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  • 不登校が放送大学を最短卒業した話

    不登校が放送大学を最短卒業した話です。 卒業するコツなど書いています。

  • 学術的な話

    学術的な話です。

最近の記事

ナイトワークについて

ナイトワーカーに対する風当たりについて  まずは、ナイトワーカーに対する風当たりについてしばしば混同されているのは、能動的か受動的かということです。前者を擁護する言論では、後者において不遇に陥っているSOSに対するバッシングが少なくありません。「被害者意識」を持つな、というのです。前提として「被害者意識」と「被害者」は明確に違います(違うし、被害者意識自体を必ずしも非難して当然と正当化されるべきものでもないでしょう)。騙されて、あるいはやむを得ない事情で避け難く自らを犠牲

    • 民族差別について

      個人的体験から  まずは、自分の個人的体験からお話いたします。何故かいつの間にか私のことを韓国人として認知する人がいらっしゃいました。恐らく比喩的表現と事実とが交わったのだと思います。ここまでは特に問題ないとして、今年8月に現実世界で直接「通名じゃなく本名で活動しなさいよ」と非難されたことがありました。驚いて閉口しました。当然その場で否定しますが、当人は思い込んで聞く耳を持たず(デマを信じ糾弾する傾向としてあり得るのかもしれません)。  (1)何故通名では良くないのか?

      • ヴェイユと矛盾

        矛盾と中道  矛盾とは二つに引き裂かれた原理とも捉えることができます。前述のヴェイユの言葉を借りれば「こういう方向をじっと耐え忍んで」いること、つまり中道でいることで執着という名のこの世のしがらみから離れることができます。事物のダイナミクスから見ても、非常に幾何学的な様相を呈しています。まるで、ヴェイユがピタゴラスの思想に惹かれたように、真理とは何か法則的なものなのです。  もう少し身近な例を挙げると、個人の好悪を全体に敷衍しようとする支配的な人がいるとします。「私が

        • 「空」を考える

           今回は、仏教における「空」に焦点を当てて論じることを試みたいと思います。尚、浅学者の雑感に過ぎませんので、もし専門的に詳しい方がお読みくださり誤謬を発見されましたら、ご教示いただけますと幸甚です。 空とは何か  仏教で「空」の概念を考える際は、中観派に拠って立つ必要があるでしょうか。中観派とは唯識派と並ぶインド大乗仏教の二大学派の一つであり、空を教義の中心とします。  では、そもそも今回主題とする「空」とは何でしょうか。web版 新慕浄土宗大辞典によれば、  という

        ナイトワークについて

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        • 不登校が放送大学を最短卒業した話
          3本
        • 学術的な話
          9本

        記事

          雑感(人間の生存本能を考える)

           昨日、体調を崩してふと気づいたこと。  改めて、身体的な不調と精神的な不調では、周囲の警戒度が違う。  これまで自分の記事でスティグマ、偏見、差別は良くないと一辺倒に主張していたのですが、そもそも何故人は偏見という形で警戒、防衛しようとするのか、その差別が生じてしまう原理についてもう少し掘り下げるべきではないか?と電車に揺られながら考えていました。  アドラーは「すべての悩みは対人関係の悩みである」¹⁾と言いましたが、身体的不調が概ね自己完結するのに対し、精神的不調は

          雑感(人間の生存本能を考える)

          男女の辛さを考える

           日本では2024年時点でジェンダーギャップ指数が156か国中118位という状況になっています¹⁾。個人的にはそのような結果が出ているなかで、どうしてミソジニーが出てくるのか深く掘り下げていきたいところでありますが今回は、男女それぞれの辛さに焦点を当てて、エッセイ調に書いて参りたいと思います。 男性の辛さ  まずはこの「男性優位社会」において、男性は強い、社会的地位がある、お金を持っているべきだ、感情を出してはいけない、一家の大黒柱である、といった極めて重たい社会的規範の

          男女の辛さを考える

          中道としての精神分析

           今日は。只今、電車に揺られながら文字を打っています。空腹のまま出掛けたので尚、酔いやすく意識朦朧としながら執筆しています。どんな状況でも一定の成果を上げられるように今日も素振りを頑張ります。  さて、昨夜は記事を書いていましたが途中でカーブを曲がり損ねたので、今回はリベンジということで、エッセイ的に読み易いものをと考えています。調子のいいときにメリトクラシーやマキャベリなどを深めていきたいですね。 精神分析から集団力学を考察する  こちらは昔からよく私が引用する Me

          中道としての精神分析

          ビスマルク的国際秩序について

           こんばんは。最近訳もなくションボリしていました。憂鬱の秋でしょうか。調子が良ければ高村智恵子のことを書こうと思っていたのですが溌溂の秋にするために、もっと日本をかの全盛期のように盛り上げたい。そんな思いで今日はビスマルクについて言及します。ビスマルクの秋です。  とりわけ、19世紀にビスマルクが行った国際秩序にフォーカスを当てて、その功罪や周辺国との均衡などを掘り下げて参ります。どうぞよろしくお願い申し上げます。 国際的秩序と散種  ビスマルクの中で既に我が国であるド

          ビスマルク的国際秩序について

          水俣病と公害について

           今晩は。へろへろです。もしかしたら極限に疲れているときでも楽しく取り組めるコトが自分に合っているのかもしれませんね。今日は0時を回るまで頑張ってみます(只今21時半)。どうぞよろしくお願いいたします。 水俣病について  さて、皆様は「水俣病」をご存知でしょうか。『苦海浄土』や石牟礼道子など、何処かで聞いたことがあるかもしれませんね。熊本で発生した水俣病とは、高度経済成長期に産業発展の副作用としてもたらされた公害問題です。企業城下町である或る化学工場から排出された水銀が海

          水俣病と公害について

          災害ボランティアとSNS

           こんばんは。今週末も連休ですね。ゆっくり出来ておりますでしょうか。今回は、能登半島の被災地域で大雨による被害が大きい状況を受け、幣ラジオ番組で特集を組んだ能登半島地震およびボランティア活動にもう一度改めて言及して参ります。何故なら、今議論の俎上に少しでも上げ直していかないと、同じことが繰り返されるからです。 能登半島地震を振り返る  さて、皆様の記憶にも新しいと思われますが2024年1月1日、世の大半が帰省などをし日々の疲れを癒しながら正月を過ごしている時分、16時10

          災害ボランティアとSNS

          自己否定/結婚観/サラエボ事件ほか

           こんばんは。昨夜はちょっと自分の軽率な言動で一日しばらく自己否定感が続きました(こういうのをTwitterに呟くと仰々しいですよね)。そんななかでも、こんな比類なきダメ人間に暖かい眼差しを下さる方々には頭が上がりません。今日は何かこんな心境でとても偉そうなことが言えないので、自己否定、結婚、サラエボ事件についてエッセイをまとめます。最後何やねん。 私の自己否定  今度、何処かで自己否定にまつわる本が出ますね。便乗させていただき、いやそれはそれとして独立して、私の自己否定

          自己否定/結婚観/サラエボ事件ほか

          生活保護の誤解や実態

            こんばんは。連勤中に筆を取ってみます。何だかすいすい書けそうな予感がします。日頃から働いていたほうがよいのでしょうか。ぜひスキなど、引き続きよろしくお願いいたします。スクショはしませんから。いつも有難うございます。  さて、今日は生活保護について少し言及してみたいと思います。キーワードは不正受給、窓口問題、就労、スティグマなどを筆頭に抽出していきます。始めに、生活保護の制度や仕組みを事実に基づいて中立的に記したあと、貧者に対するスティグマやキャンセルカルチャーなどを筆者

          生活保護の誤解や実態

          分断および相対主義についてのエッセイ

           今晩は。毎度遅くなり申し訳ございません。謝罪から始まるのが誠にサラリーマン的ではありますが、ビジネスにおいても雇用者的視座と経営者的視座でもって展望しながら今後もお金にならない人材として独立オフィスを築いてゆければと思います。どうぞよろしくお願い申し上げます。  さて、冒頭から二軸を突き出して参りました。今回は分断そして相対主義などについて論じていきたいと思います。こちらは、先ごろ聡明な友人と通話し刺激を受け膨らませていきたいと考えました。思想が違えても尊重し合える態度は

          分断および相対主義についてのエッセイ

          誹謗中傷で起きる死について

           誹謗中傷で亡くなる方が後を絶ちません。実名で、顔を出して、この小さな島国である日本で全て晒した状態で一瞬にして一挙にパブリックエネミーを引き受けざるを得ない恐怖を我が事のように感じられる人はどれほどいるでしょうか。 誹謗中傷にまつわるデータ  総務省によれば¹⁾、SNS上で誹謗中傷を目撃している割合は65.0%で、そのうち最も多いのがX(旧Twitter)です(サービス利用者と目撃数には相関があります)。これは恐らく名指しで中傷している割合がこれだけという意味合いと解釈

          誹謗中傷で起きる死について

          菊池寛『屋上の狂人』からいじめを考察する

           こんばんは。こんな時間に執筆してしまいまして申し訳ございません。夜型だからか、いつも寝る前にかけてブーストがかかるようなんですね。しかし家族会議をしていたら、そちらにエネルギーを使ってしまいました。とほほ。がんばるぞ。  今回はこちら菊池寛『屋上の狂人』です。現代ではなかなか色々な部分へ抵触しそうな題材ではありますね。この題材から現代にも通ずる普遍的なテーマに敷衍していこうかと思います。よろしくお願い申し上げます。  あらすじ  主人公の勝島義太郎は屋上に登り空を眺め

          菊池寛『屋上の狂人』からいじめを考察する

          マルキ・ド・サドからストックホルム症候群を考察する

           こんばんは。この度は夜分遅くなってしまい申し訳ございません。とても大切な友人と電話をしておりました。もしかしたら0時を回ってしまうかもしれません。ごめんなさい。今日はマルキ・ド・サド「ファクスランジュあるいは野心の罪」からストックホルム症候群について考察していきたいと思います。よろしくお願い申し上げます。 ストックホルム症候群とは何か  まずは、そもそもストックホルム症候群の定義や意味などの解説から始めて参ります。原義では誘拐事件や監禁事件などで犯罪被害者が人質などに遭

          マルキ・ド・サドからストックホルム症候群を考察する