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アフリカに関する本のレビュー集

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アフリカに関する本のレビューを集めてあります。
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記事一覧

夜空と月の物語

夜空と月の物語

夜空と月の物語

 世界中の、さまざまな「月の光景」を写した、写真集です。
 写真と共に、世界各地の、月にまつわる神話や伝説が、紹介されています。

 とにかく、写真が美しいです。ぼーっと眺めているだけで、癒されます(^^)
 月にまつわる神話や伝説は、短く、やさしい言葉で書かれています。おかげで、読んでも疲れません。仕事で大量の文章を読んだ後でも、こういう文章なら、読んでほっとできます(^

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自然の神々―その織りなす時空

自然の神々―その織りなす時空

自然の神々―その織りなす時空

 世界各国の、さまざまな神々を紹介した本です。
 国や地域ごとではなく、機能ごとに紹介しているのが、特色です。天の神、海の神、鳥の神、山の神、石の神、といった具合です。
 題名にあるとおり、自然の中にある物や、自然現象の神ばかりが載っています。

 地域的には、非常に広い範囲の神々を取り上げています。
 日本、朝鮮半島、中国、モンゴル、インド、メソポタミア、

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図説 古代エジプトの女性たち―よみがえる沈黙の世界

図説 古代エジプトの女性たち―よみがえる沈黙の世界

図説 古代エジプトの女性たち―よみがえる沈黙の世界

 古代エジプトの女性について、解説した本です。

 扱っている範囲は、広いです。およそ、古代エジプトの女性について、わかっていることは、すべて書いてある感じです。
 おかげで、ボリュームのある一冊です。読み通すには、時間と気力とが必要です。

 女性について知るためには、男性についても、知らなければなりません。
 また、そもそも、古代エ

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ファラオのエジプト

ファラオのエジプト

ファラオのエジプト

 古代エジプト王朝のファラオたちを、年代順に紹介した本です。古代エジプト王の列伝です。

 エジプト学の基礎となる知識を、与えてくれます(^^)
 主なファラオは、すべて紹介されていますからね。必然的に、その王の治世に何が起こったか(王が何を起こしたか)が、紹介されています。古代エジプトの簡易な年代記となっています。

 一人一人のファラオの記述は、それほど長くありませ

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世界の仮面 (みんぱく発見 (6))

世界の仮面 (みんぱく発見 (6))

世界の仮面 (みんぱく発見 (6))

 世界各国の仮面を紹介した本です。
 大阪にある、国立民族学博物館(略称、みんぱく)が出している小冊子です。

 薄い本ですので、すぐに読めます。
 世界中の仮面の写真が、たくさん載っています。日本人の感性では、考えつかない仮面も多いです。写真を見ているだけで、楽しいです。

 オセアニア、アフリカ、中南米などの文化は、普通の日本人には、馴染みが薄い

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邪悪な虫

邪悪な虫

邪悪な虫

 最初に書いておきます。虫嫌いの方は、本書を読まないほうがいいです。
 ますます、虫が嫌いになるからです。世の中に、嫌いなものや恐ろしいものが増えるのは、不快ですよね。

 私は、虫好きです。その私でさえ、本書を読んでいると、虫が恐ろしくなってきます(^^;

 本書は、題名どおり、「邪悪」な虫しか載っていません。
 誰にとって邪悪かといえば、ヒトにとってです。要するに、ヒトに

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世界の太陽と月と星の民話

世界の太陽と月と星の民話

世界の太陽と月と星の民話

 世界各国に伝わる、太陽や月や、その他の星に関わる民話を集めた本です。
 民話というより、神話と呼べる話も、多く含まれています。どの話も、興味深いです(^^)

 「世界の」というだけあって、アジア、アフリカ、オセアニア、南米、北米、ヨーロッパの話が、一通りカバーされています。
 ただし、アジアとヨーロッパの話が、圧倒的に多いですね。アフリカとオセアニアは、手薄で

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海の神話 (沖国大ブックレット)

海の神話 (沖国大ブックレット)

海の神話 (沖国大ブックレット)

 水や海に関わる、日本と世界の神話を、解説した本です。
 とはいえ、ブックレットの名のとおり、薄い冊子です。世界の神話を、すべて網羅しているわけではありません。

 主に、日本の沖縄の海の神話と、ヨーロッパの海の神話を取り上げています。他に、インド、エジプト、メソポタミア、モンゴルなどの神話が、紹介されています。
 一つ一つの神話は、それほど詳しく紹介され

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チョウチョウウオ・ガイドブック

チョウチョウウオ・ガイドブック

チョウチョウウオ・ガイドブック

 チョウチョウウオ科の魚ばかりを集めた図鑑です。

 現代の日本に住んでいる人ならば、必ず、どこかの写真や、水族館で、チョウチョウウオ科の魚を見ているでしょう。サンゴ礁の海を代表する生き物だからです。
 サンゴ礁の海のイメージを出すのに、これほど良い被写体は、ありません。色鮮やかな魚が、ひらひらとサンゴの間を泳ぐ様子を見ていると、竜宮城へ来たかと思います。

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古代秘教の本―太古神話に隠された謎の秘儀と宗教

古代秘教の本―太古神話に隠された謎の秘儀と宗教

古代秘教の本―太古神話に隠された謎の秘儀と宗教

 今では、ほぼ滅びてしまった、古代の宗教を紹介した本です。
 宗教の中でも、特に、秘密の儀式(密儀【みつぎ】)をともなう宗教に、焦点を当てています。

 古代の密儀宗教に興味を持つのは、ごく一部の、マニアックな人だけでしょう。
 例えば、私のような(笑)

 とはいえ、普通の人でも、本書を読めば、得るものはあるはずです。
 古代の密儀宗教

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図解 古代ローマ人の日常生活 (洋泉社MOOK)

図解 古代ローマ人の日常生活 (洋泉社MOOK)

図解 古代ローマ人の日常生活 (洋泉社MOOK)

 題名のとおり、古代ローマ人の日常生活を紹介した本です。
 図や写真が多く、理解を助けてくれます。
 文章も、難しくありません。すらすら読めます。

 漫画『テルマエ・ロマエ』がヒットしたために、このような「便乗本」が出たのでしょうね(笑)
 それは、悪いことではないでしょう。これをきっかけに、素晴らしい文明を誇った古代ローマが、日本人に

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ごはんとパンの考古学

ごはんとパンの考古学

ごはんとパンの考古学

 私たちが、普段食べている、「ごはん」と、パンとについて、それぞれの起源を探った本です。

 「ごはん」とは、イネの果実を脱穀した「お米」を、水で炊いたものですね。
 いっぽう、パンとは、オオムギやコムギなどの麦類の果実を、脱穀して、粉にひいて、塊にして、焼いたものですね。

 「ごはん」は、東アジアや東南アジアなどで、主食とされています。
 パンは、西アジアやヨー

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熱帯植物要覧

熱帯植物要覧

熱帯植物要覧

 日本では、馴染みが薄い熱帯の植物を、紹介した本です。

 熱帯の植物を、幅広く紹介してくれている点で、五つ星評価です(^^)
 何らかの形で、日本で利用されている―材木として輸入されている、薬用として輸入されている、など―種を取り上げています。じつは、よく利用されているのに、正体がわからない植物を知るうえで、とても役立ちます。

 類書の中でも、掲載されている種数は、多いほ

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猫と魔術と神話事典

猫と魔術と神話事典

猫と魔術と神話事典

 猫に関する神秘的な言い伝えを、「これでもか」と集めた本です。まさに、事典ですね。
 でも、学術的な、堅苦しい本ではありません。普通の人が、楽しく読める本だと思います。

 時代的にも、地域的にも、幅広い範囲を扱っています。
 ヨーロッパ、エジプト、西アジアの話が多いです。著者が、イギリスの方だからでしょう。
 中国や日本などの東アジアや、シャム(タイ)やビルマ(ミャ

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