マガジンのカバー画像

エンターテインメントを考える

19
東洋経済オンラインやOCEANS、AlpenGroupMagazine、キングギア などの媒体に寄稿しているスポーツライター、瀬川泰祐が、スポーツや音楽などエンターテインメントの… もっと読む
運営しているクリエイター

記事一覧

スポーツ観戦体験をアップデートせよ
3つの要素を拡張した先に見えるニュースタンダード

スポーツ観戦体験をアップデートせよ 3つの要素を拡張した先に見えるニュースタンダード

※この記事は、広告業界の最新動向や最新情報に加え、コミュニケーション領域に関連する知見やソリューションなどを紹介するニュースサイト「ウェブ電通報」に寄稿した記事を転載したものです。

近年、順調に数字を伸ばしてきたプロ野球やJリーグの観客動員数。「熱狂」を味わうことができるスポーツ観戦は、「コト消費」の代表格として、今後も市場を拡大していくとみられていた。

しかし、新型コロナウイルスにより見通し

もっとみる
チケット代の値上げは今後、主流になっていくのか

チケット代の値上げは今後、主流になっていくのか

新型コロナウイルスの大流行で、延期や中止が相次いだライブエンターテイメント業界。

スポーツ界もリーグ戦の再開に向けて試行錯誤が続く中、音楽業界で少し興味深い動きがあった。

声優の鬼頭明里(きとうあかり)のライブツアーがチケット代を2倍近くに値上げしたことを発表したのだ。

日本政府が発表した「基本的対処方針」に基づくと、ライブツアーが開催される9〜10月は、キャパの50%で開催しなければならな

もっとみる
スポーツを止めるな! サッカー選手たちのスポンサーシップアクティベーション

スポーツを止めるな! サッカー選手たちのスポンサーシップアクティベーション

球団やクラブ、リーグなどのスポーツ団体の収入源は、入場料収入や放映権収入、スポンサー収入、マーチャンダイジング収入、会員収入、スタジアム飲食の手数料収入などに分けられるが、その中でもスポンサー収入は、非常に大きな収益源とみなされている。あるチームでは、クラブの収入の6割を占めているほどだ。

「スポンサー」の2面性スポーツチームやリーグは、自らの持つ資産を活用しスポンサー企業に対してマーケティング

もっとみる
存亡の機を迎える文化・芸術は「死」を待つしかないのか?

存亡の機を迎える文化・芸術は「死」を待つしかないのか?

今、対応している国のリーダー(政治家)たちには、どんな想像力を持ってその任務にあたっているのだろうか?

今回の新型コロナウィルスで、最も大きな影響を受けている音楽・スポーツ・演劇・アートなどの文化芸術分野において、大きな疑問が残る発表があった。

文化庁が、トップである宮田亮平の記名入りで、なんとも情緒的な応援メッセージを発表したのである。

そのメッセージはこちら。

いま方針を決めている政治

もっとみる
プロレスラー・青木真也から学ぶビジネスの本質

プロレスラー・青木真也から学ぶビジネスの本質

とにかく真剣に、とにかく真摯に、とにかく誠実に、一人の人間にぶつかった。

4ヶ月前、総合格闘家・青木真也さんを取材をしたときのことだ。

書き上げた記事は、本人から「仕上がりが秀逸」という評価をもらい、仕事仲間からも「サイコーだった」と言ってもらうことができた。

以来、青木真也さんとは、何度か打ち合わせをし、次の仕事へ向けて、着々と準備を進めている。もしも、この記事での仕事ぶりが、いまにつ

もっとみる
マイナースポーツ観戦の可能性を探れ

マイナースポーツ観戦の可能性を探れ

皆さんは、セパタクローという競技をご存知だろうか。

セパタクローとは、東南アジア発祥のスポーツで、バレーボールのように、ネットを挟んで両チームが、足を使って相手のコートにボールを落とし合う、サッカーとバレーボールをミックスしたようなスポーツだ。

日本代表の愛称が「猿飛ジャパン」と言われていることからもわかるように、ネット上でアクロバティックなプレーが繰り広げられるのが、他にはない大きな魅力だが

もっとみる
あの男が再びウラで動きだした

あの男が再びウラで動きだした

いよいよ、「AFCアジアカップ 2019」が始まる。17回目の開催となる今回のUAE大会から、本大会の出場枠がこれまでの16か国から24か国に拡大され、精神的にも肉体的にも今まで以上に過酷な大会が、2019年1月5日から開幕する。

おそらく、日本代表に関する情報や対戦相手に関する情報は、多くのメディアで報じられることだろう。また、毎回のように注目が集まる「中東の笛」や「アウェイの洗礼」のようなも

もっとみる
卓球界の異端児、早川周作さんの挑戦

卓球界の異端児、早川周作さんの挑戦

スポーツ界でも稀有な存在の琉球アスティーダ代表取締役早川周作さん。

少し前、早川さんからアツいお話を聞かせてもらったのだが、Tリーグに対しても、ストレートに自分のスタンスを貫いているのが興味深かった。

スポーツは、地域でこそ盛り上げていくべきという考えのもと、開幕戦が東京で行われ、地方チームのカードを組まなかったのはナンセンスだと言い放った。その発言そのままに、自らも、Tリーグの開幕戦には行か

もっとみる
スポーツ観戦のあり方を変える可能性を秘めたフェンシング全日本選手権、開幕。

スポーツ観戦のあり方を変える可能性を秘めたフェンシング全日本選手権、開幕。

フェンシングの全日本選手権が開幕し、12/9に東京グローブ座で行われる決勝大会に向けて、選手たちのアツイ戦いが始まりました。

戦う選手たちのモチベーションも高く、決勝へのストーリーを生み出したことは、興行の成功に向けて、とても大きなことだと思います。 詳細は以下の記事をご覧ください。

https://toyokeizai.net/articles/-/242510?display=b

僕も

もっとみる
BTS騒動にみる報道の役割と日本人としての行動

BTS騒動にみる報道の役割と日本人としての行動

一連のBTS騒動。

前提として、僕は親韓でも反韓でもない。だが、これらの騒動は決して、気持ちの良いものではないと感じる。

この騒動自体が、だ。

僕には、韓国人の友人も、もちろん、いる。一方で、剥き出しの反日感情を示された行動がニュース番組で流れると、大勢の韓国人の姿勢に対しては、嫌気がさしている自分も、いる。

まずはこちらの記事を読んでみてほしい。一連のBTS騒動のことが書かれたものだ。

もっとみる
AbemaTVのマイナースポーツ配信の可能性を探れ!

AbemaTVのマイナースポーツ配信の可能性を探れ!

先ほど、太田雄貴さんのSNSで、今年のフェンシング全日本選手権がAbema TVで5時間生放送されることが発表された。

太田さんの小出しでの話題提供の手法は、非常に参考になる。僕らスポーツに興味・関心のある人間からすると、いろんな仕掛けが用意されているようで、純粋に面白い。そのように感じている人は、きっと多いことだろう。

今回の全日本選手権は、チケットが買えずに会場に来れない大勢の方々がい

もっとみる
フェンシング界賞賛記事のウラ側

フェンシング界賞賛記事のウラ側

本日、東洋経済オンラインで、フェンシング協会会長の太田雄貴さんの改革への挑戦を書いた記事が公開された。

これは結果論でしかないのだが、多くの人に記事が届けることができた。社会に一石を投じるという、マスメディアに記事を書くことの役割を果たすことができたのは、僕にとって大きな成果だった。

では、なぜ僕の書いた記事は、ヤフートップに掲載されたのだろうか?

また、なぜ僕の書いた記事は、SNSでバズ

もっとみる
e sportsの持つ可能性を

e sportsの持つ可能性を

今更ではあるが。。。はじめてe sportsの現場を訪れてみてた。

訪れたのは、渋谷エクストリームホールで行われた「SHIBUYA TRYOUT! DIG INTO GOOD GAMES」。

やはり現場に出て実際に観てみないとわからないことが沢山ある。

僕はゲームをやらないし、ゲームの映像を観るのにも興味はないに等しい。だが、初めて現場に来てみると、なかなかに楽しめた。

ただのゲームイベ

もっとみる
一歩を踏み出すきっかけ

一歩を踏み出すきっかけ

「インスタ映えしそうだねぇ」

ある方が、インディ鈴木氏(42)の写真をみて、こう言った。

奇抜な髪型とさわやかな笑顔に、カラフルな衣装。

確かに風貌はその通りだなと思った。

でも、インディ鈴木の真骨頂は、自由な発想とオープンなマインドにある。と僕は思っている。

何でこんなにもフランクに人と接することができるんだろう、とずっと思っていたが、その秘密の一部を、彼が月に1回必ず実施している「月

もっとみる