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見上げればいつも四角い青空#11 「洋の東西を臨み、サバサンドを食す」を想像してみる
我が家のすぐ近くにあるケバブサンド屋さんが、郊外に移転することとなった。土曜日の朝、ベッドから起きたときに思い浮かぶと、うちのおくさまにわがままを言い、連れだって朝ご飯を食べにいったものだ。
ピタパンにたくさんの野菜とこれでもかというほどの肉が詰められたケバブサンドを頬張ると、異国の香りが鼻から抜ける。聞けば、スタッフはみなトルコの方々で、東京に居ながらにして異国を感じられる場所だった。
トル
見上げればいつも四角い青空#10 かくうとましと思ふものなれど…
「酒は百薬の長」という。
本当だろうか。洋の東西を問わず、古代では有益な薬であるとする言葉も多い。
一方で、徒然草では、「百薬の長とは言へど、万の病は酒よりこそ起れ。」(徒然草 175段)と書かれるなどし、万病のもとでもあるという。そして、同段で吉田兼好はお酒の飲み方についても考察している。
とはいえ、「かくうとましと思ふものなれど、おのづから、捨て難き折もあるべし。」とし、困ったことではある
見上げればいつも四角い青空#8 シチューはどうする派?
先日、ロサンゼルスで5月17日を大谷翔平の日と制定したことが話題となっていた。
アメリカに渡ってからの大谷選手の活躍は、比類ないことに争いはないけど、そもそも地方公共団体が大谷選手の日を制定すること自体がすごいなと感じたところだった。
一方、これを書いている5月20日は、ハウス食品株式会社が定めたシチューライスの日だそうだ。「5(ごはん)×(かける)4(シチュー)=20」の語呂合わせから毎月20
見上げればいつも四角い青空#7 自分にも届く贅沢な時間の使い道
「・・・」
マンションの集合ポストの前で郵便配達員の横に無言で立ち、自分あての手紙を一刻も早く受け取ろうとする主人公の姿が印象的だった。映画「P.S.I Love You」(2007年)では、突然亡くなってしまった夫から主人公あてに届く手紙から物語は展開する。主人公は、いろいろなタイミングで手紙を受け取るたびに、少しずつ人生をリセットして、前を向いて歩き出す。
ボクは、手紙を送るのも、もらうのも
見上げればいつも四角い青空#3 いただきものには福来たる
青空と春の陽気に誘われて、いただきもののチケットを手に、散歩がてら広尾にある山種美術館を訪れた。
いただきもののそのチケットは、抽選に当選していただいたもので、同美術館で開催中の特別展「花・Flower・華2024」の鑑賞チケットだった。
初めて訪れた山種美術館は、落ち着いた雰囲気の、とてもきれいな美術館だった。
展示会場は地下。
チケットを切ってもらい、階段を下る。階段には、金色の鶴が描かれ