紅茶と蜂蜜
掌編~短編のオリジナル創作小説をまとめました。
エッセイの中でもお堅い話題や、強い問題意識に基づくものをまとめました。
文字通りゆるいエッセイです。その日の勢いで書いたようなもの。
私が企画した、#言葉の展覧会 の記事をまとめています。
おばあちゃん、あなたは本当に、本当にいじわるばかりしてきたよねえ。なんでそうだったの? 祖母が亡くなって幾日か過ぎたある時、母が遺影と骨壺に向かって言った言葉だった。 しかし私は、母がそれを言った現場に居合わせたわけではない。両親と私で寿司屋に言った時に母本人から聞いた話である。 人が亡くなると、寺との関係がぐっと深くなる。宗派や地域によって、あるいは遺族の事情によってはそこまで手厚く弔わなくなっているかもしれないが、四十九日までは七日毎に弔いをするのが本式だそう
タイトル通りです。 やっと書き終わったよー。やったー。 毎回、これはちゃんと終わるのか、果たしてこれは面白いのか、と悩みながら書き進め、本当に最後の最後、あと一シーンとか二シーンを残すのみぐらいになって、やっと終わらせられる自信が湧いてきて、スピードアップするという流れなのですが、まあ乗り越えましたね。良かったです。 日記によると、今回粗々のプロットを書いたのが4月10日前後、詳細プロットが4月26日、で書き終えたのが今日なので、だいたい三か月くらいかかりました。若
終わりが見えてきたので元気!!
Q.1 一番好きな飲み物を教えてください。 えっ……決められない。アルコールなら日本酒? ソフトドリンクならオランジーナがまあまあ好き(一番かは微妙)。だけど最近売ってない。 Q.2 一番好きな食べ物を教えてください。 一番が決められない……その時食べたいものが一番好き(答えになってない) Q.3 苦手な食べ物を教えてください。 ひじきの煮物。あと、好きなんだけど、タコを食べるとアレルギー症状が出るようになってしまった。悲しい。 Q.4 なにか集めているものはあり
「調子はどう? そろそろおひるにおいでよ」 私を呼ぶ声が耳に届くまで、きっとしばらくかかったんだと思う。やすりの削りかすが満遍なくまぶされているせいで、私の手は皺が強調されて十歳以上老けて見えた。また、彫刻刀やナイフの当たる指の股や指先は赤くなって、全体が痺れている。それに比して、彫刻台の上にあるオブジェクトの形は、取り掛かり始めた朝と比べて、あまり変わっていないように見える。 彫刻刀を握っている時は素晴らしく進んでいるように思っても、少し離れて見て、それが錯覚だった
砂浜に行ける人は、社長に一人前と認められた人だ。 私が初めて「砂浜に行ってこい」と言われたのは、仕事をはじめて半年くらい経った頃だった。いえ、なにもわかりませんしと思ったが、言い返したら社長に逆らうことになるから、ウィンドブレーカーをひっかけ、ハイカットスニーカーを履いて出掛けた。戻ってきたとき、スニーカーの中には面白いくらい砂が入り込んでいた。 その時の仕事の出来がどうだったか全然覚えていない。怒られもしなかったんだと思う。懐かしい。ただ、今もこの仕事のコツを身に
今の小学校でも、二年生の時に「自分のこれまでの歩みについて、お家の人に聞いてみてまとめましょう」という課題が出される。 うちの子の場合は写真を三枚選んで、そのシーンについて解説するものだけれど、私の時は名前の由来をお家の人に聞いてまとめ、それを発表するものだった。 私の名前は、私が産まれた頃に才媛として人気を博していたある女優からつけられているらしい。 ……のだが、小学校の課題ではなんだかキラキラした、ロマンチックで抽象的なやつを母に言われたとおりに書いた。なぜ
私はネイル、それも最近流行りのジェルではなくポリッシュのネイルが趣味なのだけれど、ネイルをオフして爪の手入れをする時に、甘皮や、爪の脇にできたささくれや爪の端っこを取り去る時に指を傷つけてしまうことがある。 右手の薬指の爪の外側の、爪の端っこのギザギザしたところを思い切って取り除いたら血が出て、ここ一、二週間じくじくとして痛かった。少し膿んでは治り、また傷口が開いては膿み、となかなか治らなくて、私の身体も大分ゾンビっぽくなってきたと思う。単に気にして触りすぎ、家事しすぎな
うぇーん へこたれそう……
自分の興味が、あるいは自分自身が変わったことを伝えるにはどうしたらいいんだろう。 でも、人というのはどれだけ自分が賢いという自負がある人でも、「これまでこの人は自分に対してこうだったから、今もそうであるはず」という強固な思い込みを外せない。
体調不良のせいで、今週満載だったはずの仕事が1/4くらいに減った。回復はしてきたもののまだ全然本調子じゃないので、仕事はもう少し休みたいと思っている。 何もしないでいるのも手持無沙汰で、結果的に執筆の時間が取れている、という事態になっている。 前回、初稿をふわふわに書いて大改稿しなくてはならなくなったので、今回は初稿を最終稿の一個前くらいのクオリティで仕上げようと、最初から表現をかなり練るやり方で書いている。 実は、書いたところを何度もチェックして表現を練るという作
怒涛の一週間だった。 ……と書こうとして、怒涛だったのは先週の金曜日あたりからだったなと思い返す。 金曜日か土曜日、何か嫌なことがあってネットの友達に相談する。誰かに相談する時、大抵は相手にどう言われるか、いくつか答えが浮かんでいるものだけれど、その友達は思っても見ないことを提案してくれて、ああ、私はこの人と繋がりを保てていて、そして今回相談できてとっても良かったなと思う。 日曜日(6月9日)に、そこそこ楽しみな予定があったのだけれど、悪天候のために潰れてしまった。
五年後十年後 三年前、私は五年後、十年後どうなっていたいかという記事を書いていた。参加者を募って他のnoterさんにも書いてもらうということもした。 ふとそんなこともしたなあと思って、件の記事を読み返してみたら、仕事や執筆の時間など、ざっくり六割ぐらいのことが実現してる! めちゃくちゃびっくりした。 私はその記事を一日の過ごし方のイメージとして小説風に書いたのだけれど、当時は全然実現可能性が無かった人との交流についても触れていて、「おまえ……ちょ、まじか」と
いったい、これをいつまで続けたらいいんだろうって、時々途方に暮れてしまう。 自分でやるって決めたことでも、今はその時期じゃない、今は我慢って自分に言い聞かせていても、疲れちゃうし心細くなってしまうよ。創作のことだけではなく、色々なことが。
さて、今年もやってきました。note植物部、推定二名による植物交換会! あれ、note植物部って三人か四人に増えたんだっけ? 部長もいない部活なので、色々曖昧ですが、まあ交換をしているのは二名なので、交換会は二名ということでいいでしょう。 今年の交換 という前置きはさておき、今年私が頂いた赤ちゃん(言い方)はアガべちゃんである。 アガべ笹の雪とアガべキュービック! はやぶささんからのメールでは、「平べったい方がアガベ(姫?)笹の雪、ちょっと長いのがアガベキ
マルベリー農家の朝は早い。 用を足し顔を洗い、つばの広い麦わら帽を被って外に出る。今日も沢山の実が、朝の陽光を受けて黒く光っていた。 しかし、彼女は熟れた実を採りに来たわけではない。熟れた実は小さな採集者、彼女の娘達のために取っておく。彼女は菌核病に侵された実を排除しにきたのだ。ゆえに、彼女の手にはプラスチックのちりとりと鋏がある。 □ □ □ このところ毎朝夕、桑の木とにらめっこしている。 今の時期、仕事はかなりの閑散期である。閑散期に、一回で探しきることは