Yukitaka Sawamatsu

出身:福岡  現在:インドネシア・スマラン在住 |ここ10年はベトナム・ホーチミン…

Yukitaka Sawamatsu

出身:福岡  現在:インドネシア・スマラン在住 |ここ10年はベトナム・ホーチミンやスペイン・パンプローナに駐在 | 投稿記事は、国内外過去旅 | グルメ | contact: nymanesk@gmail.com |

マガジン

  • 無名の天才たちの旅行記

    <note>内に存在する、無名の天才たちが書き上げた<旅行記>を感想と共に紹介

  • ALL REFLECTION

    読後、いつまでも濃い印象を残す、無名の天才クリエイターさんの記事のまとめ

  • SIGN OF LIFE

    いつか訪れてみたい、そんな国内外の旅情を誘う土地をレポートされたクリエイターさんの記事

  • THE LAST SUPPER

    もしも、いわゆる”最後の晩餐”を選べるのであれば、その候補としてあげたいクリエイターさんたちの、魅惑の料理のまとめ

  • LIVING ZERO

    LIVING ZERO

最近の記事

  • 固定された記事

古い町並みの歴史地区へ、美味しいご飯を食べに行こう

INDONESIA Semarang 古い町並みの歴史地区へ、美味しいご飯を食べに行こう この数か月というものの、週末はほとんどここSemarangにいなかったことになる、と、書けばいささか大げさになる しかしそれは肉体的というよりかはむしろ、精神的な実感がそう思わせるもので、わたしの心は、絶えず移動を繰り返していたような気がする Jepara、Ungaran、Salatiga、Solo、Dieng Plateau・・・ それらの土地は、ここジャワ島の中部ジャワ

    • しばしの別れ

      しばしの別れ もう間もなく、後一週間でこの2023年が暮れてしまおうとしている今日 小さな〈告知〉をアナウンスさせて頂こうと思い立ち、当初準備していた 〈無名の天才たちの料理本〉を取り下げることにした もちろん大した〈告知〉ではないのだが、実は年内一杯で一度この〈note〉のアカウントを凍結させ、仮死状態にしておいて、〈書く〉ことも〈読む〉ことも、そして〈アクセスすることも〉しばらくは止めようと考えているのだ 断っておかなければならないのが、その理由は何か私生活や

      • 無名の天才たちの旅行記

        無名の天才たちの旅行記 ****** <note>で記事を執筆する際に気をつけていることの一つとして、あまり自分の記事を、一つのジャンルにカテゴライズはしたくないという思いがある それはもちろん、単純に一つのジャンルに絞り込むこと自体が難しいということと、異なるジャンルで展開していけば、それらの断片から多面的に「わたし」という人物像がより鮮明に、立体的に浮かび上がり、そうすることで個々の記事にもっと奥行きが出てくるのではないかという、いわば小さな戦略上の<作戦>でも

        • 再び会長がスマランへやって来られた 今回は大阪で、主に肉類を中心に大型スーツケース3個分も買い込まれたらしい・・・ 「さわまつくん、甲殻類はダメになったんだろ?」 「はい・・・」 「"肉祭り"でうちで鍋パーティーでもやろう!」 「えっ・・・」 CEOにも念のため報告💦

        • 固定された記事

        古い町並みの歴史地区へ、美味しいご飯を食べに行こう

        • しばしの別れ

        • 無名の天才たちの旅行記

        • 再び会長がスマランへやって来られた 今回は大阪で、主に肉類を中心に大型スーツケース3個分も買い込まれたらしい・・・ 「さわまつくん、甲殻類はダメになったんだろ?」 「はい・・・」 「"肉祭り"でうちで鍋パーティーでもやろう!」 「えっ・・・」 CEOにも念のため報告💦

        マガジン

        • 無名の天才たちの旅行記
          1本
        • ALL REFLECTION
          23本
        • SIGN OF LIFE
          59本
        • THE LAST SUPPER
          116本
        • LIVING ZERO
          12本
        • ALL BLUE
          54本

        記事

          11月は友人を亡くすのにふさわしい月ではない

          11月は友人を亡くすのにふさわしい月ではない 日付をもたない日々 おそらくはきっと、誰しもがそうなのかも知れないが、わたしたちが日々 流されるかのように過ごす月日に、日付が大きな意味をもつ日というのは 存外、少ないに違いない たとえば今日が12月10日である必要は、少なくともこのわたしにとっては ほとんど意味がなく、今日が、昨日の日付である12月9日であっても あるいは、明日である12月11日であったとしても、そこに大きな違いはない そして仮にそれが、極端にいって

          11月は友人を亡くすのにふさわしい月ではない

          続・雨のマリオットホテル

          前編 続・雨のマリオットホテル 2 ジョグジャへ わたしが暮らすSemarangから 世界遺産の古都JOGJAKARTAまでは車で南におよそ120 km余り、高速道路を利用して約4時間という道のりだ その道中では、今年わたしが旅してきたUngalanやSalatiga、ディエン高原を横目に通過して向かうことになり、車窓を流れていく景色は、だから、わたしには見覚えのあるものが多かった とはいえ、ここインドネシアの地方の風景の大半は、ひょっとしたら地平線が見えるので

          続・雨のマリオットホテル

          〈休載のお知らせ〉 先だって発症した甲殻類アレルギーに依る微熱続きと、それを抑える薬の強力な睡眠作用により、今週の掲載は見送らせて頂きます(号泣) NEXT 2023年12月3日(日) AM 7:00 ”続・雨のマリオットホテル”

          〈休載のお知らせ〉 先だって発症した甲殻類アレルギーに依る微熱続きと、それを抑える薬の強力な睡眠作用により、今週の掲載は見送らせて頂きます(号泣) NEXT 2023年12月3日(日) AM 7:00 ”続・雨のマリオットホテル”

          雨のマリオットホテル

          雨のマリオットホテル 0 わたしが暮らす、ここINDONESIAのSemarangに日本から来るのはいささか骨の折れる移動になる 海外に全くいったことがない人や、インドネシア語はもちろん、英語が不得手なひと、そして体力に自信がないひとにはいささかハードルが高いのだ その理由は、日本とインドネシアの約6.000kmの距離だけの問題ではなく、やはり乗換の問題が生じるからだ 日本からの直行便は、成田空港から首都JAKARTAのスカルノ・ハッタ空港しかなく、その他はアジ

          雨のマリオットホテル

          先週一週間は、東京本社から会長(75)の娘、社長(44)がSemarangに来られていたので、週末のジョグジャカルタ旅行を皮切りに、夜はほとんど毎晩の会食・・全く〈note〉を執筆する余裕がなく、今週は断念 NEXT 11月19日(日) AM 7:00”雨のマリオットホテル”

          先週一週間は、東京本社から会長(75)の娘、社長(44)がSemarangに来られていたので、週末のジョグジャカルタ旅行を皮切りに、夜はほとんど毎晩の会食・・全く〈note〉を執筆する余裕がなく、今週は断念 NEXT 11月19日(日) AM 7:00”雨のマリオットホテル”

          この世の終わ りも 怖 くな いみ た い

          約六か月前に掲載した作品を改題し、内容を再編集し再投稿 Pamplona, SPAIN パンプローナ赴任時の数年前の記憶 わたしにはこれまでこの10年で、ベトナムでの小さな赴任経験と、さらに小さな、スペインでの赴任経験がある いずれの国でも、例えば食あたりや風邪で現地の病院にかかったことはあるが、その夜はちょっと勝手が・・・違った 結論から書けば夜中に救急病院へ搬送され、首を7針縫い、キッチンの床は血まみれに・・・ 要するに日本ではない場所で、緊急事態が発生し

          この世の終わ りも 怖 くな いみ た い

          続・44歳、スカートを穿く

          前編 続・44歳、スカートを穿く JAKARTA 30.SEP.SAT.2023 <六ヶ国語を操る華僑のゲイ>、”怪物”ジャン・メスプレードは定刻どおり午後六時に、わたしが宿泊しているMERCURE HOTELのロビーに現れた 今日は車で来ていないということは、今夜、帰りにはここ中央ジャカルタのどこかで一杯引っかけるつもりなのだろう ジャンはいった ”ひとまず食事に行きませんか。今日はちょっと仕事が忙しくランチを食べそこなってしまって、かなりお腹が空いているの

          続・44歳、スカートを穿く

          44歳、スカートを穿く

          INDONESIA 舞台は再びJAKARTAへ Semarang SEP.2023 今年の9月はわたしにとって、公私共にとても忙しい月だった 仕事では日本向けに出荷する大型案件の製造管理に追われ続け その2週間はほとんど毎日、朝7時から夜9時まで働き、それでも仕事が片付かずに休日出勤 <note>ではJakartaの人工島を舞台にした華僑の友人たちとの一夜の交流を描き出した連作にも取り掛かっていて、くたくたになって帰宅した後に深夜まで執筆、そして早朝に起きだして

          44歳、スカートを穿く

          リスティアナへの依頼

          リスティアナへの依頼 今回の舞台は、職場 その朝、わたしはいつもより早く目覚め、いつもより早いAM 6:30に家を出た Semarangの自宅から職場までは、ドライバーの運転する社用車で30分あまり AM7:00ー 職場の警備ゲートを潜り抜けて、正面玄関のガラス扉の片側を持っている鍵で開けて、そのまままっすぐわたし個人のオフィスへと向かう デスクトップの電源を入れ、そのまま席には着かずに再びオフィスを出る わたしのここインドネシアでの仕事は、家具工場の運営管

          リスティアナへの依頼

          〈六か国語を操る華僑のゲイ〉と〈四か国語を操る華僑の両性具有者〉

          連作:6 連作:7〈完結編〉 〈六か国語を操る華僑のゲイ〉と〈四か国語を操る華僑の両性具有者〉 INDONESIA NORTH JAKARTA 中華街 15 そして一頭の獰猛な獣と、一人の中華美人は見つめ合う 24:00-1:00 一旦、トイレの為に席を立ち、再び円卓に戻るとさすがに小さなため息が漏れた 〈六か国語を操る華僑のゲイ〉ーJeanは再びワインリストを開いている 〈四か国語を操る華僑の両性具有者〉ーDianaは再び料理のメニューを開いている

          〈六か国語を操る華僑のゲイ〉と〈四か国語を操る華僑の両性具有者〉

          ジャカルタの猛毒の雨はやがて霧雨へと変わり、その中で揺れる、男性器をもった少女と、死んでしまった仔犬

          連作:5 連作:6 ジャカルタの猛毒の雨はやがて霧雨へと変わり、その中で揺れる、男性器をもった少女と、死んでしまった仔犬 INDONESIA NORTH JAKARTA 中華街 13 Diana Halim 22:00-24:00 わたしたちが食事とお酒を楽しんでいた個室のドアがノックされ、黒い長袖シャツを着た男性マネージャーが入って来て、Jeanに普通語で何ごとかを囁いた Jeanは頷き、日本語に切り替えてわたしにこういった ——”さわまつさん、こ

          ジャカルタの猛毒の雨はやがて霧雨へと変わり、その中で揺れる、男性器をもった少女と、死んでしまった仔犬

          猛毒の雨が降り注ぐジャカルタの中華街、そこに集いし怪物たちとの晩餐会

          連作:4 連作:5 猛毒の雨が降り注ぐジャカルタの中華街チャイナタウン、そこに集いし怪物たちとの晩餐会 INDONESIA NORTH JAKARTA 中華街 11 灯台と猛毒の雨 19:00-20:00 <六ヶ国語を操る華僑のゲイ>の友人ーJeanがハンドルを握る漆黒の車体の車は、人工島”PIKエリア”の北西部の湾岸を、再び心臓部の中華街へ向けて走っていた 窓の外は、酸性雨 それもかなり酷い土砂降りの状態で、フロントガラスのワイパーが激しく左右に動

          猛毒の雨が降り注ぐジャカルタの中華街、そこに集いし怪物たちとの晩餐会