Yukitaka Sawamatsu

出身:福岡| 現在:インドネシア・スマラン在住| |ここ10年はベトナム・ホーチミ…

Yukitaka Sawamatsu

出身:福岡| 現在:インドネシア・スマラン在住| |ここ10年はベトナム・ホーチミンやスペイン・パンプローナに駐在 | contact: nymanesk@gmail.com |

マガジン

  • THE BEST SELLER

    爆笑!! 独特の感性のクリエイターさんの、キレ味抜群のnoteのまとめ

  • THE LAST SUPPER

    もしも、いわゆる”最後の晩餐”を選べるのであれば、その候補としてあげたいクリエイターさんたちの、魅惑の料理のまとめ

  • タフでなければならない

    長年にわたって愛用している品々と、それにまつわる主に哀しいエピソード集

  • ALL REFLECTION

    読後、いつまでも濃い印象を残す、無名の天才クリエイターさんの記事のまとめ

  • 死者の書

    死者の書

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古い町並みの歴史地区へ、美味しいご飯を食べに行こう

INDONESIA Semarang 古い町並みの歴史地区へ、美味しいご飯を食べに行こう この数か月というものの、週末はほとんどここSemarangにいなかったことになる、と、書けばいささか大げさになる しかしそれは肉体的というよりかはむしろ、精神的な実感がそう思わせるもので、わたしの心は、絶えず移動を繰り返していたような気がする Jepara、Ungaran、Salatiga、Solo、Dieng Plateau・・・ それらの土地は、ここジャワ島の中部ジャワ

    • ブラック・アウト

      ブラック・アウト あれだけ執拗に降り続けたこの国の雨がやみ、インドネシア全域はここスマランを含めて乾季に入っていた 直接的な被害をもたらす雨こそ止めど、凶雨が残していった禍根は不気味に形を変えてここスマランの東、そしてインドネシアの「第二の都市」、スラバヤに静かに生まれ落ち、そして猛威を振い始めた 何故、このデング熱が雨が残していった禍根なのかは明白で、亜熱帯気候のここインドネシアの広大な森林地帯に降り注いだ雨が無数の水場を生み出し、乾季が伴う熱波を浴びると蒸発して

      • それでも、タフでなければならない

        それでも、タフでなければならない 0 今から25年以上も昔、つまりわたしが10代の終わりから20代の前半にかけては、とにかく当時よくファッション雑誌を読んでいた それは人によって程度に差こそあれ、男も女も、そのような若い時期には一通り興味を覚え、その興味は生活の中でもかなり重要な位置を占めていたに違いない わたしには当時、ほとんど毎月欠かさずに購読していたファッション雑誌が一冊あり、おそらくは五年以上は継続していて読んでいたはずだ それは、ファッションに興味があ

        • 続・H氏への斬奸状

          前編 続・H氏への斬奸状 3人目の、いわば最後の長老は工場内の「設備」、つまり家具製造におけるある特殊な工作機械を司り、私生活ではアル中であることを自他ともに認める、当時65歳の老年期の男だった 名前は、H氏 このH氏には他の2人の長老がもっていない、業務以外の必殺の武器、いや「武芸」があり、それはかなりの高レヴェルのヴェトナム語を自由自在に操れるということだった なぜそれが「武芸」になるのかは明白で、例えば現場では通訳を呼ぶ手間をかけずに迅速に直接自らが現場へ

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        古い町並みの歴史地区へ、美味しいご飯を食べに行こう

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        • THE BEST SELLER
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          99本
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          2本
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        記事

          H氏への斬奸状

          序 わたしにはこれまでの半生で、何度か転職を重ねてきた過去がある 赴任地を挙げれば日本はもちろん、ヴェトナムとスペイン、そしてここインドネシア 転職自体に後悔していることはほとんど一切なく、全ては自分の意志と決断を重ねてきた結果で、おそらくは大多数の人々と同じように、自己責任の名の下に、自由に、一度しかない自分の人生を歩んでいるはずだ おそらくは転職を経験されている方、いや・・・そうではない 仕事だけではない あるいは仕事以外でも、例えば何か習い事や趣味の集ま

          H氏への斬奸状

          次は、誰かの葬列で再会するのだろう

          次は、誰かの葬列で再会するのだろう 唐突だが、わたしは、いわゆる「付属校推薦」の枠でそのまま大学へと進学した経緯がある 面接と論文の選考だったはずだが、もちろん、その当時何を書いたのかは一切覚えておらず、いわゆるセンター試験などの一般の「受験」は一切経験することはなく、だからほとんど大した苦労もなく、まさにエスカレーターに乗って、そのまま大学へと歩みを進めたのだ 進学した先の大学は、いわゆる「マンモス校」で、同じ学部だけでも、あるいは500人以上はいたのかも知れない

          次は、誰かの葬列で再会するのだろう

          バリ島からの手紙

          2024 06-13 APR 拝啓 様 万緑のみぎり そちら日本におきましては、木々の緑が色濃い時期に移り変わったと思われますが、あなたさまにおかれましてはこの季節、一体どのようにお過ごしでしょうか わたしは今、バリ島に来ています バリ島からの手紙 昨年の暮れに、この<note>のアカウントを一時凍結状態にし、各種ディジタルデバイスからはアプリケーションを削除し、メールの通知も停止してからおよそ半年振りにこの世界へ戻って参りました 昨年最後のわたしの記事にそ

          バリ島からの手紙

          しばしの別れ

          しばしの別れ もう間もなく、後一週間でこの2023年が暮れてしまおうとしている今日 小さな〈告知〉をアナウンスさせて頂こうと思い立ち、当初準備していた 〈無名の天才たちの料理本〉を取り下げることにした もちろん大した〈告知〉ではないのだが、実は年内一杯で一度この〈note〉のアカウントを凍結させ、仮死状態にしておいて、〈書く〉ことも〈読む〉ことも、そして〈アクセスすることも〉しばらくは止めようと考えているのだ 断っておかなければならないのが、その理由は何か私生活や

          しばしの別れ

          無名の天才たちの旅行記

          無名の天才たちの旅行記 ****** <note>で記事を執筆する際に気をつけていることの一つとして、あまり自分の記事を、一つのジャンルにカテゴライズはしたくないという思いがある それはもちろん、単純に一つのジャンルに絞り込むこと自体が難しいということと、異なるジャンルで展開していけば、それらの断片から多面的に「わたし」という人物像がより鮮明に、立体的に浮かび上がり、そうすることで個々の記事にもっと奥行きが出てくるのではないかという、いわば小さな戦略上の<作戦>でも

          無名の天才たちの旅行記

          再び会長がスマランへやって来られた 今回は大阪で、主に肉類を中心に大型スーツケース3個分も買い込まれたらしい・・・ 「さわまつくん、甲殻類はダメになったんだろ?」 「はい・・・」 「"肉祭り"でうちで鍋パーティーでもやろう!」 「えっ・・・」 CEOにも念のため報告💦

          再び会長がスマランへやって来られた 今回は大阪で、主に肉類を中心に大型スーツケース3個分も買い込まれたらしい・・・ 「さわまつくん、甲殻類はダメになったんだろ?」 「はい・・・」 「"肉祭り"でうちで鍋パーティーでもやろう!」 「えっ・・・」 CEOにも念のため報告💦

          11月は友人を亡くすのにふさわしい月ではない

          11月は友人を亡くすのにふさわしい月ではない 日付をもたない日々 おそらくはきっと、誰しもがそうなのかも知れないが、わたしたちが日々 流されるかのように過ごす月日に、日付が大きな意味をもつ日というのは 存外、少ないに違いない たとえば今日が12月10日である必要は、少なくともこのわたしにとっては ほとんど意味がなく、今日が、昨日の日付である12月9日であっても あるいは、明日である12月11日であったとしても、そこに大きな違いはない そして仮にそれが、極端にいって

          11月は友人を亡くすのにふさわしい月ではない

          続・雨のマリオットホテル

          前編 続・雨のマリオットホテル 2 ジョグジャへ わたしが暮らすSemarangから 世界遺産の古都JOGJAKARTAまでは車で南におよそ120 km余り、高速道路を利用して約4時間という道のりだ その道中では、今年わたしが旅してきたUngalanやSalatiga、ディエン高原を横目に通過して向かうことになり、車窓を流れていく景色は、だから、わたしには見覚えのあるものが多かった とはいえ、ここインドネシアの地方の風景の大半は、ひょっとしたら地平線が見えるので

          続・雨のマリオットホテル

          〈休載のお知らせ〉 先だって発症した甲殻類アレルギーに依る微熱続きと、それを抑える薬の強力な睡眠作用により、今週の掲載は見送らせて頂きます(号泣) NEXT 2023年12月3日(日) AM 7:00 ”続・雨のマリオットホテル”

          〈休載のお知らせ〉 先だって発症した甲殻類アレルギーに依る微熱続きと、それを抑える薬の強力な睡眠作用により、今週の掲載は見送らせて頂きます(号泣) NEXT 2023年12月3日(日) AM 7:00 ”続・雨のマリオットホテル”

          雨のマリオットホテル

          雨のマリオットホテル 0 わたしが暮らす、ここINDONESIAのSemarangに日本から来るのはいささか骨の折れる移動になる 海外に全くいったことがない人や、インドネシア語はもちろん、英語が不得手なひと、そして体力に自信がないひとにはいささかハードルが高いのだ その理由は、日本とインドネシアの約6.000kmの距離だけの問題ではなく、やはり乗換の問題が生じるからだ 日本からの直行便は、成田空港から首都JAKARTAのスカルノ・ハッタ空港しかなく、その他はアジ

          雨のマリオットホテル

          先週一週間は、東京本社から会長(75)の娘、社長(44)がSemarangに来られていたので、週末のジョグジャカルタ旅行を皮切りに、夜はほとんど毎晩の会食・・全く〈note〉を執筆する余裕がなく、今週は断念 NEXT 11月19日(日) AM 7:00”雨のマリオットホテル”

          先週一週間は、東京本社から会長(75)の娘、社長(44)がSemarangに来られていたので、週末のジョグジャカルタ旅行を皮切りに、夜はほとんど毎晩の会食・・全く〈note〉を執筆する余裕がなく、今週は断念 NEXT 11月19日(日) AM 7:00”雨のマリオットホテル”

          この世の終わ りも 怖 くな いみ た い

          約六か月前に掲載した作品を改題し、内容を再編集し再投稿 Pamplona, SPAIN パンプローナ赴任時の数年前の記憶 わたしにはこれまでこの10年で、ベトナムでの小さな赴任経験と、さらに小さな、スペインでの赴任経験がある いずれの国でも、例えば食あたりや風邪で現地の病院にかかったことはあるが、その夜はちょっと勝手が・・・違った 結論から書けば夜中に救急病院へ搬送され、首を7針縫い、キッチンの床は血まみれに・・・ 要するに日本ではない場所で、緊急事態が発生し

          この世の終わ りも 怖 くな いみ た い