承認欲求について2 アドラー ヘーゲル ハンナ・アレント

ヘーゲルの場合

ヘーゲルは主奴論において、人間関係は承認を巡る闘いだと言うことを書いた。奴隷は奴隷であることを徹底していくと自己の在り方が変化して主人と立場が逆転してしまうと言う弁証法哲学を述べたとも言われる。彼の哲学を突き詰めるとマルクスのように『万国の労働者よ立ち上がれ!』になるのかどうかはよくわからない。

むしろヘーゲルは、承認を巡る闘いを調停するためには、お互いに相手を奴隷にし、主人に

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τὸ τί ἦν εἶναι(まさにそうであるところのそのもの)

こんばんは。

二天一流の兵法者のまっちゃんです。

最近、いろんなことを次々と学んでいますが、時に正反対だったりすることを学んだりします。

そんなときも「滅ぼし合う対立物の統一」を忘れずに、常に「すべてのものは疑いうる」という南鄕先生の「おまじない」を忘れずに一生懸命取り組んでいます。

ただ、今学んでいるアリストテレスの「τὸ τί ἦν εἶναι(ト・ティ・エーン・エイナイ)」=「まさに

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矛盾と反対の違い〈アリストテレス『命題論』、今道友信『アリストテレス』〉

ref.今道友信『アリストテレス』196-198頁

世間では二項対立がよく言われる。冷/熱、善/悪、絶対主義/相対主義、現実主義/理想主義、西洋/東洋、感情/理性、右翼/左翼とか、挙げれば切りがない。しかし、これら二項がどんな対立関係にあるかについての言及は、少なくとも世間一般ではあまり見ない。おそらく、多くの人はそれらしい二つを持ってきて、自分が分かりやすいように言葉のラベルで加工するだけにな

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主述関係の四つの型〈アリストテレス『カテゴリー論』第7章-2〉

「SはPである」は一般的な命題の形だが、これはSとPという二つの概念から構成されている。両概念は組み合わせられることによって関係をもつ。僕はその関係には四つの型があり、それは、両概念の準ずる全称命題と特称命題の真偽、両概念各々の周延関係によって区別されると考えている。

アリストテレス『カテゴリー論』第7章では、概念間の種々の関係を扱うが、それらの関係はお互いに均質的なものではなく、上の区別を念頭

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承認欲求について

アドラー心理学を解説した『嫌われる勇気』には「承認欲求に囚われず目的論で生きよ」ということが書いてある”ようだ”。
”ようだ”といったのは、同書は昔読んだが中身を忘れてしまったので、YOUTUBEの一分解説で「復習」したからである。

「目的論が正しいのか、原因論なのか?」はアドラーとフロイドの見解の相違とも考えられるが、どちらか一方の見解に縛られるのは賢くない。ここはアリストテレスのように柔軟に

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【親友って?】アリストテレスの友情3段階

あなたの周りには、
友人と呼べる人が何人いますか?
友人の定義って何でしょう?
親友と友人の違いとは?

古代ギリシャの哲学者アリストテレスが、
「友情」を3段階に分けて
説明をしてくれています。

実用の友情
快楽の友情
善の友情

「実用」の友情

利害関係に基づいた友情のことです。いわゆる「よっ友」(古い?)。すれ違ったら軽く挨拶を交わすだけの関係性で、相手から得られる利益を愛している状態で

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あなたの明日のラッキーカラーは”青”です!(勝手に決めちゃう)
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関係的なもの〈アリストテレス『カテゴリー論』第7章〉

アリストテレス(6a30-40?)によれば、「何かに対する」「関係的」と言われるのは、

そのものが「他のものの・他のものより」という仕方でまさにそれであるところのものであると語られるもの

或いは

他の何らかの仕方で「他のものとの関係において」そう語られるもの

とされる。例えば、「Aはより大きい A is bigger」は、AはA以外の何か“より”大きいことを言い、また「Aは二倍大きい A

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述語と属性、存在するものの四分類〈アリストテレス『カテゴリー論』第2章〉

この回では、あるものが述語であるか否か、属性であるか否かによって四つに分類されるとするアリストテレスの議論を見ていく。

まず、述語についてだが、ものごとには述語になれるものとなれないものがある。「動物」は「人間は動物である」といった仕方で述語になれるが、「ソクラテス」や「東京タワー」といった特定の個人や個物は述語になれない、という具合にだ。いやいや、「プラトンの師匠はソクラテスである」というふう

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アリストテレスと儒教倫理学

《小説家になろう》と言うサイトで、『もし呂布がアリストテレスの倫理学を学んだら』と言う架空歴史小説を連載しているのですが、その関係で、儒学とアリストテレス倫理学の比較論をいずれ纏めて置きたいと常々思っていましたが、その時間も取れず未だ為されないでいた。

岩波文庫の『大学』の解説を読むと「儒学は一般に修己治人の教えだと言われる」とある。これはアリストテレス倫理学にも通ずるところはあり、アリストテレ

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種差、差異特性、差異〈アリストテレス『カテゴリー論』第3章〉

今回は僕がアリストテレスの概念の中で一番注目している「種差(差異特性)」の概念を紹介する。ではまず本文を引用しよう。3章は短いので全文を二回に分けて引用する。

一方のものが他方のものについて、それを基に措定されたものとして述定される場合には、その述定されるものについて語られる全ての事柄が、さらに、その基に措定されたものについても語られることになる。たとえば、特定のある人間について人間が述定され、

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