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#言葉
ガクモン言葉の島で笑って
尊敬しているゼミの教授が、講義の中で、
口を酸っぱくしながら、社会の定義を説く。
ゼミも、1つの社会だ。
全員が違うテーマで2年間、個々に研究を進め
深く深く掘り下げて、卒業論文を完成させる。
「ねぇ、野枝的にはどう思う?」
アナーキスト・伊藤野枝研究の子に問いかける。
「待って、もうポトラッチ始まっちゃうよ」
交換論を学ぶ私に、同期がジャブを打ってくる。
「大丈夫。ぜーんぶ包摂していこ
おはよう、新しい私。
おやすみ、ピンクオレンジの私。
おはよう、暗髪の私。2年ぶりだね。
バイオレットと、ピンクと、ほんの少し青を混ぜた私だけの黒。
知ってる?黒って200色あんねん。
ずっとハイトーン女だったのに。
ピンクオレンジが私のアイデンティティだったのに。
水族館で働くためだもん。
社会に適応するためだもん。
次こそ頑張るってきめたんだもん。
仕方ないさ。半年だけの辛抱だ。
何度も何度もブリーチをする
強欲な私をどうか許して
「誰も傷つけなかったら良いんじゃない?」
うん、そうだよね。私もそう思う。
もうすぐ大学生活が終わる。
まだまだ先に感じるけれど、ヒシヒシと、確実に、終了のゴングが歩み寄っている。
大学生活、もう恋愛は出来ないのかな。
別に、彼氏がめちゃくちゃ欲しい訳でもない。
寂しい訳でもない。
だけどね、後悔はあるよ。
純粋に好きってだけで何日も一緒にいたり、
夜中にアイス買いに行って、公園で食べたり