけでもないと思ってはいるが、やめてから20年以上も経過する。

その間、「もう1度吹いてみようか」という気にもならなかったし、自分の中では既に「青春のほろ苦

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セーブマネー

セーブマネー

バンコクに入ってすぐの頃。
旅界のマスターヨーダに出会った。

その姿と立ち振る舞いから、どの徒党にも属していない、狼の匂いを感じた。マスターヨーダはジェダイに属しているので、マスターヨーダの狼版という事になる。

良かった事に、優しくしてもらい、バンコクでの節約術を教わる。

ここに船の停留所があって、36バーツ(日本円で144円)でちょっと高いけど乗る価値はある。餅米が安い。この屋台がうまくて

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