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山あそび

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登山や渓流釣り、バックカントリースキーなど、山での遊びに関する記事はこちら
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記事一覧

【山あそび】栗駒山で世界が広がる

【山あそび】栗駒山で世界が広がる

(1949文字)
前日の夕方にMさんから電話があった。
明日はスキーで行くのかと。
翌日、ボクはMさんを栗駒山に連れていく約束をしていた。
雪の栗駒山に登るのは難しいと思い込んでいるMさんに、天気さえ良ければ簡単だと教えようと思い、風のない日を選んでいた。
ボクはバックカントリースキーで、Mさんはワカン(アルミのかんじき)の予定だったが、行きつけの登山用品店に行ったらサイズの合うバックカントリーの

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【山あそび】春を探して里山歩き

【山あそび】春を探して里山歩き

(1460文字)
昨日は友達と4人で里山歩き。
この時期の花の山で知られている山形県の高館山・八森山に登ってきた。
どちらも標高300mに満たない山で、登山というよりお花見ハイキング。

まずは大山公園になっている城跡に登って下池を眺める。

なるほど、ここに城があったわけですね。
何も予習してなかったけど、高館山という名前から想像できたな。
城といっても戦国時代の豪族の城。
天守閣があるわけでも

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【山あそび】ひとりで登るか、誰かと登るか

【山あそび】ひとりで登るか、誰かと登るか

(1698文字)

今年は雪が少ない。雪国で暮らす人たちにとっては楽な冬だけど、雪山で遊ぶバックカントリーのスキーヤー、スノーボーダーにとっては悩ましい。
東北の山で、例年より1〜2mは少ない。
シーズンインが遅かった上、このままだとシーズンが終わるのも早くなりそう。
そんなわけで、毎週末に詰め込むように山に行っている。

バックカントリーは普通の登山とは違う危険が伴うので、単独よりグループでの行

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【日記】渋い顔で言いたいあのセリフ

【日記】渋い顔で言いたいあのセリフ

今朝の東北は冷え込んで、ここ宮城県の港町も薄っすらと雪化粧。久しぶりに肌を刺すような寒さが心地よい。
山登りをしていると、気象についても基礎の基礎の基礎くらいは自然と覚えるようになる。
小学校の理科で教わっていたレベルかもしれないけど。

気象については、登山を始める前、釣りだけをしていた頃から興味があった。
というのは、天気や気圧などによって釣れるかどうかが異なるのではないかと思ったから。
ボク

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【山あそび】里山で見つける何か〈霞露ヶ岳〉

【山あそび】里山で見つける何か〈霞露ヶ岳〉

東北では紅葉シーズンが終わると、標高1500m以上の山は雪化粧を始める。
この時期の雪はまだ歩きづらいし、スキーができるほどではない。
そこで「里山」と呼ばれる低山を歩くことが多くなる。
里山に明確な定義はないけど、東北の場合、人里に近い、標高1000m以下の山という感じですかね。

ボクは今まで、あまり里山に魅力を感じてこなかった。
仙台の周辺にも里山はたくさんあり、山のSNSを見ると、毎日のよ

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【エッセイ】表があれば裏もある

【エッセイ】表があれば裏もある

ボクの生活圏にコンビニエンスストアができたのは、小学5年生の時だった。
それ以前は小さな商店街の店しかなくて、夜7時には閉まっていたけど、誰も不便だなんて言っていなかった。
必要なものは足らなくならないように、チェックしたり計算したりしていただろうし、調味料などは足りなくなれば近所に借りにいくというコミュニティもあった。

便利になるように考えたり、工夫したり、努力するのは良いと思う。そうやって人

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【日記】自尊心という山に登る

【日記】自尊心という山に登る

以前、タモリがこんなことを言っていた。

何かを好きになって、その道を進んでいくと、必ずこれは敵わないという奴がいる。だからそのジャンルを諦めて、また別の好きなことを見つけると、また敵わない奴がいる。

つまり、そうしていろいろなジャンルに首を突っ込んでいるうちに、今の「博学」になったわけですよね。
結果的に誰もが認める博学なタレントとしての地位を築いている。
タモリ倶楽部なんて、タモリじゃなきゃ

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【山あそび】和賀岳周回、笑って泣いて

【山あそび】和賀岳周回、笑って泣いて

岩手県と秋田県の境に鎮座する和賀岳に登ってきた。
まずは今回歩いたルートを。

スタート地点からまずは高下岳、根菅岳へ。
紅葉を眺めながらの稜線歩きは気持ち良い。

根菅岳の少し先から、西への稜線に入る。
ここには40年くらい前まで登山道があったが、今は廃道になって自然の姿に戻っている。
この稜線を歩いて和賀岳まで行けば、ぐるっと周回ができる。
これに気がついてしまったら、あとはもう計画を練るしか

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【日記】あなたの「楽しい」と、私の「楽しい」は同じ?

【日記】あなたの「楽しい」と、私の「楽しい」は同じ?

ボクは山に登る。
山登りは楽しい。
しかし、その「楽しい」にはいくつかの種類がある。

登山道を歩いて山頂を目指し、登頂して下山する一般的な登山での「楽しい」は、リラックスして風景を楽しんだり、登頂する喜びを得る楽しさ。

それに対し、登山道以外のルートを歩くような独自の計画を立てて、それを遂行するというような登山の「楽しい」もある。
これは説明しないと分からないと思うので、まずは図を。

先月に

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【日記】渓流釣りと因果な商売

【日記】渓流釣りと因果な商売

渓流釣りをしてみたいという、同年代の女性を連れて、樹齢200年を超えるブナが立ち並ぶ森の中の沢へ。
まず、ボクが昼飯用の岩魚を2尾だけ確保。まずまずの良型も釣れて手応えを楽しめた。

その後、彼女に竿の振り方を教えて釣り登る。
ボクがやっている釣りはテンカラという毛鉤を使った釣り。
この毛鉤を飛ばすのに少々コツが要る。

彼女はなかなかセンスが良く、初めてにしては毛鉤が飛ぶのだけど、なかなか思った

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【山あそび】もし登れなかったら?

【山あそび】もし登れなかったら?

先日、仙台市にある「黒鼻山」という山に登ってきた。
標高842mと「里山」と言われる高さ。
仙台の登山愛好家のちょっとしたトレーニング場所として親しまれている。

登山道は東側から二本。北の泉ヶ岳へと伸びる登山道に合流する。
西側と南側に登山道はない。
南側の尾根は以前に2度ほど歩いた。
今回は西側からアプローチ。
レポはこちら。

登山道はなく、地図で登れそうなルートを探して計画を立てる。
この

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【山あそび】山に登る

【山あそび】山に登る

なぜ山に登るのか?

こう問われた登山家ジョージ・マロリーが「そこに山があるから」と答えたのは有名な話。

ボクは山に登ります。
登山歴は6年目だから、まだまだヒヨッコだけど。
50歳を目前にして体力の衰えを強く感じて、ひとりで始めた登山。
山で出会った人、SNSで知り合った人と登る機会も増えた。
それはそれで楽しいけど、ひとりで登るのはまた違った楽しさがある。
いや「楽しさ」という言葉ではなぜか

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【山あそび】花の焼石岳

【山あそび】花の焼石岳

山はそろそろ花の季節。
花で有名な東北の山のひとつが焼石岳。
来週末は別の予定があるので、満開にはまだちょっと早いと知りつつ行ってきた。

登山口からしばらく歩き沢に降りる。
竿を振りながら遡行する。

釣れるけどサイズは大きくない。
とりあえず3尾キープ。

竿を畳んでさらに沢を登って行く。

残雪が完全に沢を覆っている場所もあったりしながら、この沢の水源の焼石沼に到着。

あとは登山道で焼石岳

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