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観劇感想『男達の挽歌』

今年やってみたい10のことにも書きましたが、舞台のお芝居を観てみたいなと思っていました。それが案外早くその機会に恵まれました。私が推してるTravis Japanのメンバーのうち2人がこの『男達の挽歌』、別の2人が『ダブリンの鐘撞きカビ人間』というお芝居に出ることになり、今年は全国ツアーも行かれなかったので、何とか見られないかなと悲痛の思いで申し込みましたが、ファンクラブ枠は全滅でした。しかし運よくTBSの先行予約販売で当選しました。

舞台を見る前に事前に元になった香港映画を見ておきました。80年代90年代は香港映画をよく見ていましたが、どちらかと言うとジャッキー・チェンホイ三兄弟などのとてつもなく明るくてげらげら笑えるようなものばかりで、こういったいわゆる香港ノワールはあまり縁がありませんでした。
映画を見て松倉海斗くん(以下マチュ)はレスリー・チャンのやった役が似合いそう、ぴったりだと思いました。川島如恵留くん(以下ノエル)のほうは、チョウ・ユンファのあの渋みと色気が出せるだろうか?と、ちょっと訝しい気分。

当日、私の指定された席はかなり後ろのほうでしたが全体がはっきり見えて申し分なかったです。日本青年館の座席数は1249席だそうで、ドームツアーなどと違い、このくらいの劇場は演者との距離が近くていいですね。

舞台の発声は遠くまで声を届けなければならないので、演じる方は大変なんだと思う。マチュは舞台が初めてらしく、セリフが少しがなるような叫ぶような感じになっていました。それがちょっと残念。慣れてくると変わって来るでしょう。彼の得意なラップは今回は聞かれなかったけど、歌は上手でしたよ。

一方ノエルくんはさすがに舞台に慣れてる感じです。セリフの発声もスムーズで動きも柔軟。ただ、彼の声はキーが高いせいか渋みが出ない。逆に言うと高い声は年よりも若い役を演じるには好都合でしょうね。今回は映画のチョウ・ユンファと比べてマークのキャラがだいぶチャラくなっていました。

そのほかの役者さんでは、ボスの息子シンを演じた岡田義徳さんが印象的です。映画では割と早い段階からヒールでしたが、義徳さんのシンは最初は道化キャラで、それがヒールに豹変していく様がおおおおっ!となりました。

暗いストーリーなのにコミカルに仕上げていて…好みもあるでしょうが、私は最初から明るいのはいいけど、暗いなら暗いに徹しているくらいが好きです。役者も全員が男の人で、アクションもなんとなく野暮ったく、男くさいというか泥臭いお芝居でした。また機会があったら別のテイストのお芝居を観てみたいです。


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