とーと

宮城県塩竈市在住、自営業。嫁ひとり、娘ひとり。だけど今は離れて一人暮らし。 気ままに山で遊んでます。 山行記録はこちら https://www.yamareco.com/modules/yamareco/userinfo-488722-data.html

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マガジン

  • 記憶の街へ

    50歳過ぎると、記憶の街から、出会った人たちが遊びに来ます。 彼らとの思い出話を書き留めてみました。

  • エッセイ・日記

    日々思うことをつらつらと

  • 映画・ドラマ・音楽

    映画、ドラマの感想や、今まで聴いてきた音楽についてあれこれと。

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    登山や渓流釣り、バックカントリースキーなど、山での遊びに関する記事はこちら

  • ショートショート・短編

    さらっと読めて、ちょっと考えちゃうようなショートショートが書けたら良いなと思って書いてます。

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【日記】見守ってさえいれば

本塩釜駅の改札で待っていると、年寄りが多いモノトーンの乗客たちの中を、少し怠そうな足取りでRが階段を降りてきた。 金と銀の間のような色の髪を、肩の下くらいまで伸ばして、濃いギャルメイクで描いたマスクの上の目は、まるでマンガの絵のように見える。 「東京から里帰りした娘を迎えに来たら、ギャルになってて驚くお父さん、って感じに見えるかな?」 ボクがそう言うとRは変わらない笑い声を上げた。 Rは娘の同級生で、通信制の高校三年生。 繁華街のガールズバーで働いている。 「娘が家を出た」

    • 元横綱の北の富士さんが亡くなった。 千代の富士の師匠で、親方定年後は長い間、解説者として楽しませてくれた。 好きだったんですよね、北の富士さんの解説。解説というか雑談のような。 そういう経験はないけど、なんだかお茶の間でお祖父ちゃんと相撲観戦しているような。ご冥福をお祈りします。

      • 【記憶の街へ#14】背中を押してくれた爺さん

        (1368文字) 先日、山形県にある山に登りに行った帰り、懐かしい道を通った。 その街はボクの母の実家があって、子供の頃は夏休みの1ヶ月間をそこで過ごした。 ジリジリと灼けるような暑さにセミの声が響き、青々と茂った田んぼの用水路でカエルやイモリを捕まえて遊んだ。 その日に通った道のそばには「ゴトの爺さん」の家があった。 母の実家は親戚が多く、法事になると多くの人が集まった。 誰の法事だったか忘れたけど、それは特に大人数が集まった法事で、襖が取り払われて20帖以上になった部屋

        • 【日記】麻婆焼きそばを作りながら

          (1194文字) なんだかバタバタしている。 仕事が忙しいなら、イコール儲かるということで自営業としては嬉しい限りなんだけど、そういうわけでもない。 なんというか、意識が分散しているのかな。あれもこれも、と。 読みたいnoteも読めていなくて溜まっていく一方だ。 そんな時、やはり料理は良い。 料理に集中している間は他のことを忘れられる。 って、これ、酒を飲んでいる間は嫌なことを忘れられるというアル中のような仕組みか? 最近、麻婆豆腐を作ることにハマっている。 主な調味料は

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        【日記】見守ってさえいれば

        • 元横綱の北の富士さんが亡くなった。 千代の富士の師匠で、親方定年後は長い間、解説者として楽しませてくれた。 好きだったんですよね、北の富士さんの解説。解説というか雑談のような。 そういう経験はないけど、なんだかお茶の間でお祖父ちゃんと相撲観戦しているような。ご冥福をお祈りします。

        • 【記憶の街へ#14】背中を押してくれた爺さん

        • 【日記】麻婆焼きそばを作りながら

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        • 【連作短編】はざまの街で #1〜#8(全8話)
          10本

        記事

          スターバックスで仕事をしていたら、近くに座っていた高校生男子たちの会話が聞こえてきた。 ちょっとか変わった行動をした男子にひとりがこう言って笑った。 「お前ってサイコパスだよな!」 他の男子たちも笑った。 サイコパスってそういう意味じゃないんだけどな。

          スターバックスで仕事をしていたら、近くに座っていた高校生男子たちの会話が聞こえてきた。 ちょっとか変わった行動をした男子にひとりがこう言って笑った。 「お前ってサイコパスだよな!」 他の男子たちも笑った。 サイコパスってそういう意味じゃないんだけどな。

          【エッセイ】命はそうやって繋がっていく

          (1329文字) 先週末は最も敬愛する山の先輩と歩いた。 ボクより20歳上だから74歳、癌のステージ4。 永年の山歩きのためか、膝を悪くして手術をして以来、二本のストックを手放せなくなったけど、土曜日には藪漕ぎを含めて8km、日曜日は古道で16kmを歩いた。 「膝より抗がん剤の副作用が酷い」らしく、手や足の先の皮膚が割れて痛い上に、足の裏に広がる湿疹にも悩まされているという。 それでも気の合う夫婦と4人での晩秋の古道歩きでは、キノコの名前や植物の名前を教えながら歩いてくれる

          【エッセイ】命はそうやって繋がっていく

          【ドラマ】宙わたる教室(5話まで)

          (1524文字) なぜ人間は知りたいと思うのだろう。 なぜ人間は教えたいと思うのだろう。 なんとなく録画して観始めたドラマ。 予想以上に面白い。現在5話まで放送されたところ。 問題を抱える生徒たちが、1人の教師によって変わっていったり、分かりあっていくのは王道のパターンだけど、それはそこに人間の本質があるからなんだろうと感じさせてくれるドラマ。 科学部の年齢もバラバラな生徒たちが、「どうしたら火星の青い夕焼けが再現できるか?」など、一生懸命考えている姿は、見ているこちらが

          【ドラマ】宙わたる教室(5話まで)

          【日記】最も進化できない種とアメリカ大統領選挙

          (835文字) 猫が高いところに登るのは、安全性を確保するためと、自分の優位性を示すためだと何かで読んだ。 だからケンカになった場合、高いところにいる方が勝ちらしい。 他にも喧嘩のルールがあるようだけど、とにかくできればケンカしたくないワケですよ。怪我したくないから。 でも、どうしても縄張り争いやメスを巡っての争いが生じてしまうので、ルールを決めている。 これは他の動物にも見られるようで、どの動物もなるべく大事に至らないルールを作っているらしい。 そう考えると、ここまで大量

          【日記】最も進化できない種とアメリカ大統領選挙

          【読書】バリ山行/松永K三蔵

          登山をする人たちには話題になっていたらしい芥川賞受賞小説。ようやく読了。 「バリ山行」というのはバリエーションルートでの登山のこと。 バリエーションルートというのは、登山道が整備されていないルートのこと。 山が中心の小説かと思ったら、舞台の半分以上は会社ですね。 登る山も日本アルプスの高度なクライミング技術が必要な山でもなく、六甲の里山。それだけに、普通の会社員が山にのめり込んでいく姿がリアルだった。 主人公の波多は、変わっていく会社に疑問を持ちながら、その後の会社の危

          【読書】バリ山行/松永K三蔵

          犬を飼っている方、特に小型犬を飼っている方。 「ウチの子、可愛いでしょう?」 と訊かないでください。 返事に困ります(笑)

          犬を飼っている方、特に小型犬を飼っている方。 「ウチの子、可愛いでしょう?」 と訊かないでください。 返事に困ります(笑)

          【日記】彼女を受け止めることはできなかった

          (2193文字) noteの街の住人、sanngoさんが映画「愛がなんだ」の感想をアップしていた。 ボクは観ていないんだけど、この感想だけで主人公のテルコのキャラクターが目に浮かんだ。 それは、ボクが付き合ったことがある女性を思い出したから。 思い出したついでというか、頭の整理のために書いてみる。 明るい性格で、友達も多かった彼女。 付き合い始めの頃、彼女は寂しそうにこんなことを言った。 「今まで付き合った人は、みんな私を嫌いになって離れていった」 その時のボクはその言

          【日記】彼女を受け止めることはできなかった

          【日記】需要がありそうな芸人、エバース町田

          (1097文字) 日曜日の帰宅後、疲れ切ってソファでゴロゴロしながらテレビをつけたら、NHK新人お笑い大賞が放送中だった。 そこに、昨年のM-1敗者復活戦で見て、今年のM-1で決勝に行くんじゃないかと思っているエバースが出ていた。 彼らはずいぶん人気も評価も上がっているようですね。思った以上の勢い。 そしてこの大会では見事優勝。 漫才、コント、ピン芸人によるバトルロイヤル的な大会で、AブロックとBブロックに分かれて勝ち抜いた2組が決戦というスタイル。 Aブロック代表はエバー

          【日記】需要がありそうな芸人、エバース町田

          タスケテ!閉じ込められた!

          タスケテ!閉じ込められた!

          【日記】歳を感じる疲れと週末

          (1099文字) 木曜の早朝、高速道路の深夜割引ギリギリの時間に東北道に乗って実家の埼玉へ。 母を病院に連れて行ったら臨時休診だったり、お世話になっている人に分けるために山形風芋煮を作ったり。 金曜日は娘の二十歳の記念に、母を含めた家族四人で写真館で写真撮影。 どうせならとみんな着物を借りて撮影した。 これが四時間以上かかり、遅い昼食を摂ってから再び母を病院へ連れていく。 それから買い物して、実家の居間にホットカーペットを敷いたりして冬ごしらえ。 夕方近くになって妻と娘を

          【日記】歳を感じる疲れと週末

          【エッセイ】男女の違いを話すのは差別ではない

          (1669文字) 脳科学者の中野信子さんが出演しているラジオ番組を聴いていたら、こんなことを言っていた。 「女性は快楽を感じる回路と恐怖を感じる回路が一部繋がっている。これに対して男性は快楽と攻撃が繋がっている」 だから女性の方がホラー映画が好きな人が多かったりする。 男性はアクション映画が好きなのだと。 なるほど、統計をとったワケじゃないけど、そんな傾向は感じますね。 そしてこれ、登山関係で顕著かもしれないと思った。 ボクは沢登りというジャンルの登山もやっている。

          【エッセイ】男女の違いを話すのは差別ではない

          【エッセイ】男女平等に向けたスナックの世界

          (1920文字) 男女平等が叫ばれる世の中。 先日、コンビニの雑誌売り場に並ぶ水着グラビアについて書いた。 子供でも受動的に見えてしまう場所にある性的なものが許されている謎。 性的な程度の問題なのか、見逃されているのか。 で、男女の違いを考えると夜の店。 といっても、キャバクラとかホストクラブという風営法のラインではなく、その手前。 つまり、スナックですね。 最近は、昭和レトロブームやらで、若い女性客も増えているというスナック。 昔から男性が女性を連れていくことはあった

          【エッセイ】男女平等に向けたスナックの世界