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みなさんの宝物[保存版]

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お世話になっているnoterさんの作品をひとつか2つずつ、少しずつ集めさせて頂きます。
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#創作大賞2024

月光のメロディー

月光のメロディー

昔々、音楽の才能に恵まれた若きピアニスト、イリーナがいました。彼女は月明かりの下でピアノを奏でることを愛し、その演奏は村人たちに平和と安らぎをもたらしていました。

しかし、ある日突如として、イリーナはピアノを弾けなくなります。彼女の手は動くものの、心に響く旋律を見つけ出せずにいました。そんな失意の中、彼女は音楽のインスピレーションを求め、旅に出る決意をします。

世界を巡り、多くの音楽家との出会

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自分を大切にすると人間関係も変わってくる

自分を大切にすると人間関係も変わってくる

今回の記事は、人間関係について書いていますが、完全に私の主観によるものです。
あくまでも一個人の意見として軽く受け止めていただけたら嬉しいです。

◇◇◇

興味を持続させる法則私が尊敬するshogoさんがとても面白い記事を書かれていました。

この中で「興味を持つ」≠「やる気」「モチベーション」で、興味を持ち続けるためには「やる気」や「モチベーション」は相反するものだと言われています。
「興味」

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連載小説(50) | 最終話 | 漂着ちゃん

連載小説(50) | 最終話 | 漂着ちゃん

 エヴァが死んだことを、現場にいた者たちはみな理解した。重々しい空気が流れた。
 しかし、エヴァの死に顔を見ると、みな顔を見合わせた。

 私にはエヴァはどう見ても微笑んでいるようにしか見えなかった。胸に刺さったままのナイフ。
 凄惨な血の流れとエヴァの微笑は、どう見てもアンバランスだ。

 エヴァを失くした悲しみよりも、私が真っ先に思ったのは「なにを考えて死んでいったのだろう?」ということだった

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情熱の旋律:クロイツェル・ソナタの魂

情熱の旋律:クロイツェル・ソナタの魂

ある日、名もなきヴァイオリニストが、ベートーヴェンの「クロイツェル・ソナタ」の楽譜を手に入れた。その曲の美しさと情熱に魅了され、彼は自らをその曲に捧げることを決意する。

毎日、夜明けから夜更けまで練習に明け暮れる。彼の指は弦を滑り、弓はヴァイオリンを歌わせ、音楽は彼の部屋を満たす。ベートーヴェンの音楽に心と魂を揺さぶられ、感動し、鼓舞される。

やがて彼の演奏は街の人々の間で評判となり、彼の音楽

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連載小説①漂着ちゃん

連載小説①漂着ちゃん

 リュックサックにロープだけ入れて山を目指した。日に数人しか利用客がいないような駅だったらどこでも良かった。駅周辺には、数件の家屋しか見えない。そこに魅力を感じたから下車した。

 細い道が一本あって山頂へとつづいている。けもの道だろう。だったらなおさら好都合だ。道なりに進んで行った。それにしても長い道である。もうすでに人家はひとつも見えなくなっていた。なのに道はどこまでもつづく。

 何時間歩き

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