楠本栞 @エゴイストの戯れ言

ものを書くことを生業にしたいな…などと考えてウン十年、でも、実際は平和な日本のどこにで…

楠本栞 @エゴイストの戯れ言

ものを書くことを生業にしたいな…などと考えてウン十年、でも、実際は平和な日本のどこにでもいる普通のOLです。 読んだり書いたりすることだけは、生涯飽きずに続けてきました。読んだ本のことや日常感じていたちょっとした事柄を綴っていこうと思います。

最近の記事

詩歌に求めるのは“美しさ”

昨年の11月頃から短歌をはじめて、公募に送ったり創作アカウントのほうに掲載している。今日も地方の自治体主催の短歌コンテストにスマホから応募して、送信ボタンを押したあとに…ああ、あそこは別の表現にすればよかった…なんて気づいて後悔してしまった。でも31文字を最大限生かすように創作する作業は実際おもしろい。 私は短歌のリズムが好きで、基本57577を守っている。時々字余りになることもあるが変形短歌みたいなものは作らない。あれ、あまり美しいと思えない。あと現代短歌も古今集みたいな

    • はじめての“おひとりさま”海外旅行

      実は“ひとり旅”というものは独身時代に1度神戸に行ったきり経験がないのです。ひとり旅してみたいな、できれば海外行きたいな…と思いながらも何十年も行かない状態が続きました。たぶん、もともと旅行がそれほど好きではないのでしょうね。それがひょんなきっかけで行くことになってしまいました。 推してるアイドルグループのTravis Japanのワールドツアーが決まり、それじゃあ海外まで追いかけちゃおうか!と意気込んで、第一希望はロサンジェルスに行きたかったけれどチケットは取れず、アメリ

      • 生き辛さと創作の関係

        中学時代に読んだ眉村卓の短編に妙に心にひっかかるものがあった。眉村卓はSF作家なのだが、『謎の転校生』とか『まぼろしのペンフレンド』のようなジュブナイル小説をたくさん書いていて、私の記憶にあるのもそんな係累の短編だった。何というタイトルかも忘れてしまったが、あらすじは以下の通り。 --主人公は確か中学生くらいで、非常に文才があった。それに目をつけた他の惑星の人類か未来の人類が彼を連れて行って何か書かせようとした。彼が移り住んだその世界はとっても居心地がよく、すっかりその世界

        • 坊っちゃん文学賞に参加した

          今年も坊っちゃん文学賞にエントリーしちゃいました。 捕らぬ狸の皮算用をするなら、 大賞は50万円 佳作は10万円いただけて 入賞者は松山市のお金で松山まで行ける! Wow! 魅力的! ついでに道後温泉に行っちゃお! 白濱亜嵐にも会えるかもしれない… なんて本当に皮算用(笑) よ〜く考えてみたら 入賞なんて出来るわけないな〜 ただ、小説を一つ書き上げた後って 何故かテンション上がってスッキリ! 例えが悪いけど便秘が改善されたような気分。 受付期間は9月いっぱいなんだけど

        詩歌に求めるのは“美しさ”

          『僕は人生Bを生きてみる』noterMAU | 底辺サラリーマンの日常

          noteでフォローしているMAUさんの電子書籍を読んでみました。読み放題でも読めたんですが、せっかくなので寄付の意味も込めて購入しました。 実はこれまでnoteの有料記事って読んだ事ないんですね。いくら安いからって一部の記事のためにお金払う気にはならないんです。電子でもまとまった本ならばお金払ってもいいかな…と思えます。例え外れでも。 著者のMAUさんは人事のお仕事をされていて、日頃の投稿からも一所懸命勤めているのが伺えます。それによく勉強されているんですね。いろんな自己啓

          『僕は人生Bを生きてみる』noterMAU | 底辺サラリーマンの日常

          『在りし日の歌』中原中也

          もしも…もしも本当に「あの世」というものが存在し、この世で亡くなった人と会えるとしたら、あなたなら誰に会ってみたいですか? 私は…何故か会ってみたい人が二人、英国の作家オスカー・ワイルドと詩人の中原中也。両親とか祖父母みたいな身近な人は何故か思い浮かばないのです、罰当たりなことに。 中也の詩に初めて出会ったのは、小学校5年生の時。日記帳の巻末に書かれていた詩や格言の中にあった『月夜の浜辺』でした。 この詩の何がどうしてよかったのかいまだに上手く説明できません。一つにはリズ

          『在りし日の歌』中原中也

          報復する男達(3)『嵐が丘』エミリー・ブロンテ

          『華の嵐』と言う昼ドラで俳優の渡辺裕之さんを初めて見た時、 「あっ!この人、ヒースクリフだ!!」 と思わず声を上げてしまいました。やはり私と同じように渡辺裕之さんとヒースクリフを連想する人がいたのでしょう。それ以前にも『愛の嵐』という昼ドラに既に出演されていて、それがまた『嵐が丘』をモチーフにしたドラマだったそうです。そちらは見てないのですが、機会があれば是非見て見たいです。 嵐が丘ってどういう話…とあらすじを説明すると、どうしてもメロドラマになってしまいます。しかも愛と憎

          報復する男達(3)『嵐が丘』エミリー・ブロンテ

          『日日是好日』森下典子

          私の卒業した女子大は、通称「花嫁修業大学」と呼ばれていた。そういう所に入りたかったわけではなく、主に偏差値の問題で入れる所に入ったまでです。花嫁修業…と言われるだけあって、家庭科系のサークルは何故かさかんでした。料理、洋裁、和裁、保育はもちろん、生け花は池坊、古流、小原流、草月と流派ごとに4つあって、お茶も裏千家と表千家でそれぞれ存在していました。 私が所属していたのは二部(夜学)だったので、同級生は皆忙しくてサークル活動などやっている余裕はありませんでしたが、卒業した後に

          わたしの朝のルーティン

          若い頃はギリギリまで布団の中にいて、朝食もそこそこ急いで支度して慌てて出勤したものです。ところが年を取るに従い徐々に朝方になってきて、余裕を持って朝を過ごせるようになってきました。 1. ネコに餌をやる 我が家のにゃんこはネコのくせに早起き。たいてい、目覚まし時計が鳴る前にやってきて 「お腹空いたよぉ。ごはんちょうだい」 とねだりにくる。うるさいので1階に降りて餌の用意をする。 2. ハーブティーを淹れる こう見えても(どう見えてるのか実はわからないけど)私はメディカ

          報復する男達(2)『グレート・ギャッツビー』F.スコット・フィッツジェラルド

          私はかれこれ40年ほど前、とある女子大の英文科を卒業しているのですが、その当時の卒業論文のテーマがJ.D.サリンジャーの『ライ麦畑でつかまえて』とフィッツジェラルドの『グレート・ギャッツビー』、この2作品で全体の7割から8割を占めていました。私はサリンジャーの他の作品をテーマに選んだくらいサリンジャーにはドはまりしましたが、なぜかその当時はフィッツジェラルドは刺さりませんでした。最近になって読んでみて、なんとなく良さがわかって来たような気がしてます。 ≪この投稿はネタバレが

          報復する男達(2)『グレート・ギャッツビー』F.スコット・フィッツジェラルド

          観劇感想『男達の挽歌』

          今年やってみたい10のことにも書きましたが、舞台のお芝居を観てみたいなと思っていました。それが案外早くその機会に恵まれました。私が推してるTravis Japanのメンバーのうち2人がこの『男達の挽歌』、別の2人が『ダブリンの鐘撞きカビ人間』というお芝居に出ることになり、今年は全国ツアーも行かれなかったので、何とか見られないかなと悲痛の思いで申し込みましたが、ファンクラブ枠は全滅でした。しかし運よくTBSの先行予約販売で当選しました。 舞台を見る前に事前に元になった香港映画

          報復する男達(1)『金色夜叉』尾崎紅葉

          私事ですが、noteの最初の投稿を見たら去年の5月1日でした。いつの間にかもう1年経っていたのですね。そもそもnoteを始めたきっかけは読書案内を書きたかったからなんですが、それらしき投稿は少ないですね。 初心に戻って読書案内はじめてみます。 最初にお断りしておきますが、この私のページはネタバレありです。名作は結末を知っていても楽しめる…というコンセプトで、古いかもしれないけど読み応えのある本を紹介していきたいと思います。 概要明治30年から35年まで読売新聞に掲載された

          報復する男達(1)『金色夜叉』尾崎紅葉

          三島のふりかけを使い倒す

          三島のふりかけ、友人がSNSで投稿していたのをきっかけにはまってしまいました。普通にふりかけとして食べてもいいのですが、このふりかけはチョイ足しメニューに結構使えるので、レシピと言うほどでもないのですが、超お手軽レシピを紹介していきたいと思います。 分量は特に記しませんので、ご自分の感覚で作ってみてください。 1. おにぎり まずは定番のおにぎりです。上の写真は普通に三角に握ったものです。通常海苔を巻きますが、ふりかけを目立たせるために敢えて海苔を巻かずに詰めてみました。

          三島のふりかけを使い倒す

          歌詞探訪:太田裕美『木綿のハンカチーフ』

          この歌を好きな人は多いですね。特に男性には好まれているようです。私は太田裕美の歌ではもう少し前に出た『雨だれ』とか『たんぽぽ』のほうが好きなんですが、世間一般には太田裕美と言ったらこの歌、そして松本・筒美 コンビの代表曲にもあげっれていますね。 昔からデュエットでは愛し合う男女のそれぞれの思いを交互に歌う手法はありましたが、一人の歌手が男女双方の思いを歌うのは珍しいことだったんだと思います。太田裕美は後に『さらばシベリア鉄道』(松本隆作詞・大瀧詠一作曲)でも同じ手法の歌を歌

          歌詞探訪:太田裕美『木綿のハンカチーフ』

          人気も実力のうち

          もう今後就職活動などはしないつもりでいるけれど、企業が若い人を取りたがる気持ちはよくわかる。実際若い人と一緒に仕事をしていると、自分が何か月もかけて覚えた仕事を1、2週間で覚えてしまったりして…やるせなくなる時がある。若い人は仕事覚えるのも早いし、職場の雰囲気が明るくなるし、若さは実力の一つだと思う。 人気もやはり能力の一つだと思う。そんな、芸能人じゃあるまいし…と思うかもしれないが、一般社会人にも通用するセオリーだとこの頃つくづく思う。営業とか販売に至っては顧客と直に接す

          『はだかの太陽』アイザック・アシモフ

          動機1『はだかの太陽』というタイトル 90年代の後半、Moon ChildというバンドがEscapeという楽曲を出していた。ともさかりえ主演のドラマのタイトルになった曲で、たぶんこのバンドのヒット曲はこの1曲だけだったのではと思う。Moon Childというバンド名からCharの影響を受けているんじゃないか?と思えたが確証はない。ただ、Charを崇拝する私にはグッとくる1曲だった。その中の歌詞に妙にひっかかるものがあった。 この歌自体はラブソングの要素もあるけれど、人生に

          『はだかの太陽』アイザック・アシモフ