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意味の図画と言葉の工作、このふたつで僕は文章をつくる

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図画とはクリエイティブであり、工作とはエンジニアリングである。実用に資する公的に正しい文章は、伝達と行動を企図した徹底的な他者志向から生まれる。 文化人や知識人は世の言葉の乱れ… もっと読む
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2022年4月の記事一覧

論理性を身につけるにはどうすればいいか?

論理性を身につけるにはどうすればいいか?

一般に、「論理性」は非常に重要だと思われている。特に今の時代は、情報化社会であるにもかかわらず怪しい情報が飛び交っていて、非常に危険だからだ。これを避けるためには、論理性が必要である。

では、どうすれば論理性を身につけられるか?

まずは、論理という言葉の意味をちゃんと理解することが必要である。というのも、そもそも「論理」という言葉は「理論」という言葉ときわめて似ており、これを混同している人が多

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ボクが「言葉の力」について思うこと。

ボクが「言葉の力」について思うこと。

みなさんこんにちは、澤です。

前回の記事も、とてもたくさんの方に読んでいただいてうれしいです!

※「スキ」してる人はボクも好きです!へんてこなアイコン写真がランダムに出ますので、ぜひポチってみてくださいね!

さて、今回のテーマは「言葉の力」です。

まずはこの記事。

さすがはマーケティングのプロ、言葉の力を知っておられる!!と感動した記事でした。

ほんのちょっとの言い回しで、伝わり方が全

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【学校教育・国語】「教育は罪悪ですよ 〜教科書から『こころ』が消える!?〜」

【学校教育・国語】「教育は罪悪ですよ 〜教科書から『こころ』が消える!?〜」

さよなら『こころ』

 高校国語の教科書から『こころ』が消えた。いつかはその日が来ることを予感していなかったわけではないけれど、私は思い入れのある定番教材のあっけない退場に、少なからずショックを受けている。

 この春、国語の教科書が大幅に改訂された。変更の内容はずいぶんまえから議論の的となっていたが、とくに話題をよんだのは、いわゆる「文学的文章」の扱いについてだ。

 新学習指導要領の必修科目は

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『文章を書けること』の希少性はこれからさらに高まる

『文章を書けること』の希少性はこれからさらに高まる

(このnoteは2分で読めます。約2,000文字)
皆さんは日常的に文章を書いていますか?毎日note記事を投稿している方や日常的に日記を書いている方にとっては文章を書くことは身近かと思います。

しかし、主観的な感想としては、『日常的に文章を書く方は少ないのではないか。』と思っています。

世の中的な傾向として、リモート・ワークの浸透やYoutube等の動画コンテンツの台頭を踏まえると、これから

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文章も「見た目」が大事である

文章も「見た目」が大事である

読みやすい文章を書くうえで、大事な心得の一つ。

それは「文章も見た目が大事」ということ。

文章の読みやすさには、2つの種類があります。

・文章自体の読みやすさ(質や中身にかかわる)
・ぱっと見の読みやすさ(見た目にかかわる)

今回は後者に焦点を当てて、文章の見た目をどうすれば良くできるのか?解説したいと思います。

読む前に、見られている文章を読む前に、私たちは文章の全体を目で見ています。

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「砂漠で水を売れ」スマートニュース​​ 原田 朋氏の自らが切り開くコピーライターの新しい選択肢

「砂漠で水を売れ」スマートニュース​​ 原田 朋氏の自らが切り開くコピーライターの新しい選択肢

「世界中の良質な情報を必要な人に送り届ける」をミッションに、日米5,000万ダウンロードを超える(2019年の数字)ニュースアプリ「SmartNews」の事業を展開するスマートニュース株式会社。

25年弱勤めた広告代理店を経て、同社のエグゼクティブ・コミュニケーション&クリエイティブ・ディレクターに就任した原田 朋(Tomoki Harada)氏のキャリア形成、企業選択の軸に迫ります。

・・・

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記事の質と量、どっちが大事?スーッと悩みが消えた方法をまとめてみます

記事の質と量、どっちが大事?スーッと悩みが消えた方法をまとめてみます

「無理だよ…」と嘆きたくなるのが、記事の質と量の問題。

これまで複数のメディア運営に関わってきました。ハウツーメディア、ネットニュースメディア、お仕事情報メディア、そして複数のオウンドメディア 。

そこで、必ずと言っていいほど直面するのが、
「記事数を増やす」
「記事の質を高める」
この2つの板ばさみになること。

よくあるのは記事公開数の目標を立てたものの、質を下げるわけにはいかなくて、力技

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「すごいと思われたい」「相手を唸らせたい」と狙った言葉は、伝わらない。

「すごいと思われたい」「相手を唸らせたい」と狙った言葉は、伝わらない。

Twitterで見かけて、Webマーケの参考になるかも?と思って登録したメルマガ。

「わかっている俺すごいだろ」「こういう言葉を使う俺かっこいい」感満載だった。
こういうことはよくある。

自分を賢く見せたい、すごいと思われたい、相手を唸らせたい、という動機で書いた言葉は伝わらない。

少しでも相手にわかりやすく伝えるにはどうすればいいか?

いつだって原点はそこ。

難しいことを、むずかしいま

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デザイン読書補講 14コマ目『自分の〈ことば〉をつくる あなたにしか語れないことを表現する技術』

デザイン読書補講 14コマ目『自分の〈ことば〉をつくる あなたにしか語れないことを表現する技術』

こんにちはこんばんは、吉竹です。

この『デザイン読書補講』は「デザインを学び始めた人(主に学生)の世界を少しでもひろげられるような書籍をおすすめする」をコンセプトに連載しています。

わたしの自己紹介や、この連載が生まれた経緯は1コマ目『UX・情報設計から学ぶ計画づくりの道しるべ』で書いていますので「どういう人が書いているんだろう?」と気になった方は合わせて読んでみてください。

今日の1冊デザ

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NO MORE 〝没オリジナリティ〟 〜あなたの文章を特別にする方法〜

NO MORE 〝没オリジナリティ〟 〜あなたの文章を特別にする方法〜

仕事中、よく耳にする言葉です。

「オリジナリティ」

文章を書く上でも大事ですよね。しかし、実際に番組制作に携わるプロでさえ、あっさりとそこが抜け落ちることがあります。

どうして、そんなことになるのか?

実は僕も、最近になって言語化することができました。〝没オリジナリティ〟に陥らないためには、意識するべきことがあるんです。

僕の場合、仕事で携わるのは人物を描く企画。主にアスリートです。そん

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予測できない文章は読んでもらえない

予測できない文章は読んでもらえない

ブログやWebコンテンツを書くのが得意な企業ばかりではありません。むしろBtoBの地方中小企業は多かったりします。今までその必要がなかったから無理もありません。

でも、時代や社会が大きく変わり、事業にWebを活用するならば「書くスキル」は必要不可欠になってしまいました。

ふだんテキストを書き慣れていない業種の方ほど、「面白い文章」とか「カッコいい文章」をイメージしてしまいがちです。そして、そん

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言葉はどう思いつくか

言葉はどう思いつくか

「TENTさんは、言葉はどう思いつくんですか?」

前回の「不安」に続き

ウエダさんからそんな質問をいただきました。

1.グサっと刺さる一文
ウエダさん
僕はTENTさんの製品が好きでたくさん使ってるんですけど、製品だけでなく言葉もすごいなと思ってまして。

ハルタ
言葉…たとえばどんなですか?

ウエダさん
たとえば、
「あなたの暮らしにスタンバイ」
STAN. by zojirushi

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未来へつながるイベント!小川こころ氏講義+文章ワーク「文章が変われば世界が変わる!相手を本気にさせる文章教室」 ――中央図書館開館15周年企画⑧

未来へつながるイベント!小川こころ氏講義+文章ワーク「文章が変われば世界が変わる!相手を本気にさせる文章教室」 ――中央図書館開館15周年企画⑧

稲城市立中央図書館開館15周年企画「イベント班」の最後の取り組み、
2022年3月21日(月)開催のYA向けイベント「文章が変われば世界が変わる! 相手を本気にさせる文章教室」の様子をお伝えします。

これまで企画したイベント、そして
私たちイベント班は、コロナ禍でも利用者の皆様に参加していただける企画を!と考えてイベントを開催してきました。

・募集&展示企画「教えてください!私のいち推し」

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主語にルールはないがテクニックならある/作家の僕がやっている文章術138

主語にルールはないがテクニックならある/作家の僕がやっている文章術138

1文を書くのであれば、必ず主語を書く。

そうしないと「誰」「何」「どれ」が、動作や行動や発言をしたのかが分からなくなる。

だから1文を書くなら、必ず主語を書くべきだ。

そうしたルールを聞いたことがあると思います。

<文例1>
私は、昨日、銀座の老舗で初めてシャツをオーダーしました。

私が選んだのは、青いストライプの生地でした。

お店の人が言うには、今年はストライプが流行になるそうです。

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