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私の日常-About My Days

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私が書いてきた記事のうち「私の日常」にまつわる記事をまとめています。
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#札幌

札幌に来るなら6月下旬。

札幌に来るなら6月下旬。

5月の札幌は雨も少なく、湿度も低く、カラッとした晴れの日が続いている。照りつける太陽の光が肌を刺激することもなく、ただじんわりとほのかに暖かい空気が身体を包んでいて、上空を見上げると雲ひとつないうすい青が広がっている。

自転車をこいでいると、ガスマスクをつけたおっさんとすれ違った。あごの下に2つの通気口みたいなものがぶら下がっているガチのガスマスクである。

そんな人は見たことがなかったので「ダ

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自転車日記。

自転車日記。

7年ぶりに自転車を買った。

朝おきて仕事に行く準備をするのだけど「あ、今日からの俺は自転車じゃないか!」と思い出して背中に羽が生えたかのような気持ちになるというか。

昨日は天気がよかった。札幌なのに最高気温は20℃に届いてすっかり初夏。でもこれを書いている今日の札幌の最高気温は5℃みたいでゲッソリ。この寒暖差はつらい。それはともかく、7年ぶりにチャリに乗った昨日は天気がよかった。

チャリをこ

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北海道民以外は共感できない記事。

今日はガチのマジで北海道限定の話。ただし北海道民がこの記事をみたら「うわ、たしかに」となると思って書く。

北海道には「なんでもリサイクル ビッグバン」という会社がある。なんのこっちゃ。ちなみにこの記事は案件ではない。

北海道に本社を構える「ビッグバン」は、リサイクルショップを運営しているのだが、朝や夕方にテレビCMを放送している。

そのCMがこれ。この記事を最後まで味わうためにほんのちょっと

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袋詰めのやつを見つけろ!

袋詰めのやつを見つけろ!

先週末の金曜日、会食に呼んでもらった。

お酒が一生飲めない私だから、みなさんがビールやらハイボールやらを飲む中で、相変わらずウーロン茶を飲みあさる。

という質問に対しては、もう通算30回くらい説明したんじゃないか、と思いながら要点を端的に伝える。聞くも涙、語るも涙な理由であるが、詳しくは以下の記事を読まれたし。

「じゃあ、もう1軒いきますか」と言われても、私の場合は「妻が家で待ってますので」

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それはまるで、はじめてのおつかい。

それはまるで、はじめてのおつかい。

今日は土曜日。

たまってる仕事というか、やるべき作業があるから、それを片付けようと思って外で作業することにした。



朝から札幌の地下街を歩いていると、少し先に5才くらいの女の子がピョコピョコ歩いている姿が目に入った。

女の子は背中にピンクのリュックを背負っていて、エメラルドグリーンの帽子、紫のスカート、まるでサーティーワンアイスクリームのポッピングシャワーみたいな出たちをしている。

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90歳の女性に聞けないこと。

90歳の女性に聞けないこと。

朝9時からの商談が30分でまとまり、次の10時からのアポイントまで少し時間があった。移動時間を考慮しても20分ほどの空白がある。札幌市内中心部にいた私は、デパートの三越の前にあるベンチに座ることにした。

前日までの雨模様とうってかわって快晴の札幌。
中心部といえど午前9時台とあって人通りはまばら。

「20分もあるしクソエッセイでも書くか」と思ってベンチでスマホを開く。が、noteを開くものの書

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福岡に唯一「勝った」と思えたこと。

福岡に唯一「勝った」と思えたこと。

福岡に出張で訪れたのは、
もうずいぶん前のことに感じる。

北海道うまれ北海道育ち、32歳になった現在も、北海道に暮らす生粋の北海道サイボーグの私である。

福岡には3日間滞在したのだが、初日に福岡空港に降り立った私は、博多駅前のホテルに移動した。

福岡空港は福岡市内の中心部にあり、
空港から博多駅まではわずか5分程度。

札幌駅から新千歳空港までは40分以上かかるわけだから、体感時間として5分

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札幌の空き地に映画が流れる。

札幌の空き地に映画が流れる。

札幌には狸小路商店街がある。

古くからあるアーケード街で、東西にまっすぐ、狸小路1丁目から7丁目まであり、もうすこし足を伸ばすと狸小路8丁目、9丁目という幻の場所も存在する。

たしか北日本でもっとも大きなアーケード街だと、どこかで聞いた。

狸小路には居酒屋、お土産屋、ゲームセンター、ラーメン屋、雑貨屋などが並び、まぁ、よくある商店街という、イメージ通りの商店街。



この狸小路には「空き

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私をコントロールしてほしい。

私をコントロールしてほしい。

2020年の何月だったかはもう忘れたが、この国は緊急事態宣言下にあった。これを読んでくれている全ての日本人の方々も共通のご経験をお持ちかと思う。

職場も閉鎖で居酒屋には人はおらず、普段は人が多い我が街札幌も、外はまばらに人はいるものの、ゾンビータウンのような有り様だった。

と、誰が言ったかは忘れたが、私の高校時代の友人とLINEで話し、ある日、私を含めた3人で平日の日中からビデオ電話をすること

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大人のダッシュって怖くね?

大人のダッシュって怖くね?

仕事を終えて車を運転していた。

札幌市内を南北につらぬく、通称「石狩街道」を南に向かって車を走らせた。時刻は20時を過ぎている。太陽はとっくに西のはるか向こうに沈んで、夜の闇が札幌を包む。

石狩街道は片側3車線で交通量が多い。当然、信号も多い。

鼻くそをほじくりながらアクセルに右足をのせた私は、前方の信号が赤信号であることを確認した。

ブレーキをゆっくり踏む。

むかし付き合っていた元カノ

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続・井の中の蛙、札幌の文章講座の講師になる。

続・井の中の蛙、札幌の文章講座の講師になる。

今年(2023年)1月以降に私を発見してくださった方は、おそらく以下の記事をご存じではないかもしれない。

この記事の内容を端的にいえば、

というもので、ただのアマチュアのカスである私が、何を勘違いしたのか、札幌市民向けに文章講座を開講することにしたよ、という内容である。

ことの経緯、顛末をお知りになりたい方は、ぜひ記事を読んでいただきたいが、読まなくても大丈夫。



この講座、実は最低参

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まだ付き合ってないっぽい2人。

まだ付き合ってないっぽい2人。

夜、札幌市内の商店街を歩いていた。

商店街の両脇には、こじゃれた飲食店が多く、太陽が沈むにしたがって、多くの人たちがここに集まってくる。

私の場合、誘うような友人も限られているし、重大なことに一生お酒を飲むことができない。だから素通りする。

【関連】一生お酒が飲めないの?と思ったら

商店街に面したこじゃれた居酒屋、ガラス窓の奥で、ビールグラスを片手に会話するお客さんを見ながら「クソッタレめ

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北国特有の春の香り。

北国特有の春の香り。

道で倒れる人を黙って見つめるしかなかった。

4月3日は月曜日。
スマホの振動音で目を覚ました。

今日から新しい年度が始まるから、きっと外に出れば新品のスーツに身を包んだ若者が、札幌の街をトコトコ歩いているだろうなぁ、とまったく思わずに朝の身支度を整える。

いつものように家を出る。ダウンのコートは不要で、薄手のコートを1枚羽織れば、じゅうぶんに外気からは身を守れる気温になった。

札幌の春は、

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札幌にはご出張で?

札幌にはご出張で?

私は札幌生まれだ。社会人になってからも、札幌から出て長期で仕事をしたことはない。出張で関東・関西、日本全国で仕事をしたことはあるが、札幌以外の街で生活したことはない。

ある日、あまりにも時間がなかったので、札幌市内でタクシーに乗った。歩けば20分だが、タクシーなら数分の距離である。

「どこどこまでお願いします。近くてすいません」

なんて媚びながらタクシーに乗車する。
運転手さんは若めの女性だ

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