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  • 本との出会い日記

    買ったりいただいたり…本や本屋さんと出会いを記録した日記。 (2022年の日記は別アカウントに載せていたものを載せ直しています。)

  • 読書日記

    大好きな小説家や本の紹介など

  • 図書館で借りる本をルーレットで決める

    ルール  ① ルーレットで0〜9の数字のうち1つを決める。 ② でた目を図書の分類記号の第一区分、第二区分、第三区分としていく。  例)3,3,3とでたら経済政策、国際経済の本からえらぶ。

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【本屋めぐり日記】ちいさい自分と出会う

5日間の学芸員実習が終えた。 一気に肩の力が抜ける。 授業が終わった時、本屋に行きたくなる。 ご褒美とかじゃなく、たくさん人と話したから、今度はひとりになりたいんだと思う。 行ったことのない本屋に行きたくて「古本-雲波」へ行った。 入ると、立ち並ぶ本棚の向こうから「ごゆっくりどうぞ〜」と声をかけられた。顔をあげると、店主らしき女性が棚の間から顔をのぞかせていた。 とっさに私も会釈する。こっそり入ったから怪しかったかもしれない。 店内を一周した頃、カウンターの奥から男の

    • 図書館で借りる本をルーレットで決める ①『地下鉄の文化史』

      ルール1冊目 S516.72図書館にはいってたところで早速、ルーレットをまわしていく。 ひとつ目の数字は「5」。技術のコーナーへ移動。 それから「1」,「6」。まだ複数あるようなのでもう一回まわす。「7」。 まだまだある。これは予想外だった。さらにまわそう。「2」。 まだまだある……がこれ以上はルーレットで決めていくのは難しそう。 それに読めないと意味がないので、「516.72」たちの中から一番簡単そうなものを選んだ。 出会ったのは『地下鉄の文化史』(筑摩書房)。 ロン

      • 【本屋めぐり日記】 生きて出会う

        2023年5月6日(土)朝起きて、「街の上に」という映画を見た。 死んだ人から、死にたい人へ。 振った人から、振られた人へ。 選ぶ人から、選ばれた人、選ばれなかった人へ。 ひとつの街の中で、縁がつながったりちぎれたりしていく様子が、なんとも儚くて愛おしかった。 なんだか無性に誰かと話したくなった。人のにぎわいを感じたくなって、それでなんとなく、高円寺に行くことに。 古書 十五時の犬 にて 天井まで続く無限本棚。 棚どうしをつなぐ板がついていて、さらにそこに本が並ぶ。本

        • 2022/11/27 はじめての納品で出会う

          お世話になっている出版社で新刊ができた。
本の納品のため、埼玉県川越市の「つまづく本屋 ホォル」さんへ。 入り口の100円コーナーで眉村卓の本を見つける。 
他の書店でなかなか会えないと思っていたけど(見落としてる?)、まさかこんなところで出会えるとは…。しかも100円。

最近欲しかった本がかなり安価で販売されているっていう場面に遭遇しがちなんだけど、なんだろう。そういう超能力に目覚めたのかな。無意識のうち、店主に催眠をかけてるとか。知らんけど。 納品のための本をリュッ

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        【本屋めぐり日記】ちいさい自分と出会う

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        • 図書館で借りる本をルーレットで決める
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          2022/11/24
 作家さんと出会う

          今日は、お世話になっている出版社兼本屋でお店番をした。
というのも、店主さんが新刊を各本屋さんに届けに行くことになり、お店にいられるスタッフが私しかいなかったのだ。 お会計で何度もあたふたしては自信を失くす、というのを繰り返していたところ、紙とゆびさきの利根川風太さんがご来店された。 お店では、紙とゆびさきのフリーペーパーとして「しおりスリップ」や短編小説を置いている。私はスタッフとして働く前、インターンの時代からこのフリーペーパーのファンだった。なかでもこの短編小説「不死

          2022/11/24
 作家さんと出会う

          2022/11/16 西荻窪で出会う

          本屋ロカンタン さんにて 図書館のインターンの帰りにずっと行ってみたかった本屋ロカンタンさんへ。
中にソファがあったり、クリアケースに本を入れて見せたり、とっても可愛いお店だった。こだわりが素敵な本屋さんでは、本屋や本にまつわる本が買いたくなる。
古本コーナーの「ユリイカ 本の博物誌」と「ゼロ年代の想像力」を購入。 盛林堂書房 さんにて ストルガツキーの『ストーカー』、グスタフ・マイリンク『ゴーレム』を購入。半年くらいずっと欲しかった本が、同時に2冊見つかった…!嬉しい嬉し

          2022/11/16 西荻窪で出会う

          2022/10/30 神保町で出会う2日目

          左右社 さんにて 2日目は朝、少しだけ時間あったからブースを一周することに。
最近、青空文庫を読みふけっているのもあって文豪ブームが来ている。文豪にもっともっとハマれる本を探していたところ、「〆切本」(2016年、左右社)と出会う。出会う、というかいろんなところでお見受けするけど人気なのかな?てか、「うっかり読んだら爆死」て帯めちゃいいな。 皓星社 さんにて シリーズ紙礫に出会う。それぞれのテーマに沿って編まれた近代文学アンソロジーのシリーズのよう。「人魚」、「珍美」、「女

          2022/10/30 神保町で出会う2日目

          2022/10/29 神保町で出会う1日目

          お世話になっている出版社(兼本屋)が出店するという事でやってきた神保町。
本をガラガラ運びながら歩く神保町は割と辛くてちょっと泣きそうになった。前日はアートブックフェアで買う側として楽しんだので、今日は販売する側として楽しもうと思った。とはいえここは購入日記。購入した時のことを記録する。 読書人さんにて お隣のブースだった読書人さんで購入。「書評キャンパス」は読書人さんから出版されている本で、現役大学生による書評を集めたもの。お店番をされていた社員の方は、この書評キャンパス

          2022/10/29 神保町で出会う1日目

          2022/10/28 ART BOOK FAIRで出会う

          VALUE BOOKSさんにて 念願だったVALUE BOOKSさんのブックバスに行けた。
ずっとTwitterで見ていて憧れていた旨を、レジにて早口で伝える。ちょっと迷惑な客だったと思うけど、それでも笑顔でうんうん聞いてくださった…。下北沢に常駐するブックバスにも近いうちに行きたい。 買ったのは3冊。
絵本コーナーで「3匹のやぎのがらがらどん」を見つける。幼稚園のときに学芸会で劇をやった。当時の私はやりたい役がなかった。かといって我慢することも知らなかったので、オリジナル

          2022/10/28 ART BOOK FAIRで出会う

          2022/09/30
 『翻訳百景』と出会う

          以前インターンでお世話になっていた出版社の方に声をかけていただいて、コラム編集のお手伝いをすることに。とても素敵な場所だったので、こうしてまた関われることが本当に嬉しい。 出版社兼本屋でのインターンは楽しい。閉店後の本屋でバーを開店したり、ラジオを収録したり…。
本屋バーではいろんな人に会えた。1日でだいぶコミュ力が上がった気がした。そこで、書籍の翻訳をしている方と遭遇。海外の言葉にあこがれが強い私は、翻訳という世界にものすごい興味を惹かれてしまった。 …という話を、後日

          2022/09/30
 『翻訳百景』と出会う

          【読書記録】街灯をつける重要性・緊急性

          王子様と街灯夫『星の王子様』には、街灯をつけたり消したりするおじさんが登場する。 この星は1分でひとまわりし、1日=1分のため、街灯夫は毎分つけたり消したりしなきゃいけないんだとか。 見かねた王子様は、次のように提案する。 ところが、そんな提案も「大したことじゃない」、とつっぱねられてしまう。仕方なしに王子様は別の小惑星に向かう……。 『7つの習慣』の”緊急性と重要性”また、スティーブン・コヴィー『7つの習慣』には”緊急度と重要度のマトリクス”という考え方がある。タスク

          【読書記録】街灯をつける重要性・緊急性

          【作家紹介】海野十三

          今回は青空文庫で読める私の推し、海野十三のおすすめ作品を紹介します。 ところで、上の作家イラストは毎回自分で描いているんですが、 海野、ダンディでかっこいいですね笑 海野十三について小説以外にも、本名名義で電気関係の解説書などを執筆していた海野。 その知識の幅広さに、幻想的な文章が組み合わさり、魅力的な物語を生んでいます。 青空文庫で読めるおすすめ3選青空文庫では24作品を無料で読むことができます。 ①『火葬国風景』 あらすじ 死んだはずの友人とすれ違った主人公・八

          【作家紹介】海野十三

          『ちぐはぐな部品』星新一

          あらすじ

感想「普段あんまり読まないんだけど、SF小説でおすすめある?」と聞かれたら、星新一をおすすめしちゃう。 5分でドキドキワクワクできるし、ミステリーなど、他ジャンルとも被るところもあるので、とにかく読みやすい! 通勤通学のお供にぴったりです。 ちなみに私はあらすじにもあった「凍った時間」推しです。主人公・ムントが愛おしくも、儚い。 それから表紙・挿絵など、片山若子さんのイラストが可愛いです。星新一独特の、コミカルながら、どこか奇妙な雰囲気の文章にぴったり。

          『ちぐはぐな部品』星新一

          『タイム・マシン』 H・G・ウェルズ

          あらすじ感想本作は、時間旅行ができる乗り物として”タイム・マシン”が導入された初期の作品。今では「ドラえもん」とか、アニメにも登場しますよね。 本作では、現代の階級社会が80万年後、2種類の人類を生むことになります。 この新人類の描写はとても刺さりました笑 姿が変わっても、人間味があって……。ぜひ読んでみてください。 不平等な格差社会は、世界史上でも何度も悲しい事件を引きおこしていると思いますが、「80万年後」とかなり先の未来の話なのに、変わらず人類が悲しい事件を引きお

          『タイム・マシン』 H・G・ウェルズ

          『華氏451度』レイ・ブラッドベリ

          あらすじ感想映画を観終わった瞬間の人間の脳は、みんなほぼ似たような状態になるらしいです。 だから、意中の方とデートするなら映画館がいいとか。 みんなが同じ映画を見る世界では、みんながほぼ似たようなことを考えるのかな……? 本を開いて、自ら空想して、物語に浸る。 この感覚をいつまでも忘れないでいたいなぁ。 ちなみに本作は、主人公ガイが疑問を持ちはじめ、周りに対する見え方が変わっていく過程がスリルがあって面白かったです。 特に中盤以降からのスピード感。 ワクワクドキドキ

          『華氏451度』レイ・ブラッドベリ

          『海底二万里』ジュール・ヴェルヌ

          あらすじ感想私の最推し、ネモ船長初登場作です‥‥‥! 冷静でとても賢い、たまに残酷、でも仲間想いな感じ。 かっこいいですよね‥‥‥! そして、やはりジュール作品は世界観が素敵。 ページを開いた瞬間、目前に広がる深海。 ダイナミックな筆致で描かれる、 臨場感満載の冒険譚! ワクワクする心を忘れちゃった大人におすすめ。

          『海底二万里』ジュール・ヴェルヌ