ローマ・イタリア史㉖ ~リソルジメント~
18世紀末、フランス総裁政府に任じられたナポレオンのイタリア遠征は、長らく分裂状態にあったイタリアに民族意識と統一への機運をもたらした。オーストリア・サルディーニャ連合軍を破ったナポレオンはカンポ=フォルミオの和約で北イタリアを獲得、その交換条件としてオーストリアはヴェネチアを得た。ミラノに続いてジェノヴァも支配下に収めたナポレオンは皇帝となった翌年の1805年にミラノを首都としたイタリア王国を樹立して自ら国王となり、さらにローマやナポリにも版図を拡大し、息子にローマ王、兄に