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なんでいつも待つ側なんだろう

この世には2通りの人がいる。
待たせる側と、待つ側だ。
そして私は、いつも待つ側の人生だった。

待ち合わせ、約束、メッセージ、
様々なやりとりにおいて、私はいつも相手を待ってばかりだ。

待たせる側には、待つ側の気持ちなんて、これっぽっちも分からないんだろうな。
こっちが、どんな気持ちで待ってるかなんて、微塵も想像したことないんだろうな。

やっぱり今回も無理なんだろうか。
いやでも、もしかしたら今回こそは待たなくて済むかも。

なんていう不安と期待がグルグルと入り混じり、
結局やっぱり駄目だったってことばかり。

約束とか、待ち合わせとか、簡単に出来ない時代に生まれていれば、もっとみんな1つ1つの約束を大切にしてくれたんだろうな。いいな。

もう、こんな性格辞めたい。
待ってばかりで、主導権がない人生なんて、悲惨すぎる。

そう自暴自棄になっていて、誰にも言えなくて、ウジウジしていた夜、ライライのバンドのライブに行った。

最後の曲。
「俺はずっと待ってたって良いじゃないか」
というフレーズが頭から離れなかった。

そうか、自分が待ちたいから待ってるんだ。
好きだから、いつも待ってるんだ。
私が待ってるから、今があるんだ。

待つ側の人生だって、案外悪くないかも。
気が済むまで、待ってても良いかな。
だって、まだ諦められないから。

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