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歴史考察

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歴史について考察した記事をまとめています。
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2024年3月の記事一覧

どんぶりと学び直し

どんぶりと学び直し

私の学び直しは「丼料理」です。

丼料理と言えば、読者の皆様は真っ先に
どんな「丼」を思い浮かべるでしょうか?

…カツ丼。天丼。鰻丼。親子丼!
海鮮丼もあれば、カルビ丼もある!
「どんぶり」はご飯茶碗よりも大きくて、
ご飯がたくさん入ります。
そのご飯の上におかずを乗せていく。
洗い物も、少なくて済む。

私の学び直しは、これに似ている。
本記事では「学び直し」について書きます。

「ご飯」は、

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「好き」の見せる化 ~オタクの60年史からの一考察~

「好き」の見せる化 ~オタクの60年史からの一考察~

時に畏敬され、時に恐怖される「〇〇愛好者」!
何かの分野が異様なほど好きで、
やたらと詳しい「マニア」や「オタク」…!

…彼らはここ約60年の日本で
いかなる道を歩んできたのか?
その略史を書いたのが本記事です。

さて、読者の皆様は、
〇〇趣味、〇〇マニア、〇〇ファン、〇〇オタ、
と呼ばれるほどの、何か好きなこと、
詳しいことをお持ちですか?

…これは人それぞれ千差万別。
深さも浅さも色々。

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服で例える起業や被雇用 ~十二単も可~

服で例える起業や被雇用 ~十二単も可~

人生のすべてを懸けて逆転を目指して!
自分のすべてをさらけ出して!
というイメージが、
「起業」にはありますが、

一口に「起業」と言っても色々ありますよね。

自分の「本業」を保持しつつ、
さりげなくささやかに行う「副業」的な
スキマ時間での起業もあれば、
どれが本業で、どれが副業だかわからない
同時並行の「複業」的な起業もある。

決まった形など、ない。
一つに懸けるオンリースタイルも起業なら

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微笑と昼夜と造り変える力

微笑と昼夜と造り変える力

芥川龍之介の小説『神神の微笑』。
光瀬龍の小説『百億の昼と千億の夜』。

どちらも「龍」がつく二人の作家が、
世界の宗教、教え、その解釈について
「小説」という形で書いています。

本記事ではこの二作品を紹介しつつ、
日本文化の一断面を紹介していきましょう。

『神神の微笑』の主人公は、
宣教師でカトリック司祭である
オルガンティノです。
「宇留岸伴天連(うるがんばてれん)」と
多くの日本人から慕

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現代の吟遊詩人へ ~誰かにとっては面白いかも~

現代の吟遊詩人へ ~誰かにとっては面白いかも~

吟遊詩人。ぎんゆうしじん、と読みます。
詩曲をつくり、
各地を自由に旅して広めた者です。

本記事では、この
吟遊詩人について書いてみたい、と思います。

中世のヨーロッパでは、
「トルバドゥール」や「ミンネジンガー」と
呼ばれる吟遊詩人たちが
各地を旅して回ったそうです。

「騎士物語」などを披露して、
各地の住民たちを楽しませました。
ただし、騎士たちが主人公であった
中世が終わるにつれて、

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「Inaoなリライト」その16 ~水野 敬 さんの自己紹介文より

「Inaoなリライト」その16 ~水野 敬 さんの自己紹介文より

LinkedInの自己紹介文を、私なりに自由に
解釈してリライトする「Inaoなリライト」!
※SNS公開の許可をいただいた文のみ紹介。

水野 敬 さんの自己紹介文からは、
数々のピンチ、そしてそれを水野さんなりに
努力して解決してきた軌跡を
読み取ることができました。

「同じように悩んでいる方を救いたい!」

そんな想いにあふれるキャリア…。
私なりにリライトした文章にて、
その一端が伝わり

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鉄砲と、キリスト教と、フィリピンと

鉄砲と、キリスト教と、フィリピンと

「戦国時代」は、日本史の転換点の一つです。

鉄砲とキリスト教が伝わった。
織田信長は「鉄砲の大量使用」と
「キリスト教徒の国との貿易」を行い、
天下布武に向けて、大きく前進した…。

戦国時代が終わることに
影響を与えた出来事ですよね!
ただ、もう少し広いスパンで考えた時、
この二つの出来事は、その後の日本史にも、
また世界史的にも大きな意味を持っている…。

本記事では、鉄砲とキリスト教の伝来

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ネット化に置いてけぼりの組織、そして個人判断

ネット化に置いてけぼりの組織、そして個人判断

情報の「ネット」ワーク、すなわち情報「網」!

これが発達してきたことで、
他のネットワークにもつながり、
自由化され、活用されていますよね。

本記事では様々な「ネット化」のお話を書きます。
まずは情報、モノ、カネ、ヒトのネット化の概要。

①情報

「インターネット」の発達で
情報が自在にやり取りできるようになりました。
最初はマイコン、次いでパソコン、
そしてモバイル、メール・SNSも発達し

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「専門家」からの大衆、あるいは哲学者

「専門家」からの大衆、あるいは哲学者

自主的に判断・行動する主体性を喪失し、
根無し草のように浮遊し続ける
無定形で匿名な集団!

これすなわち「大衆」と呼びます。
「無知なる者」「愚者」と言ってもいいでしょう。

自主的に判断・行動する主体性を保ち、
自分の軸をしっかり持って
根を大地にどっしり構え、他人にすら着実に
目指すべき「目的」を指し示せる人(たち)!

これすなわち「哲学者」と仮定しましょう。
「知恵ある者」「賢者」と言っ

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リベラルアーツと秋田国際教養大学

リベラルアーツと秋田国際教養大学

教養とは「教」育の栄「養」と書きます。

「あの人は教養があるわね!」と
使われるときにはどんなイメージか?
…色んなことをよく知っている、とか、
社交場で洗練された会話ができる、とか
そんなイメージが
思い浮かぶのではないでしょうか?

「教養」のギリシア語は「パイデイア」。
「教育係に指導されて身につけたもの」。
英語ではcultureとあらわされて、
「粗野から耕された人の手を経たもの」。

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「縁」と本 ~えんとほんとえほん~

「縁」と本 ~えんとほんとえほん~

大人になってから選び出した本は、
ある程度自分の選択が含まれているもの。

一方で子どもの頃に巡り合った本は、
自分の選択はそこまで大きくなく、
「縁」によって出会うことが多いもの…。

そもそも保護者が本が好きかどうか、
子どもにどんな本を触れ合わせようと
考えているのか、
それとも放任、ノータッチか、
そんな意向にも左右されますよね。

私は、どちらかと言えば本が好きで、
保護者も本を積極的に

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今のスキルと組織から「離して」「話す」

今のスキルと組織から「離して」「話す」

リスキリングとリストラクチャリング。

「個人」が、再度、スキル(能力)を見直す。
リ・スキル・イング。
これが「リスキリング」ですね!
「組織」が、再度、
ストラクチャー(構造)を見直す。
リ・ストラクチャー・イング。
これが「リストラクチャリング」ですよね。

…ただ、日本あるあるなんですが、
どうも外来語が独り歩きをしてしまい、
違った意味としてとらえられがち。

本記事では、これからの

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10年ごとの現代史 ~極私的な経験を踏まえて~

10年ごとの現代史 ~極私的な経験を踏まえて~

現代史とはとても難しいものです。
なぜなら現在進行形なので、
「歴史の評価」が定まっていない。

例えばイイクニつくろうの「源頼朝」ならば、
その後の展開も合わせて考えて
「武士の世の中」が源頼朝の鎌倉幕府から
本格的に始まっていったのだ!と言えますよね。
1192年ではなく、1185年頃には実質的に
幕府の政治は始まっていったのだ…など、
「定説」を覆す研究も進んでいく。

…ところが「現代史」

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「RPGの源流」からの現在

「RPGの源流」からの現在

ロールプレイングゲーム。
ロールをプレイするゲームです。
「役割」を「演じて」「遊ぶ」!

このロールプレイ自体は、
「演劇」という表現が古代からありました。
古代ギリシアでも行われていた。
ただ、その「演じる」ことを台本から離れて
純粋に「ゲーム」として遊ぶ、という行為は、
かなり新しいことなのです。約50年。

本記事では、RPGの歴史の源流を書きます。

「RPGの父」としてよく名前が挙がる

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