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『はだかの太陽』アイザック・アシモフ
動機1『はだかの太陽』というタイトル
90年代の後半、Moon ChildというバンドがEscapeという楽曲を出していた。ともさかりえ主演のドラマのタイトルになった曲で、たぶんこのバンドのヒット曲はこの1曲だけだったのではと思う。Moon Childというバンド名からCharの影響を受けているんじゃないか?と思えたが確証はない。ただ、Charを崇拝する私にはグッとくる1曲だった。その中の歌詞に
伊香保周遊の旅③榛名神社七福神巡り
榛名神社に行ったのは今回で3回目です。ここはパワースポットに挙げられたいる本当に気持ちのいい神社です。一般的に原宿の明治神宮とか大宮の氷川神社などもパワースポットに入るらしいのですが…私の感覚ではちゃうねん!と思います。それを言うと夫が、
「都会の人からしたら明治神宮もパワースポットなんだよ」
と言った。ああ自分はもはや都会の人ではないんだなぁとちょっとため息。
でも、この榛名神社は本当にマイナス
終の棲家 ー母の最期ー
母から引っ越しの話を聞いた時は、驚いたという訳ではないが、その可能性をまったく考えていなかった。私が5歳の時に移住した団地、そこで育ち大人になり、私と妹が結婚のため順次家を出て、離婚によって父が去り、一旦一人暮らししていた弟が戻り母と二人。何がどうあっても母だけはそこに留まり動かないような気がしていた。
私達が暮らしていた団地は賃貸だったが、母は同じ団地内の中古の分譲を購入した。前の家から歩いて
ある記憶 ー父との思い出ー
私が生まれたのは東京都の国分寺市ですが、その後神奈川の海老名、小田原を経て、5歳の時に移住した相模原で結婚するまで約20年間過ごしました。記憶を辿ってみて最も古い記憶は小田原の頃になります。そこはとある建設会社の独身寮で、母がそこの管理人をやっていました。管理人と言っても主に賄いと掃除、雑用などをこなしていました。
私は第一子だったので、出掛ける時はたいてい妹か弟も一緒でした。なので父と二人きり
歌詞探訪:村下孝蔵『踊り子』
村下孝蔵さんといえば『初恋』が最も有名だと思うが、私は個人的にこの『踊り子』に凄く惹かれる。曲調ももちろんいいのだけど、何といっても歌詞がせつない。
行き止まりの恋で、もうどうすることもできない状況に追い込まれているのがわかる。この主人公たちが暗くて寒い裏の路地で、辛い生活を送っているて、ここから逃げ出したい思いが伝わってくる。
「軽いめまいのあと写真をばらまいたように心が乱れる」という、シン
キュンとする恋物語③テオドール・シュトルム『大学時代』
ドイツの作家テオドール・シュトルムは短編が多く、題材もとっつきやすいため、ちょうど第二外語にフランス語を取る人がドーデを読まされるように、ドイツ語を取る人はシュトルムを読まされるらしい。
シュトルムと言えばどちらかというと『みずうみ』のほうが有名で、あれも純愛小説なのだが、私は個人的に『大学時代』のほうが格段に好きだ。なぜなら…ドラマチックだから。美しく静かな物語が好きな人は『みずうみ』を好むで
キュンとする恋物語②エリック・シーガル『ラブ・ストーリィ』
『ラブ・ストーリィ』と言うよりも『ある愛の詩』と言ったほうがピンとく
る人が多いかもしれない。70年代に流行った映画とそのテーマ音楽のタイトル、これはあの有名な映画の原作です。
映画の存在は知っていたが見てはいなかった。私がこの小説に触れたのは短大に入った年、一般教養の外国語の授業のテキストとして使われていた。私は一応英文科に所属していて、英文科の学生は外国語は英語を取ることに決まっていた。担当
キュンとする恋物語①マイアーヘルスター『アルト・ハイデルベルク』
このタイトルを目にして、「ああ、あれか」とわかる方はたぶんあまり若くないと思われる。私がこの物語の存在を知ったのは、子どものころ、当時国民的アイドルだった天地真理の冠番組『飛び出せ!真理ちゃん』で天地真理が芝居をしていたのを見た。その後中学生の時、角川文庫で小説版を読んで…刺さった(笑)小学校高学年から高校生くらいの時期は、きゅんとする恋物語に嵌まるのである。
60年代70年代、ドイツ語を習う学
歌詞探訪:大滝詠一『恋するカレン』
誰しも聞いていると何故か泣けてしまう歌の一つや二つはあると思う。多くの人が共感するかと思うが、私の場合音楽の教科書に載っていた『ドナドナ』というウクライナ民謡を聴いていると何故か泣けてくる。それから同じく音楽の教科書に載っていたビゼーの『ちいさな木の実』も泣けてくる。
大瀧詠一のアルバム『LONG VACATION』に収録されている『恋するカレン』もやはり泣ける歌の一つだ。1コーラスが終わり、転