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仕事は自分で創れ

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2021年5月の記事一覧

科学技術以上に蓄積されて醸成されている人類の知恵

科学技術以上に蓄積されて醸成されている人類の知恵

この1年、本に向き合う機会が一気に増えた。

もともと、自分でも本を出版した経験もあるし、カナリアコミュニケーションズという出版会社を運営している。だから平均的な人よりも本との接点は多い。

ただ、一方で、本を人並み以上に読んでいるかと言えばそうではない。私は、正直、本をちゃんと読みだしたのは20代後半だ。
それ以降は、本の価値は分かってきたつもりだが、仕事を優先して必要最低限の本しか読まなかった

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仕事はお金を稼ぐという意識がないと上達しない

仕事はお金を稼ぐという意識がないと上達しない

給与は誰からもらいますか?
と社員に聞くと、いまでも会社からと答える日本人も多い。
ただ、ここ20年ぐらいの間に、日本では給与はお客様からもらうものという考え方は浸透してきたように思う。

実は、この質問は私が長年ビジネスで関わってきたベトナムでの社員教育サービスの際に、受講生に必ず聞く質問の一つだ。

10年以上前のベトナムであれば100%近くが、会社また社長と答える状態だった。
日本は、少なく

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メディアリテラシーは仕事だけでなく生活のためにも不可欠な時代

メディアリテラシーは仕事だけでなく生活のためにも不可欠な時代

最近はネット上で動画視聴は当たり前になった。

ちょっと、スマホで動画をチェック。電車の移動中などで映画を観ることが出来れば、動画サイトで学びの動画を探して、視聴することも簡単にできる。
たった数年で、動画を見る時間は相当増えていると実感する。

実際の統計データでも右肩上がりだ。
コロナ禍の影響の中、こういう動画配信系は軒並み過去最高収益である。

一方、TVはどうかと言うとTV離れはどんどん進

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今子供が学んでいることを今の大人が学ぶ時代

今子供が学んでいることを今の大人が学ぶ時代

私の人生も半世紀を超えた。
何かにつけて、学ぶことが増える今日この頃である。
学ぶといえば、小さい頃の学校での勉強が印象的だが、考えてみれば、人間というのは生まれたばかりの時に、考えられないくらいのことを学ぶ。

赤ちゃんがどうやって言葉を覚えるのかも、個人的にとても興味が湧く。何度かそれを説明した本を読んだことがある。言葉を覚える前から、表情や泣き声で母親とコミュニケーションができる。これらは本

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国境を超えるネットの役割とこれからの課題

国境を超えるネットの役割とこれからの課題

ネットのつながりや力が世界を変えられるのか?
私は仕事柄でもあるが、個人的にもとても興味がある。

ここでは私はネットという言葉をインターネットだけのことではなく、この通信インフラに乗っかって動くSNSや様々なアプリケーションソフトのことを総称して使っている。

また、インターネットメディアやSNSメディアのような言い方もあると思うが、新種のメディアも含んでネットと表現することにする。

このネッ

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後始末がどれだけ大変かを身につまされる出来事

後始末がどれだけ大変かを身につまされる出来事

後始末を誰がするか?
地球レベルの大きな課題だ。

後始末、後片付けは自分でしなさい。
子供の頃に、親によく教えられてきたような気がする。
部屋の中におもちゃをばらまいたままで、片づけなさいと怒られる。焚火をしたら、火の始末をちゃんとしなさいと怒られる。

子供の頃は、何かと後片付けや後始末というのを躾けられたような気がする。
きっと、怒られながら理由も分からず日本人は身に付けてきたのではないだろ

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仕事のスキルはスポーツのスキルと同様に劣化する

仕事のスキルはスポーツのスキルと同様に劣化する

スポーツというのは年齢と共に、総じてパフォーマンが落ちる。
種類によって程度差はあるが、たいていのスポーツは20代、30代がピークだ。
比較的息の長いスポーツのゴルフでもプロの世界を見ていても分かるが、頑張って40代前半である。

これはアマチュアの世界や趣味の世界のスポーツでも変わらない。
私も今でもスポーツは続けているが、今は水泳にしても40代前半の時に比べると泳ぐ距離は半分になっている。

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“何かを始めるのに遅すぎることはない”ことを気にする時代は過去のもの

“何かを始めるのに遅すぎることはない”ことを気にする時代は過去のもの

何かを始めるのに遅すぎることはない。
私が40歳の頃から、好きで使ってきた言葉である。

伊能忠敬の功績や活躍を伝える際に、良く引用されている。彼が自らそう語った話ではないと思う。私はこの言い回しを20年近く、ことある度に使ってきた。

今まで、好んで使ってきた理由は、大きく分けて2つである。
人間は、何歳になっても若い頃に戻りたい。
若い頃にああしておげはよかった、こうしておけばよかったと思う生

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危機管理の難しさが分かっている日本人はどれだけいるのだろうか?

危機管理の難しさが分かっている日本人はどれだけいるのだろうか?

最近の日本、どうなっているのかと心配していることがある。
いや、それを飛び越えて、いい加減に自覚しようよ。と言いたくなることでもある。

今のコロナ禍で特に顕著だが、どうも危機管理の難しさが分かっていないように思う。今は恵まれ過ぎた国だから、危機の体験が少ないのが背景にあるのが最大の要因であるのは疑う違う余地はない。

私は経験がないが、戦時中であれば、その時の人々は、恐怖と不安の中、危機の中で何

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神戸界隈で1年近く過ごして分かってきたこと

神戸界隈で1年近く過ごして分かってきたこと

この1年で、私の日常生活や仕事のやり方もがらりと変わった。
私だけに限らず、日本でも世界でも多くの人がそうだろうと思う。

私の場合は、とにかく移動が減った。
だから運動量も減った。この数年間、スマホに勝手に歩いた歩数が記録されているが、平均的に2/3ぐらいになっている。これは結構気にしていて、最近は、出来るだけ歩くことを心がけている。そうすると、必然的に神戸界隈での散歩が増える。

神戸界隈の写

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多文化共生の実現が不可欠な日本でのシニアの役割

多文化共生の実現が不可欠な日本でのシニアの役割

新興国から沢山の外国人が、日本に来ていることは、この数年で一般市民にも知られることになった。

その背景は、コロナ禍前までは、毎年、日本に在留する外国人の数が急増していた。ネットで簡単に調べられるが、内訳をみると、ベトナムやネパールが急増しているのが分かる。

ちなみに、直近のデータで見るとこんな推移だ。
これらの国の日本への入国のスタイルは留学か技能実習生だ。コロナ禍の前には、特定技能派遣という

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ゲーム脳やスマホ脳を心配する前に出来ること

ゲーム脳やスマホ脳を心配する前に出来ること

ゲーム脳、スマホ脳。
こういう言葉は刺激的であり衝撃的である。

これらはいずれも書籍のタイトルでもよく使われるようになった。
脳科学者が著したものもあれば、そうでない立場のものもある。
脳科学については、科学的にも賛否あるようだ。

創業した約30年前から、私はゲームの悪影響を心配してきた。
拙著にも私の意見は記してきたが、その当時のゲームブームは特にひどかった。

バイオレンスなコンテンツが席

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