文脈くん

このnote及びマガジン「文脈ノート」では、コンテンツの「文脈」について書いていきます…

文脈くん

このnote及びマガジン「文脈ノート」では、コンテンツの「文脈」について書いていきます。文脈は、コンテンツの価値を高める最大の武器。これからのコンテンツは、文脈の強弱によって価値が決まってきます。文脈でコンテンツ力を高めたい、そんなクリエイターのためのnote及びマガジンです。

マガジン

  • 文脈ノート

    文脈は、アートであれエンタメであれ、コンテンツを商品として成り立たせるためにはきわめて重要な役割を担います。アートビジネス、コンテンツビジネスが成立するか否かは、ほとんど文脈にかかっているのです。ぼくはこれまで、その文脈についてさまざまな研究をしてきました。それをご紹介していくのが、このマガジンのコンセプトです。また、その文脈についての論考をビジネスとも結びつけ、仮説を展開していきます。このビジネススキームの仮説が、みなさんの役に立つことを目指します。記事は月10本ほど、つまりだいたい週2のペースで五月雨式に発表していく予定です。

最近の記事

  • 固定された記事

文脈とは何か?

文脈とは何か? それは、価値が生成される過程の物語のことだ。人は、物語を必要としている。なぜなら、物語の真贋なら鑑定しやすいからだ。それゆえ、ものごとを見極めるとき、文脈を必要とする。 文脈に則った作品は、価値を認めやすい。例えば、モナ・リザという作品がある。モナ・リザは、イタリアを追われたレオナルド・ダ・ヴィンチがフランス王に招かれ、その地で亡くなったため、フランスの所有物としてルーブル美術館に所蔵されることになった。つまり、ダ・ヴィンチやモナ・リザの価値をイタリア人は

    • 今後は全ての本質を問い直す必要があると思っているという話

      ぼくは料理をしない。ほとんどしないと言って良いだろう。ただし、自分の食事は全部自分で用意している。ほとんど生食しか食べないのだ。料理が必要なものは食べない。

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      • オリンピックがなぜ盛り上がらないのか?

        オリンピックが全く盛り上がっていない。世間もそうだが、ぼくにとってもそうだ。ぼくにとってのオリンピックは、以前は人生の中でも一二を争う楽しみだった。最高のエンターテインメントだった。それが今は全く興味を失ってしまった。 そしてこれはいつものことだが、ぼくが興味を失うと社会も同調して興味を失う。ぼくは、世の中の「人々」からは全く受け入れられないが、「社会の流れ」とだけはぴったりとマッチしている。 というより、ぼくはアーリーアダプターで、社会の少し先を行っている。ぼくがまずオ

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        • 草刈りについて

          草刈りもやはり知見がものをいう。しかしながら草刈りを頻繁にしている人だからといって、必ずしも知見が積み重なっているわけではない。 ここがインターネット時代のジレンマとなっている。インターネットに触れていれば簡単に取得できる最新の草刈りに関する知見を、インターネットがないばかりに手に入れられていない人がいるのだ。それもけっこうな数いる。農業をしている高齢の方の、インターネットに触れている率が驚くほど低いのである。 だから、そういう人の草刈りを見ているとモヤモヤする。とても大

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        文脈とは何か?

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        記事

          なぜ蓮舫氏をめぐって対立が起きているのか?

          都知事選が終わっても蓮舫氏を巡る対立は主にネット上で激しく続いている。 なぜか?

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          なぜ蓮舫氏をめぐって対立が起きているのか?

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          バイデン氏が大統領選を撤退したことについて

          昨夜、バイデン現大統領が次期大統領選から撤退すると発表した。代わりにハリス氏を推挙するという。しかしそもそもハリス氏は全く人気がなく、だからこそバイデン氏は大統領候補になったし、選挙に出ようとしていたのだ。しかし老いによる能力の低下が顕著なので、撤退を文字通り余儀なくされたというわけだ。 ではなぜハリス氏は人気がないのか?

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          むずかしい話を理解しようとする人はむずかしい人生を強いられる時代になった

          これからは、むずかしい話を理解しようとする人がむずかしい時代になっている。いやもうなっている。 それというのも、むずかしい話のレベルが各段に高まっているからだ。例えば最近ではフェミニストとトランスジェンダリスとが女子トイレを巡って争っている。これなどは、かなりむずかしい話だ。きっとほとんどの人が理解できないだろう。 そういうときに、フェミニストなりトランスジェンダリストなりの立場に立って、この問題を理解しようとする人がかなりの数いるが、そういう人から順番に、人生がむずかし

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          むずかしい話を理解しようとする人はむずかしい人生を強いられる時代になった

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          変態性を持つことの大切さ

          YouTubeのおすすめにたまたま出てきた木村拓哉氏のデニムを洗う動画がかなり面白かった。 ヴィンテージデニムは一つ300万円くらいしてかなり高いのだが、それはやはり洗わないと汚くなる。しかし洗うと傷んだり色落ちしたりするのが怖いということで洗えない。というか、普通は買ったら一回も洗わないのである。しかし木村氏は、懇意にしているショップのオーナーに専門の洗い方を習って、それを自分でもトライするというような内容の動画だ。 この中で木村氏は、「色落ちしてくすんだデニムが好きな

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          変態性を持つことの大切さ

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          人に勝る配膳ロボットは考えにくい

          この前たまたま外出が長引いて仕方なくとあるファミレスに行ったのだがご飯が余りにも不味くてびっくりした。ぼくは昔、毎日通うほどファミレスがかなり好きだったのだが最近は時代の流れもあって行かなくなっていた。そうしたところ、ファミレスの方も時代の流れに沿わなくなって、どんどんと潰れていった。残ったところも、味を気にしない人たちの吹きだまりになったので、とにかく不味い飯を出すような場所になったのだ。

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          人に勝る配膳ロボットは考えにくい

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          ドラッカー学会糸島大会の広報をどうすべきか?

          今、ドラッカー学会糸島大会の実行委員長をしている。 そこで、広報の難しさ、あるいは広報の本質に直面しているので、「広報」というものについて考えてみたい。 まず、ものごとは何か利害関係のある人が言っても伝わらない。メッシ選手本人が「ぼくのプレーは素晴らしい」と言っても全員無視する。メッシの奥さんが言っても無視するが、サッカーにくわしくないそこらのおばちゃんが「メッシが好きだ」と言った瞬間、80%くらいの人がおばちゃんにそう言わせたメッシに興味を持つ。これが広報の本質である。

          ドラッカー学会糸島大会の広報をどうすべきか?

          軽視される勘

          最近の世の中の傾向として「勘」が軽視されている。しかし勘を軽視する人はたいていダメである。なぜか? それは、現代はエビデンスベースドでは解決できない問題が増えたからだ。なぜ増えたかといえば、エビデンスベースドで解決されるような問題は、ここ20年でほとんどが解決された。そのため、相対的に「エビデンスベースドでは解決できない問題」がクローズアップされるようになったのである。 エビデンスベースドが全て悪いわけではない。それで解決できる問題もたくさんある。いやあった。しかしそれら

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          コミュニケーションの中間領域を支配する方法

          前回の続きである。 コミュニケーションの中間領域を支配する方法は、ズバリ一つしかない。それは、「ほどよい打ち明け話」をすることだ。特に、ほどよい「ネガティブな話」がいい。 ここで重要なのは「ほどよい」ということだ。人は「深刻な打ち明け話」は嫌うが、「ほどよい打ち明け話」ならむしろ喜んで聞いてくれる。 では、「ほどよい打ち明け話」とは何か? いろいろあるが、例えば「自分の病気」について話すことである。自分の病気が余命一ヶ月などの深刻なものでなければ、相手も興味を持って聞

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          コミュニケーションの中間領域を支配する方法

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          トランプ襲撃事件の文脈について

          アメリカ大統領候補のトランプ氏が演説中に狙撃され、弾丸は耳をかすめ流血したが、幸いなことに命に別状はなかった。この事件をどうとらえるかについて、今回は書いてみたい。

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          トランプ襲撃事件の文脈について

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          コミュニケーションの「中間領域」とは?

          コミュニケーションは「中間領域」が難しい。「コミュニケーションの中間領域」とは、「知ってはいるがそれほど親しくない人」とのコミュニケーションのことである。いわゆる「知人」とのコミュニケーションだ。 現代社会では、知らない人とのコミュニケーションはかなりの部分が形式化されていて、誰でも使えるように制度設計されている。なぜなら現代人は、知らない人とのコミュニケーションの機会があまりにも多いからだ。全国のあらゆるコンビニのレジでは、日夜無数の「知らない人とのコミュニケーション」が

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          コミュニケーションの「中間領域」とは?

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          会話力を上げる方法

          「会話力を上げたい」という意識を、ぼくは社会人になってから持つようになった。当時は放送作家をしていたのだが、自分の会話力が低いことが自覚できたので、これをなんとか上げたいと思ったのだ。 ぼくが苦手だったのは、会話における当意即妙なリアクションだった。相手の発言に対して、気の利いた返しができなかった。そのことは、放送作家として生きる上では大きな障壁となった。だから、かなり真剣に改善を図ろうとしていた。 ところが、そうして放送作家を続ける中で、やがてそれ以上に大きな障壁が立ち

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          会話力を上げる方法

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          20年後になくなる仕事、残る仕事、生まれる仕事を予測する:その3

          AIの出現は「イラストレーター」という意外な仕事を減らした。次に減る意外な仕事が、おそらく「教師」である。 ただし、これはもうすでに減りつつある。それはYouTubeが登場したからで、これによって誰でもタダで上質の教育が受講可能になった。いわゆる「教育の民主化」である。ここにAIの進化が加わることで、学校や塾の必要性はますます失われるだろう。教育の民主化は、拡大の一歩を辿るばかりだ。 ところが、学校や塾は今も大人気で、先生も慢性的な人手不足という。これは日本だけではなく世

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          20年後になくなる仕事、残る仕事、生まれる仕事を予測する:その3

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