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歴史考察

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歴史について考察した記事をまとめています。
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記事一覧

「古河市兵衛」という補助線

「古河市兵衛」という補助線

日本史の教科書に出てくる人たち。
陸奥宗光、渋沢栄一、原敬、
田中正造、志賀直哉!

「一問一答方式」的な知識だと、
以下のイメージがあるかもしれません。

…詳しい方なら、
こんな感じで語れるかも?

「陸奥宗光は『かみそり陸奥』とも呼ばれ、
日清戦争、下関条約などの外交を指導した
キレッキレの外務大臣!

渋沢栄一は、大河ドラマ
『青天を衝け』の主人公。
元は幕臣、徳川慶喜の家臣でした。
日本

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並立の三文字熟語、三国志っぽい熟語

並立の三文字熟語、三国志っぽい熟語

日本語というものはとてもユニークでして、
漢字を並べることで「熟語」として
使うことができる言語です。

二文字熟語が最も多いですが、
四文字熟語にも有名なものが多い。
例えば「弱肉強食」「焼肉定食」など、
味のあるものが多いですよね!
「故事成語」もたくさんあります。

では、三文字熟語はどうでしょう?

…うん、パッと思い浮かびそうで
浮かばないこともある。
いや、もちろん使ったりは
するので

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「衣・食・住」と「医・ショック・情」

「衣・食・住」と「医・ショック・情」

「いしょくじゅう」と「いしょっくじょう」!
これは人間の生活に欠かせないものです。

特に『衣食住』が必要だ!とは、
昔からよく言われていますよね。

これらは、人間の欲求や心理に
ダイレクトに対応しています。

服を着ずに真っ裸では寒いし恥ずかしい。
食べないことには人は生きていけません。
家が無いと、安全とはなかなか言えない。
最低限の「衣食住」を揃えようとする。

そのため「衣食住に関わる仕

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油淋鶏(ユーリンチー)のはるかな旅路

油淋鶏(ユーリンチー)のはるかな旅路

中華料理/中国料理ではおなじみ!
「ユーリンチー」という料理があります。
油淋鶏、と漢字で書く、
さて、読者の皆様はユーリンチーと聞いて、
どんな料理を思い浮かべますか?

ええ、私もほぼ同じです。
先日、油淋鶏を食べました。
とてもジューシーで美味しかった!

…ただですね、この現代日本の油淋鶏を
本場の中国の方が見ると、
ちょっと驚く、と言うのです。

本記事では油淋鶏の謎に迫っていきます。

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フレームの罠にご用心

フレームの罠にご用心

『frame』フレームとは「枠」の意味です。

しかし日本語ではカタカナ表記で
「フレーム」と表現することが多い。
というのも「枠」に留まらない意味を
表現することも多いからです。

…読者の皆様は、フレーム、と聞いて
何を思い浮かべるでしょうか?

「フレームワーク、と言いますよね!」
「リフレーミングもフレームだ」
「眼鏡のフレーム?」

◆framework:枠組み・構造
◆reframin

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枠のフレーム、さらに湧く

枠のフレーム、さらに湧く

きへん(木)に「九」と「十」と書くと?

…『枠』(わく)ですね。
『卆』は「そつ」とも読みます。
『卒』の略字です。

試しにPCやスマホなどで
「そつ」と打って変換してみますと、
「卒」の他に「卆」も出てくる。

ここから私は『枠』(わく)という漢字は、

「木を卒業する」意味がある、つまり
「ここまでは木(の枠の中)で、
その外は木じゃない(枠の外)」と
範囲をあらわす漢字なのでは…と
勝手

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『桜田門外の変』とその後

『桜田門外の変』とその後

1860年に起こった『桜田門外の変』!
教科書にもほぼ必ず出てくる
とても知名度が高い事件、ですよね。

そんなイメージがあると思います。
私も、そうでした。
…ただ、よく考えてみますと、この事件、
あれ? そう言えば…と思うことが多い。

本記事では、江戸幕府を揺るがした
「桜田門外の変」について書きます。

まず、基本情報。

1860年の3月。この時期には珍しく、
江戸に大雪が降りました。

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ボードゲームリゾートGAW ~想像力の冒険を~

ボードゲームリゾートGAW ~想像力の冒険を~

山梨県の甲府、長野県の松本。
その中間、山梨と長野の県境近くに、
「諏訪郡 原村」(はらむら)があります。

標高二千メートル級の山々が連なる
「八ヶ岳(やつがたけ)」の西南部!
諏訪湖にも近い。
人口、約八千人弱の小さな村です。

…この村で、2024年5月1日、
ある施設が開館を迎えました。

その名も『ボードゲームリゾートGAW』!

本記事では、このGAW(ガウ)を
紹介していきたいと思い

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吉川経家 ~とある有名人のご先祖~

吉川経家 ~とある有名人のご先祖~

きっかわつねいえ、と読みます。

先日、私は吉川氏の二人について書きました。
関ケ原の戦いにおける「策士」
吉川広家(きっかわひろいえ)と、
幕末の岩国における「交渉人」
吉川経幹(きっかわつねまさ)。

本記事では「吉川氏シリーズ」として
「吉川経家」(きっかわつねいえ)について
書いてみよう、と思います。
ちなみにこの人は
ある有名人のご先祖様に当たります。
誰でしょう…?
予想しつつお読みい

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吉川経幹 ~毛利家を救った岩国領主~

吉川経幹 ~毛利家を救った岩国領主~

「きっかわつねまさ」と読みます。
江戸時代の最後、幕末のあたりに生きた
マニアックな大名(領主)の一人です。

長州藩領の東、岩国の領主!
今で言えば山口県の東の端、
広島県に近い街ですね。
U字型のアーチの「錦帯橋」も有名。

藩祖である「吉川広家」は、
司馬遼太郎さんが『関ヶ原』などの
小説で取り上げているので、全国的にも
まだ知名度があるのですけれども、

幕末の「吉川経幹」については
岩国

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吉川広家 ~毛利家を支えた策士~

吉川広家 ~毛利家を支えた策士~

「きっかわひろいえ」と読みます。
戦国~安土桃山~江戸時代のあたりの
マニアックな武将の一人です。

織田信長、豊臣秀吉、徳川家康、
また関ヶ原の戦いで家康と戦った
石田三成たちに比べて知名度は低い…。

「どんなことをした人なのでしょう?」

この問いに、私はこう答える。

「関ヶ原の戦いで東軍を勝たせた人です」

そう聞くと、違和感があるかもしれない。
なぜなら、東軍、家康側が勝ったのは、
西

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『Inaoなリライト』締切 ~振り返りと感想~

『Inaoなリライト』締切 ~振り返りと感想~

2024年4月26日(金)で、とりあえず
今回の企画である
『Inaoなリライト』クリエイターサポート版
の受付を締め切りました!

LinkedIn上の自己紹介文を、
私なりにリライトするサービス。

募集に応じて、私にご依頼いただいた皆様、
それ以前の『Inaoなリライト』に
ご参加いただいた皆様、
本当にありがとうございました!
読者の皆様にも、改めてお礼を申し上げます。

本記事では、In

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不参加の立場からの「BON DANCE」考察

不参加の立場からの「BON DANCE」考察

2024年4月20日(土)に千葉県のせんのみなとで
「BON DANCE」というイベントが行われました。

淀瀬 博行さん、高島 吏紗さんをはじめとする
主要運営メンバーの皆様と、
せんのみなとの管理者である
高崎 澄香さん、長嶺 将也さんたちの
ご尽力を中心に、
素晴らしいイベントになったそうです。

「なったそうです」というのは私は
今回、参加していない。

「参加しなかった人は何も言う資格は

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のり弁をにぎる ~ポジティブな感動体験~

のり弁をにぎる ~ポジティブな感動体験~

『のり弁にぎりました』

…こんなユニークな商品があることを
ご存知でしょうか?

日常的に電車を使う方ならば、
「あれ、そんなん、常識でしょ?」と
思われるかもしれません。
でも、自動車で移動することが多い方なら
「またまた、嘘だァ、あるわけないよ!」
と思うかもしれない。

私は、後者でした。
存在に気が付きすらしなかった。
自らを恥じています。

私は、日常では、あまり電車は使いません。

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