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国語を勉強しても書けるようにならない理由/作家の僕がやっている文章術084

国語を勉強しても書けるようにならない理由/作家の僕がやっている文章術084

鑑賞する文章と、内容を確実に伝える文章とでは、書き方を使い分ける必要があります。

<文例1>
赤いあざだらけの足首をあらわに見せるほどに短い裾のスラックスをはいて、赤い靴下も編み上げの茶色の靴もボロボロで、スラックスに突っ込んだ両手は見えないが、半袖のひじも、そこから伸びる痩せた腕にも赤や紫のあざが点々とにじんでいる。

英治は直感的に虐待かもしれない、いや虐待だと、しかし感情的にはならずに冷静

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新人賞は楽しいもの

新人賞は楽しいもの

草野球という言葉がありますよね。いわゆるアマチュアの方が集まって、楽しみとして行う野球のことです。

僕は野球をあんまりやらないんですが、草野球終わりのおじさんたちを居酒屋とかで見ると楽しそうですよね。

スポーツってだいたいそうですよね。プロを目指してスポーツをする人って、プレイヤー人口的にはごくごく少数です。

なぜこんなことを考えたかというと、Mー1のスタッフと話していたのを思い出したんです

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器用貧乏な人以外は見ないでください。器用貧乏な人、共感できると思います。

器用貧乏な人以外は見ないでください。器用貧乏な人、共感できると思います。

「あなたのアピールポイントは何ですか?」
こう問われたら、何と答えるだろうか。私は答えられない。
この点は誰にも負けない!という点が私には無いと、自己評価しているからだ。

私は、何かに秀でている人を心から尊敬する。
ひいては、
とある人「俺って、○○に秀でてね?なあ?そう思うよな?これなら絶対に一番になれるわ」
周りの人「、、、、、、そうだね。」
とある人「いやー参ったわ、世界が俺を待っているわ

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【たまに音楽】無理だとか、ダメだとか、知るかコラ

湘南乃風がAmazonprimemusicで流れてきた。ゴリゴリした昔聴いてた感じの曲で、ズバッと刺さってきた。
MVは若い子たちの写真ですが、20代の頃リアルタイムで湘南を聴いていた、今の30代40代に向けて刺してる歌だと思った。

【note継続の秘訣】役に立とう、為になろうと書いていては、いつかスランプが来る?

【note継続の秘訣】役に立とう、為になろうと書いていては、いつかスランプが来る?

そういえば、年末にnoteから
2021年の各自の成績?みたいな
報告が届きましたね。

よく読まれた記事は、
私の場合、職業柄か、
出版社への原稿の持ち込みや
文学賞への応募のポイントを
書いたのが、上位、5つでした。

これはきっと「為になる」
「役に立つ」記事?と
認識されたのでしょうか。

たしかに、
本以外に趣味もなく
仕事も出版社だから、
そうなりがちなのかあ。

でも、最初から、

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個人クリエイターが仕事を拡張していく5ステップ

個人クリエイターが仕事を拡張していく5ステップ

先日、ちょっと同業者の友人と話している時に、「別所さん、2022年は越境の時代になるってこの前書いてたけど、どうやって個人でそんな風にスケール感出せるんですか?てか、仕事って、そもそもどうやって拡大するんですか?ただの一クリエイターにとって、別所さんのいうような仕事の広げ方って割と難しいです」みたいなことを言われて、思わず「むむっ」と唸りました。

確かに僕は、割と上のようなことを言いがちだし、自

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小説家になりたい

小説家になりたい

「ふう。今日は一万字書いたぞ」
 ちょっとトイレにと、席を立つとふらついていた。
 頭が熱をもっているようで、ボーッとして思考が回らない。4,5時間ずっと集中しっぱなしだった。
 小説をこの夏から集中的に書き始めたのだが、あっという間に十二万字の大作を書き上げて文学賞に応募した。自分でもビックリしている。
 何年も前から書こうとしていたし、書き出しだけ書いたこともある。だが文が続かなくて、ほったら

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出版社がnoteユーザーに求めるクリエイター像(1)【ダイヤモンド社編】

出版社がnoteユーザーに求めるクリエイター像(1)【ダイヤモンド社編】

メディアプラットフォーム noteと、ダイヤモンド社、扶桑社、マガジンハウスの3社(50音順)が締結したパブリッシング・パートナーシップ。noteで活躍するクリエイターの存在を出版社に伝えることで、才能の発掘やプロモーションを加速させるための施策です。
今回の施策にあたって、出版社はどのようなクリエイター、コンテンツを求めているのか、ダイヤモンド社書籍編集局 局長の今泉憲志さんにお話を伺いました。

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短編小説『君の若さに嫉妬する』

短編小説『君の若さに嫉妬する』

私がその騒いでいるグループの方を見ていて、気にしているのに気付いたのか、マスターが近くに来た。

「お騒がせしてすいません。この前、貴島さんに絡んでいた若者がいましたでしょう。あれから、何回かやってきて、貴島さんに会いたがっていましたよ。彼、東京に行くみたいです」

マスターと私の視線が自分に注がれているのに気付いたのか、ヤマギシは大げさに直立不動の姿勢を取って、頭を下げた。

頭を上げた彼の顔に

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(初投稿)大学生、今みんなつらいのでは。

本来なら病院実習をする時期にもかかわらず、家に引きこもり、ブルーライトを目に浴びせながら、実習とは名ばかりの普通の講義を受け続ける。そんな日々を送る中で失ったものは実習の機会だけではない。それは、「社会とのつながり」だ。それを証明すべく私の一日を紹介しようと思う。

8:30 洗顔、歯磨き、朝飯(よくわからないパン×2、味のしないヨーグルト、コーヒー)
9:00 心臓外科講義その1
10:

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これからは優しさと美しさの時代

これからは優しさと美しさの時代

いつもお世話になっています。作家の浜口倫太郎(@rinntarou_hama)です。

ちょっと前に放映された『爆笑問題&霜降り明星のシンパイ賞』を見ていて、気になるシーンがありました。

(なんかnoteの入りが全部お笑いな気がしますが……まあ好きなんだから仕方ないですよね)

この番組で加賀谷というお笑いコンビの賀屋さんが、ある番組に出演したシーンを流したんです。

賀屋さんがコメントをしたら

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9月6日。黒澤明「難所でひるんだらお終いだ。その難所で耐え、喰らいついて耐える。この努力が天才と凡才を分ける」

9月6日。黒澤明「難所でひるんだらお終いだ。その難所で耐え、喰らいついて耐える。この努力が天才と凡才を分ける」

黒澤 明(くろさわ あきら、新字体:黒沢、1910年(明治43年)3月23日 - 1998年(平成10年)9月6日)は、日本の映画監督、脚本家である。

33歳のデビュー作品『姿三四郎』から始まって、52歳までほぼ毎年話題作品を発表し続けた。『羅生門』『生きる』『七人の侍』『隠し砦の三悪人』『天国と地獄』などが記憶にある。55歳からは、5年に一本というペースになり、『どですかでん』『デルス・ウザー

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主題さえ決めれば、すべてが言える/作家の僕がやっている文章術102

主題さえ決めれば、すべてが言える/作家の僕がやっている文章術102

~~~ はじめに ~~~

いま私はストアカで『文章が読みやすく、分かりやすく、伝わるようになる簡単テクニック』の講師をつとめています。

さまざまな受講生の方が参加なさいます。

社内ビジネス文章、社外メール文章、LP文章、ブログ文章、Web(ウェブ)記事、随筆、小説、プロフィール文章……。

悩みも様々で

「書き始められない」

「書くのに時間がかかる」

「文法の使い方に自信がない」

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エッセイは自分のことばかり話しているのか

 エッセイってなんのために書くのだろうか。そして、どんな意味があるんだろうか。

 自分のエッセイに意味を見出せない時期が定期的にやってくる。なんだか、自分、自分、自分って叫んでいるばかりだと思うからだ。

 

 noteの他の人のエッセイを読むと、その人のことを書いているはずなのに、そうではないように思えるものが多い。もちろん、他人の文章だからそう思えるだけかもしれない。でも、時には自分臭強め

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